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バイナンスのチャンポン・ジャオ氏は収監しない:米司法省

アメリカ司法省は、バイナンス(Binance)創設者の「CZ」ことチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏が判決を受けるまで収監することを望んでいないが、同氏がアメリカを離れることも望んでおらず、新たな提出書類の中で「管理可能な逃亡リスク」だと述べている。

先週末、ジャオ氏の弁護人は、アラブ首長国連邦(UAE)とカナダのパスポートを持っている非アメリカ市民である彼が、裁判所に出頭するために自発的にアメリカに入国したという事実そのものが、彼に逃亡の恐れがないことを示していると主張した。

「ジャオ氏の自発的な出頭、この事件を解決するという彼の意図、彼が提案した多額の保釈金など、すべての関連事実に基づいて、ブライアン・ツチダ(Brian Tsuchida)判事はジャオ氏がUAEにいたとしても逃亡の危険はないと判断した」 と先週の提出書類には書かれていた。

しかし連邦検事は、判決の潜在的な重さがアメリカと犯罪人引渡し条約を結んでいないUAEに戻るインセンティブを与えると主張し、それに反対した。先週、検察はジャオ氏はUAE市民であるため「アメリカとのつながりは最小限だ 」とし、出国が許可された場合、戻ってこない可能性があると述べた。

「実際、アメリカは法定刑の上限である10年までは自由に主張することができる」と提出書類には書かれている。「判決で彼が直面する罰則は、間違いなく彼にとって重大なものと思われ、それはアメリカが提案する合理的な制限に有利に働くだろう」 。

11月21日、ジャオ氏はアメリカでのマネーロンダリング防止法違反の罪を認め、バイナンスのCEOを辞任した。一方、同取引所は複数の刑事・民事上の罪を認め、43億ドル(約6450億円、1ドル=150円換算)の罰金を支払うことで合意した。これは米司法省史上最大規模の罰金だ。

同じ暗号資産(仮想通貨)取引所元幹部のサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏も判決を待っているが、彼は現在も拘留されている。

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