脳みそってすごい
岐阜県にある
高鷲スノーパークだったか、
ダイナランドだったか。
社会人4〜5年目のころ
スノボードで
木にぶつかったことがある。
滑走してはいけない場所を
調子乗って滑っていたのだろう。
木にぶつかり、起き上がれなかったので、
一緒に滑っていた友人が、
レスキューを呼んでくれた。
雪上バイクに乗せられて、
すぐに友人の車で救急病院へ。
病院には、スノボで怪我した人が
引っ切り無しに搬送されてくる。
にもかかわらず、ぼくの検査の順番は、
先に来ている患者さんよりも早い。
それくらい重症だったからだ。
奇跡的に
脳には損傷がないことを確認して、
家に帰ることに。
気がついたのは、
帰り道のSAでうどんを食べているとき。
そう。
雪上バイクに乗った記憶も
病院に行き、順番抜かしをして
診察を受けたことも
全く覚えていない。
木にぶつかったことだけでなく、
斜面を滑り出したときからの記憶が
みごとに消し去られている。
雪上バイクや病院で、
「今日は何月何日?」
「ここまでどうやって来たん?」
と、同じことを何回も何十回も
質問していたことも記憶にない。
だから、翌シーズンには、
恐怖心なくスノボができる。
脳みそってすごい。
社会人人生で最もきつかった1年半がある。
1年半、社外でも社内でも
ずっと謝っていた。
本当にきつかった。
今となっては、良い経験だが。
当時の記憶はほとんどない。
ただ、辛かったことは覚えているから、
大概のことはそのときより楽である。
嫌な記憶を忘れられるって、
脳みそってすごいな。
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