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運動とがん、Exercise Oncology

仕事の一環で、、「運動」と「がん」関係を研究する、運動腫瘍学(Exercise Oncology)という新しい学問について学んだ。

簡単に言うと、
運動することで、がんの発症リスクが低くなり、がんにかかった場合でも運動することが、生存率の向上につながる可能性がある。ということ。

参考文献によると、

乳がん、大腸がん、子宮内膜がん、腎臓がん、膀胱がん、食道がん、胃がんなど、いくつかのがん種に対して、身体活動が有効な予防手段であることが、科学的なエビデンスによって裏付けられている。

また、座っている時間を減らすことも、子宮内膜がん、大腸がん、肺がんのリスクも軽減する可能性があるとのこと。

一方で、長時間の日光被曝が原因となる重篤な皮膚がん、メラノーマのリスクを高める可能性があるため、日焼けには注意が必要です。

同時に、別の仕事で学んだ「肥満症診療ガイドライン2022」では、
「運動療法が肥満予防に有用である」ものの、
「運動療法は減量(体重減少)にはあまり効果的ではない」とされています。

http://www.jasso.or.jp/data/magazine/pdf/medicareguide2022_09.pdf

ただし、「運動療法は減量体重の維持に有用である」。

実際、糖質制限を行なったことで77kgから70kgまで減量できましたが、ランニングを始めた現在の体重は75kg前後に戻っている。

話しを戻すと…

運動腫瘍学(Exercise Oncology)は、今後さらに多くのエビデンスが出てくる分野であり、注目していくが、がん予防やがん治療における運動の重要性は今後も変わらないであろう。

これまで、健康維持のために行っていた運動の目的は変わらないものの、「健康」の概念自体が変わりつつあります。

従来は生活習慣病やロコモティブシンドロームの予防を目的としていた運動が、今ではがん予防の観点からも重要視されるようになってきた。


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