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ビットコイン現物ETF承認!

ようやく、ビットコイン現物ETFがアメリカで承認されました。最初にビットコインETFが申請されてからほぼほぼ10年近く経ち、ようやくアメリカでビットコイン現物ETFが承認されました。

で、相場の動きはどうか?というと、あまり大きな変化はなさそうで、むしろイーサリアムがここにきて上がっています。承認されるまでの間の方が相場の動きが激しく、いざ、正式に承認されたらあまり大きく動いている感じはありません。もちろん、多少上がっていますが、なんとなく事前に乱高下した範囲の中での動き、という感じです。

承認される前の方が動きが激しかったようです。とにかく噂が飛び交い、急落、反発、などなどありました。

昨年末はビットコインETFの承認が近いということでビットコインの価格が上がり、順調にきていましたが、そもそもずっと暗号資産に否定的なSEC(米国証券取引委員会)が10年あまり承認しなかったものを承認するのかという懐疑的な雰囲気もあり、年明けにリサーチ会社がSECは申請全部を否決する可能性があるというレポートを出すと、一気に売られ、いやそんなことはあり得ないという各方面の声で少しもどしました。
1月第一週にも承認されそうだという噂があり、結局先週は承認されず、ジリジリと下げ、極め付けは

これ、でした。承認元のSECのXのアカウントが乗っ取られ、虚偽のビットコインETF承認を発表、その後、ゲンスラー委員長が慌てて、そんな発表はしてないと否定、この間、ビットコインは乱高下しました。
これには笑ってしまいました。いやいや大元がハッキングされて発表をしてしまうという顛末。最もこれにより相場は大きく動き、相場操作を元締めであるSECが演出してしまうという失態。明らかに愉快犯的な事象でした。

結局、そんなこんなで承認前に乱高下したことによるのか、相場の偏りがかなり解消され、結果として、正式に承認が降りた後の動きは比較的落ち着いているようです。ビットコインそのものは、ですが。
その一方、すでに市場は関心がイーサリアムに移っているようで、イーサリアムが上がっています。今後、ビットコインETF承認前にビットコインが上昇したように、今度はイーサリアム現物ETFの申請がどうなるかというところに焦点が移っていきそうです。クリスマスから正月への切り替えがあっという間に終わるように、動きは早く、ビットコインは終わり、次はイーサリアムに焦点が移るようです。今度はイーサリアム現物ETFの承認がどうなるか注目です。

ブラックロックがビットコイン現物ETFを申請してから半年あまり、やっとビットコイン現物ETFが承認されたわけですが、この事実に対して、実際にはさまざまな意見があるようです。と言うほどに一つのタームとなる出来事だったと言えるでしょう。今後ビットコインの価格がどうなるかはさまざまな意見がありますが、概ね上がっていくという意見が多そうです。普通に考えるとそう言えます。ただ、そんな簡単な話ではないという意見も結構あります。
これでビットコインは既存金融の世界で一つのポジションを得たと言えると同時に、本来国家から切り離された存在であるはずの価値移転システムが国家規制内に正式に取り込まれてしまったとも言えます。もはや存在が大きいので無視することもできないので規定の路線であるとは思いますが、ビットコインを純粋に信奉している人たちにとっては残念な話なのかもしれません。
曲者なのは既存金融というのはみんなが思っているほどちゃんとしているわけではないということです。既存金融は信用という概念があります。信用というのは現物の裏付けが100%なくても信用できるからレバレッジを効かせるということが可能です。さらに、派生商品がどんどん出てくると実態がよくわからなくなる、ということもあります。この先、ビットコイン絡みの商品がいろいろ出てくる可能性があります。そこまでビットコインが盛り上がれば、の話ですが。単なる1コモディティにとどまっていればそんなことはないと思うのですが。ビットコインそのものは厳格に発行量も決まっており、暗号がものすごい方法で破られたりしない限り、確固たるものですが、これが既存金融に取り込まれ金融商品化されると、実態とかけ離れる可能性があります。実際、ETFもあくまで証券であり、ビットコインそのものではありません。なのでプレミアムが付く可能性は十分あり得ます。つまりはバブルとバブル崩壊が起こる可能性があるということです。かつてのリーマンショックで起きたようなことが。

などなど、一瞬たりとも目が離せない展開になってきました。いやはやそれにしても承認するにあたってのゲンスラー委員長のコメントがまたいけてなくて良いです。

ケチつける部分がないんで仕方なく承認したけど、ビットコインは推奨しない。ハイハイ。なんとも往生際の悪いコメントです。少しわかる気がしますけど。暗号資産の大半は怪しいものが多いからこれで変に暗号資産に対してポジティブになるわけではないと釘を刺したかったのでしょう。それにしてももっとスマートなコメントは出せないものでしょうか。

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