Chiaマイニングの想定収益と、投資に必要な金額・パターン。そして最大の懸念点とは
Chiaマイニングにおけるハードルは、どれぐらいChiaマイニングをするかによって大きく変わります。
1. 追加投資を最小限にして仮想通貨マイニング投資を行う
2. ある程度の投資をしてそこそこの報酬を狙う
3. しっかりと計画性をもって大規模に報酬を狙う
それぞれの話をしてみましょう。
1. 追加投資を最小限にして仮想通貨マイニング投資を行う
これは簡単です。前の記事で述べたとおりアプリをインストールするだけ。ハードディスクが満杯になったら追加のハードディスクを買うだけです。
のんびりと、しかしローリスクに稼げます。
2. ある程度の投資をしてそこそこの報酬を狙う
これは私の戦略です。買うものは以下の通り。
1. 6TB HDD 1万円(なぜなら一番テラバイト単価が安いからです。投資対効果)
2. プロット用のSSD 1TB 2万円
なおこれには前提条件として、「そこそこCPUパワーが高いパソコンをすでにもっていること」があります。もしもっていない場合、初期投資に10万円程度のPCを最低限組む必要があります。
なぜかというと、HDDに「当たるかもしれないクジ(プロット)」を入れておかないと当たらないのですが、クジを作るのにそこそこの演算が必要なのです。
これは私がIntel Core i9-10900K 3.70GHsのCPUで田植え(プロットの生成)をしたときのスクリーンショットです。10コアある水冷CPUのマシンでもCPUをフルで使っています。そしてSSDもフルで使っています。
これぐらいのCPUはないと、6TBのHDDにプロットを生成して入れていくことは出来ません。
しかし、もしすでにお持ちならば、初期投資はSSDとハード・ディスクだけで済むでしょう。
持っていなければ、そこそこの金額が初期投資でかかります。私が使っているのはLenovo Legion T750iで、だいたい以下のPCガスペックが似ていますね。RTX 3070も積んでいるので、グラボを除けばChia用の投資としては実質15万円ぐらいでしょうか。
もう1つのChiaマイニングの欠点として、プロットに使うSSDが、ハードディスク異なり、非常に寿命がChiaマイニングするにあたっては短いということがあげられます。使い古す、壊す、消耗品としてと耐えるしかありません。
MadMaxというわれるプログラムでChiaのための演算を行ってハード・ディスクに保存するのが高速で、そのためにHDDだと遅くて仕方がないので、SSDを使います。ざっくりとはこんな感じです。
chia_plot -n 10 -r 20 -t F:\chia_tmp\ -d E:\chia_farm\ -c Pool_Contract_Address -f Farmer_Public_Key
chia_plotというプログラムで10個の畑(100GBぐらのデータの塊を10個)生成します。20はCPUの処理能力に合わせています。私のは20スレッドのCPUなので20を指定しています。あとはいくつかのプールの設定値やChiaの公式アプリから取得できる設定値を設定する感じです。
これを実行するとどうなるかというと、10個のプロット(1TBのプロット)が生成され、月間200円手に入るようになります。60回プロットすれば1200円。あとは放っておくだけです。楽ちん!
問題としてはSSDの寿命を削るということです。
これは7プロット、700GBをプロットしたときのSSDの寿命のスクリーンショットなのですが、買ったその日のSSDなのに、寿命が1%削れました。もしこのままのペースなら100日、70TBでこのSSDの寿命はほとんど尽きるでしょう。
まぁ最初の1%はすぐ出ちゃうようなものだと思うので、きっと120TBぐらいはこのSSDで120TBのSSDに必要なプロットを入れれるでしょう。
なので大体月に2万円の利益を上げるためには消耗品として2万円、ずっと使う資産性のあるパーツとして20万円を必要とすることになります。
でもまぁ原価が電気代ではなくSSDの消耗なので、そこまで大きくはないですね。十分投資に値すると思います。
私が購入したSSDはこちらです。高寿命がウリですが、安いものを使い捨てるのでも良いでしょう。
記念すべき1個めの外付けHDDはこちらを買いました。
なお、SSDに大量に高速に書き込むため、ただ付けただけでは危険です。ヒートシンクをSSDにに付けてあげましょう。私はこちらを購入しました。
3. しっかりと計画性をもって大規模に報酬を狙う
120TBとかちゃちなことを言ってないで、1ペタバイトなどを目指す方向けです。SSDの消耗と速度がボトルネックになるので、RAM DISKが必要になります。
最低120GBのRAM DISK(メモリを仮想的にドライブのように扱う方法)が必要です。120GBのRAM DISKを用意することで、SSD寿命を75%伸ばすとともに、より高速な演算によるハードディスクへのデータの蓄積が出来るようになります。
できれば256GBあるとなお良いです。すべてのプロットに必要なデータをおそらくRAMに入れることが出来るので、高速かつ寿命を削らずに、HDDをにデータをプロットする(田植え)事ができるでしょう。
128GBであればお使いのマザーボードによりますが8万円程度、256GBであれば商用のマザーボード等が必要になるのでぐっと値段が上がります。しかし、SSDを使い潰して消耗して捨てるよりは、ペタバイトを狙う人にはおすすめです。
1ペタバイトあれば月に20万円ほどの収益が上がります。投資としては200万円ぐらいを見ておけばよいでしょう。やはり10ヶ月ぐらいで回収できますね。
WindowsでRAMDISKを作る方は定番ソフトは下記当たりのようです。
私も試してみましたが、かなり高速なSSDの3倍ぐらいの速度は優に出ました。そしてSSDと違って寿命がありません!
現時点ではChiaマイニングは「有り」
ここまでの説明の通り、Chiaマイニングは「有り」です。現時点の収益ではイーサリアムマイニングを上回るといっても過言ではないでしょう。
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