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本気でChiaマイニングするなら、SSD+RAMDISKの勧め

まずはじめに、Chiaマイニングはプロット、というものを増やすと報酬が増えます。おおよそ1プロット100GB単位です。6TBHDDを1.1万円とすると、RTX 3080相当のお値段である16万円分買うと14台、84TBになります。84TBは849プロットで、1日報酬は550円程度です。(2021年7月17日現在)

報酬計算は下記サイトを参考にしました。
https://chiacalculator.com/

HDDの値段は下記を参考にしました。

SSDで耕すと寿命が急激に減って赤字に!?

先日SSD1枚、2000TBWある高耐久SSDで10プロットほど作った(耕した、とChiaマイナーは表現します)ところ、SSDの健康状態が100%から96%まで、4%もあっという間に低下しました。

このままの速度で低下するなら、10プロットごとに4%、250プロットで寿命を迎えてしまいます。このSSDのお値段1.7万円でした。1.7万円を消耗してしまうと、84TBの外付けHDDでの1ヶ月の収益がまるっとなくなってしまいます。消耗品としてSSDを使い尽くすのはもったいない。CHIA価格が下がって、かつ、CHIAを耕すChiaマイナーが増えれば報酬は下がり、赤字ラインになってしまうかもしれません。

余談ですがSSDはChiaマイニングではかなり高速に書き込みを行うため、すごい発熱を持ちます。私の利用しているSSDは両面実装だったため、ヒートシンクが片側になく、またパソコンが水冷なためSSDにファンの風があたらず、70度を余裕で超えました。

そのため下記のちょっと「大きければいいやろ」みたいなばっかぽいヒートシンクをつけたところ極低温になりました。

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44度が耕しに使っているハイアクセスなSSDに先のヒートシンクを付けたもの、右の50度のはOSが入っている、低アクセスなSSDです。Chiaのプロット時以外は35度以下までSSD温度は低下します。でかい+ファン付きは正義。

HDDで耕すか、RAMDISKで耕す

赤字にならない方法はSSDの消耗を抑えることです。そのためには2種類の方法があります。

1. HDDで耕す
2. RAMDISKで耕す

HDDは書き込み容量による寿命はありませんので、いくら書き込んでも大丈夫です。HDDで耕せば寿命問題は有りません。

14台のハードディスクそれぞれに並列に1個ずつプロットを作成していくとパソコンの性能も使い尽くせるし、SSDも消耗しないので、一番リスクと投資は低いでしょう。

また、1台だけのハードディスクでChiaマイニングする場合には、これで十分だと思います。HDDで耕すのが一番ローリスクです。(むしろノーリスク)

RAMDISKで耕す

これはChiaマイニングをガチでする人のための選択肢です。家にハードディスクを20個も100個もあなたは置きたいと思いますか?思わないでしょう。

でもおいてしまうのが盆栽好き、趣味でマイニングをしている人の業というものです。

8TB HDDが100個だと8079プロットで、1日5000円、月間15万円の収益になります。電気代はグラボに比べて破格に少ないですし、投資額も200万以下に収まるでしょう。(200万をハードディスクに投資って頭がおかしいですかね?)

8000プロットする方は220GB以上のメモリを積めるパソコンを用意することをお勧めします。SSDの消耗が激しく、SSDを使い捨てまくることになり、投資対効果が悪いです。

私はさすがにそこまで買うつもりはないのですが、SSDを消耗するのは非常に心に悪いので、128GB のメモリを用意して中途半端にRAMDISKを導入しました。

20プロットほどを作ってみたところ、96%の健康状態から95%の健康状態になりました。20プロットで1%しか減らないなら、新品の状態のSSDなら2000プロット作れますね!2000プロットは200TB、8TBHDDを25個か26個なので、一般家庭には十分すぎる量だと思います。月間報酬は4万円ほど。Chiaマイニングでの家庭での趣味範囲としては十分な量を1SSDで耕せます。急がないときはRAMDISKとHDDでも良いですし。

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10プロットで4%減ったのに、20プロットで1%しか減らなかったのは驚異的!!

RAMDISKを作る方法

128GB のメモリを買いましょう。32GBの4枚入り、もしくは2枚入りを2セット買う感じです。

だいたい7万円ぐらいで新品だと買えると思います。(2021年7月17日時点だとAmazonでの64GBメモリの最安は3.5万円です)


メモリがアチアチになるので私はこれも買いました。

メモリは値段が中古でもほとんど下がらないので、耕し終わったらメモリを売ってしまうことで、効率が良いと思います。

Windowsだと、こちらのImDiskというフリーソフトで111GBぐらいのメモリを仮想的にディスクドライブとして扱う用に出来ます。

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Allocate Memory Dynamicallyにすると結構遅かったので、ここのチェックは外しておくことをお勧めします。

RAMDISKで耕す方法

ソフトはMadMaxというものを使います。

Linuxの方はこちら

Windowsの方はこちらです。

私はWindowsでやったのでWindows版の方の最新版をダウンロードしてインストール。スタートメニュー横の検索画面にCMDと入力して

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コマンドプロンプトを起動。 cd と入力して、先程ダウンロードしたファイルがあるフォルダをコマンドプロンプトにドラッグ・アンド・ドロップします。 ​

そして下記のようなコマンドを実行します。

chia_plot -n 10 -r 20 -t F:\SSD\ -2 R:\ -d E:\HDD\  -c Pool Contract Address -f Farmer Public Key

-rはパソコンのCPUのスレッド数を指定、-tは220GB以上あるストレージ、高速に処理したい場合はSSD、ゆっくりでいい場合はHDD。

-2は110GB以上あるストレージを指定します。ここをRAMDISKを指定すると処理が早くなりますし、SSDの延命が出来ます。

ハードディスクだけだと10時間ぐらい、SSDだと90分ぐらいかかっていたのですが、RAMDISKにしたら30分ほどで1プロット耕せるようになりました。さらにSSDの寿命が減らず、耕し終わったらメモリは売れる。RAMDISKバンザイ!!

まとめ

ChiaマイニングではSSDで耕す・プロットを作るとあっという間にSSDを消耗します。PCのメモリを増やして128GBにすれば、110GBのRAMDISKを作り、そこに書き込みの一部を割り当てることで、SSD損耗を7割ほどカットできます。

メモリは需要が下がる製品ではないし、中古で壊れる・消耗する製品でもないので、リセール価格もそれほど下がらないため、一見高価に見えますが、耕し終われば売ればいいのでそれほど損することは有りません。

SSDを壊してしまうのはもったいないです。RAMDISKを使いましょう!レッツ爆速プロット&SSDに優しい世界!


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