アーボとは一体なんなのか、写真を交えて考察
こんにちは。
突然ですが皆さんは「アーボ」をご存知でしょうか？
そう、あのポケモンシリーズに登場するポケモンのアーボです。
ポケモン図鑑によりますとアーボの分類は「へびポケモン」ですが
では、もっとも近い実在する蛇はなんなのか・・・というnoteを書こうと思いますので興味のある方、お暇な方は読んでみてくださいね
名前の由来から考える
アーボ＝ボア蛇説
そもそもの話、「アーボ」という名前は何からきているのでしょうか？
そのヒントはアーボの進化系「アーボック」にあります。
図鑑説明にコブラポケモンとあるように、有名な毒蛇cobra（コブラ）を逆から読んでarboc（アーボック）です（これは有名な話ですので私が説明しなくても皆さんご存知だったかもしれないですね！）。
ではアーボは・・・日本語の「ボア」を逆から読んで「アーボ」が有力な説みたいですね。アーボックが英語から来てるんだからかな読みを元にしてるのは不自然だろ！と私は思いましたが、boa（ボア）を逆から読んでaob「アオボ」→読みにくい&進化系と名前を合わせるためにアーボ、という風にも考えられますし、一旦アーボ・ボア説から考えてみましょう
お前らにボア蛇を見せてやる
ボア蛇とはどんな蛇なのでしょうか？
まずは写真をお見せしますね
エメラルド・ツリーボアです。おそらくボア蛇の中で最も有名な蛇なんじゃないでしょうか？とっても可愛いですね。この悪そうな顔に似合わない脱力感のあるポージングというギャップもたまらないですね～。瞳孔は縦に長くて目も黄色、アーボの目に似ています
ついでにグリーンパイソンもお見せします
そっくりですね
そもそもボアとパイソンはよく似ているんですが、特にグリーンパイソンとエメツリは同じ生き物に見えますね。この二種の住んでいる国はそれぞれ違うのですが、似たような環境に生息しているため瓜二つの見た目になってしまったのです（これを収斂進化といいます）
しかし、中身は別種・・・！
ピット器官、頭の鱗の形状の違いが書かれています。確かにエメラルドツリーボアの方がピット器官が目立つかもしれません。ただこれはボア科の特徴というよりはエメツリの特徴で、ボアコンストリクターやオオアナコンダなどボア科の蛇はピット器官が目立ちません。アーボのようにツルッとしています。
名前が似ている点、ボアはピット器官が目立たない点から考えると、やっぱりアーボ＝ボア蛇なのか？！
（余談ですが、エメラルドツリーボアの後ろに設置してあるのってスパティフィラムじゃないですか？スパティフィラムの原産は南アメリカですよね。南アメリカ原産のエメツリのケージに同じ原産地の植物を配置するこだわり・・・感激です。東山動植物園の爬虫類館はすごいです。
ということはですよ、グリーンパイソンや他の蛇のケージも原産国に合わせた植物を配置しているんでしょうか？しかしグリーンパイソンのケージの葉っぱはディフェンバキアのような違うような…今度爬虫類館に行った時に確認したいですね！）
アーボとボア蛇の違い
決定的な違いがあります。
１，ボアは卵胎生です
ミドリニシキヘビやパイソンはアーボのように卵を産みますが、多くのボア科の蛇は卵産みません、体内で卵を孵化させて子蛇を出産します。すごいね！（ところで子蛇って見たことありますか？人間もそうなんですが眼球の大きさって生涯あまり変化しないので子蛇も顔の目の比率が大きくてすごく可愛いんですよ皆さんも機会があったら見てほしいです）
２，無毒です
エメラルドツリーボア、ボアコンストリクター、オオアナコンダは無毒です。絞め殺す系の蛇は無毒ですよね。・・・ですよね？（もしボア蛇で「こいつは毒あるよ〜」っていうのがいたら教えてほしいです！）
顔が可愛い・瞳孔が縦に長い・ピット器官がツルッとしているなどの共通点は多いのですが、やはり卵胎生と胎生、毒性などを見ると別物と考えるのが無難ではないでしょうか。
そもそもの話、cobraコブラを逆から読んでarbocアーボックはわかるんですが、アーボは英語名だとEkans（snake）です（アーボックは英語名でもarboc）し、アーボ＝ボアは少々無理やりな感じしません？
したがって今回はアーボ≠ボアとして、別の仮説を立てようと思います。
尻尾の見た目から考える
お前らにガラガラヘビを見せてやる
アーボのこの尻尾の先端、有名なあの蛇に似ていますね
これはジャパンスネークセンターのアルビノのガラガラヘビです。尻尾をよく見てもらえれば分かるんですが、モコモコしていてアーボの尻尾に少し似ていますね。毒性が強いところも毒タイプのアーボとも共通しています。
（…ガラガラヘビの特徴として尻尾を振動させて音を出すとあるけどコーンスネークもキングスネークも尻尾くらい鳴らすよね〜ƪ(˘⌣˘)ʃﾔﾚﾔﾚって思ってましたが、全く別物で面白かったので「ガラガラヘビ 威嚇」で動画検索して見てほしいです。まさにガラガラヘビというものが見れます）
アーボ＝マムシの幼体説
ガラガラを鳴らす一番有名なガラガラヘビはアメリカに生息していますが、日本にもガラガラヘビの親戚みたいな蛇がいるのはご存知でしょうか？
ガラガラヘビと同じクサリヘビ科であるマムシやハブがそうですね。面白いのが、マムシは幼体の時だけ尻尾の先端がアーボのように黄色いんです。
写真を見てください。
これもジャパンスネークセンターのふたつ頭のマムシですね（こいつについては以前書いた記事があります）。
どうでしょうか。似てませんか？似てますよね？似てますね。
アーボは進化前ポケモンなので「幼体」とも解釈できると思います。
尻尾の形状が似ている点、毒性がある点、幼体（進化前）である点を考えると、アーボ＝マムシの幼体のような気がします！
そして写真では分かりづらいですが、目の瞳孔も縦に長くてアーボに似ています。これは間違い無いのではないでしょうか？！
アーボとマムシの幼体の違い
決定的な違いがあります。
１，マムシは卵胎生です
アーボは卵生ですが、マムシ・ガラガラヘビ属は卵胎生なのです！え？！またなの？！と思った方もおられると思いますが私も思いました。蛇等の爬虫類は卵を産むイメージだったのですが、調べると意外と卵胎生の蛇が多くて面白いですね！
２，ピット器官が目立つ
どっちが鼻の穴でどっちがピット器官か自信がないですが、多分外側にある方の穴がピット器官でしょう。ガラガラヘビ属やマムシはこんな感じの目立つピット器官がついてるんですよね〜。
外見はマムシの幼体にかなり似ていたので、これは？！と思ったのですが、やはり卵胎生と胎生、ピット器官の目立ち方などを見ると別種と考えた方がいいかもしれないですね。
今回はアーボ≠マムシの幼体とするしかなさそうです。
しかし、手強いですね・・・！一体アーボは何者なんだ・・・！？
アーボの特徴から考える
アーボの特徴を列挙してみよう！
箇条書きにしてみますね！
・毒性がある
・瞳孔が縦長
・尻尾に特徴がある
・卵生
・ピット器官が目立たない
この条件に当てはまる蛇を探しましょう！
chatGPTに聞いてみよう！
正直私の少ない知識では太刀打ちできないので、巷で話題のchatGPTに聞いてみようと思います！たくさんの知識を集めているAI？らしいので、きっと何かの手助けになると思います！
なんかおかしくないですか？
アカハライモリがクサリヘビ科とは・・・？
イワシャコは鳥類だし、キンミハラビタイに至っては検索にも出てきませんよ。それに大部分の蛇は卵胎生ではなく卵生ですよね。ピット器官は大体のナミヘビには無いし。全部おかしくないですか？
ここまで使えないもんなのか？！
質問の仕方を変えてもう一度試してみよう・・・
エリマキトカゲヘビ、ウズマキナイトサーペント、とありますが、学名を調べるとシマヘビ、ヒロオウミヘビですね。ウミヘビかぁ〜いや、確かに尻尾が特徴的ですけども瞳孔はやっぱり丸いよね。ちなみにシマヘビに毒はないです。嘘ばっかつきよるなあ！！
ChatGPTにも難問みたいだ！
私の予想ではChatGPTが色々な蛇を挙げてきて「ちょっと違うけど知らない蛇が知れてよかった！勉強になるなあ！」という感じになると思ってたんですが、ここまでメチャクチャなことを言ってくるとは思いませんでした。
まだまだAIは人間には敵わないのかも知れません。
アーボ、お前は・・・
もう何も分からない
ボア蛇でもない、マムシの幼体でもない…正直私にはお手上げです。
毒性があって瞳孔が縦長で尻尾にクサリヘビ科の特徴があって卵生で
ピット器官が目立たない蛇なんて、キメラみたいなものです。
個人的にはアーボ≠マムシの幼体説を押したいですが、卵胎生なんですよね。
しかもアーボって瞼あるんだよな
蛇は瞼はないんですよ。瞼の代わりに薄い鱗で覆われています。瞼があるということはそもそもアーボは蛇ではなくトカゲや他の爬虫類ということになるかも知れません。ただ、蛇っぽい見た目のトカゲはアシナシトカゲくらいしか・・・
結論
アーボはアシナシトカゲです。そういうことにします。あまりにもヘビの特徴に当てはまらなくて私も辛いんです。大体、蛇に瞼があるわけないじゃないですか？！ふざけてるんですかゲーフリは？！
もしアシナシトカゲじゃなくて○○に似てるよ！という方がいましたら教えてください。喜びます。
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