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『本を出したい』 好きな格言は、「気体・液体・固体」
『本を出したい』で好きな表現は、「思考は気体、言葉は液体、文章は固体」。
さとゆみさんの格言の一つだ。
過去のnoteの記事にも書かれている。
なぜ、好きなのか?
たとえとして、秀逸すぎるから。
頭でぼやんと浮かんでいる考えは、まさに気体である。
考えたことを言葉にすると液体。
人から聞いた言葉を人に伝えるのは難しく、液体のままでは人に渡しずらい。
書き出してみると、持ち運べるようになり、まさに固体である。
秀逸。
さらに。
考えを言葉にすることを「凝縮」。
話したことを文章にすることを「凝固」。
逆もある。
文章を読み、話すことを「融解」。
話を聞いて、思考することを「気化」。
そして、さらに。
考えをいきなり文章にするのも、文章から新たな考えを巡らせるのも「昇華」。
気体→液体(凝縮)
— 医療ライターLabo 《公式》 (@crypto_medical_) March 27, 2024
液体→固体(凝固)
固体→液体(融解)
液体→気体(気化)
固体→気体(昇華)
気体→固体(昇華)
固体⇔気体は、いずれも「昇華」
なんか違和感あるけど、なんかおもろい。
「昇華」には、相反する2種類のことを指す。
おもろいけど、なんか違和感がある。
違和感があるので、「昇華」の歴史を探す。
すると、こんな論文があった。https://www.jstage.jst.go.jp/article/kakyoshi/61/7/61_KJ00008761638/_pdf/-char/ja 化学と教育 61巻7号(2013年):366-367
「昇華」の逆は、「凝華」であるとのこと。
ドイツ語もスペイン語もフランス語も英語も「凝華」に当たる言葉があるようです。
当時の日本語では、「昇華」は「固体→気体」の意味合いが強かった。
1953年に出た岩波の理化学辞典には,昇華の説明として,「固体が液体を経ずに直接に気体になることをいい,またその逆の過程を含めていう場合もある。
それが、「固体↔︎気体」を昇華と呼ぶように。
違和感があるけど、歴史を知るとさらにおもろい。
ひとつのキーワードから、気になることを調べていくことはとても楽しい。
日々の生活でもアンテナを高く、なぜ?を繰り返し、思考を深めていきたい。
そして、「凝縮」「凝固」もしくは「昇華」して、文章を書きたい。
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