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暗号資産の本質を見失わずに、イーサリアムは基盤開発が進む

さて、イーサリアム現物ETFもどうやら承認の方向で確定のようです。そろそろ暗号資産が、資産として認められる様になりつつあります。昨今、この手の話題や記事は、基本的にアメリカ政府がどう扱うか、や価格の上下などの動きを中心とした話が大半です。中身がどういうものかという話があまり聞かれなくなりました。それこそ、メジャー化したせいかも知れません。
そう言った話に接している時間が長くなると、あれ?そもそもどういうものだったんだろうと本来の姿を見失いがちです。ビットコインの次はイーサリアム、イーサリアムの次はソラナだというのはよく聞きますが、そもそも何だっけそれ、となりそうです。
ということで、時々一呼吸して頭の整理をしておきたいと思っています。

ビットコインはネットワーク上でカウンターパーティリスクがない価値移動手段です。銀行が潰れても痛くも痒くもない。国による預金封鎖されても自分の財布にしまっておけば没収されることはありません。ということでその価値は国の通貨の行末と相関関係があると言ってもいいかも知れません。逆にいえば、今のところそのくらいの意味しかないとも言えます。
ビットコイン上にレイヤ2を構築してその他の利用方法も模索されている様ですが、一時期盛り上がったオーディナルズも今現在は縮小傾向の様です。
この手の話は流行り廃りがあるので、また盛り上がってくるかも知れませんが。結局、ビットコインでそんなことする必要があるのか、という需要の問題の様な気もします。

一方、イーサリアムはアプリケーションあっての存在です。つまり、イーサリアムを使ってネットワーク上でいろいろなものを交換したり、証明したりする基盤です。そうなるとアプリケーションが有用なのかどうかでイーサリアムネットワークの価値が上下しそうです。イーサリアムの基盤開発は今も続いていて、少しずつ改良され、処理能力も上げようとしていますが、最終的にはその上で価値ある利用シーンが生まれるかどうかによります。
候補はいろいろありますが、まだまだメジャーにはなり得てない感じがします。ユニスワップに代表されるようなDeFiなどは有力な候補だと思いますが、交換できるのがあくまで暗号資産なので、暗号資産そのものが普及しないとその便利さを実感できないというジレンマがあります。もし、ドルや円などの法定通貨が銀行などの金融機関を介さずにコンピュータのアプリケーション上でチャチャっと交換できればみんな使い始めるでしょう。それはなかなか実現されそうにありませんが。
ゲームも一時期話題になりましたが、まだまだな感じです。それ以外にも不動産や証券のトークン化などもありますが、まだまだこれからの領域です。とは言え、可能性は相当なポテンシャルがあり、やってみたら便利じゃないかということで一気に普及する可能性があります。

その次に続くアルトコインと言われる海千山千ですが、ソラナなどはイーサリアムキラーと呼ばれるように基本的に目指しているところはイーサリアムとほぼ同じです。あとは手数料とスピードの競争というところに集約されていくかも知れませんが、この競争の最終結果がどうなるかはまだまだわかりません。ソラナは処理速度に優位性があると言われていますが、結構、止まったりしていますので信頼性の面でまだまだ不安です。
可能性が高い分野(ワールドコンピューターとか言われている)なので、今以上にさまざまな開発と広がりが期待できると思いますので、先が楽しみです。

ということを念頭におきながら、この先、各種暗号資産の価値がどう変化していくかを見ていきたいものです。アメリカの政治的な動きは面白いのでつい注目しちゃうのですが、本質を見失わないようにしたいものです。

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