2022年


もう3月!?

今年も(昨年も)かなり出遅れてしまったけど、卒論やサークルの引退もひと段落したし、せっかくなので2022年に心動かされたあれこれとの出会いを覚書しておくことにする!カテゴリ云々は去年のフォーマットに倣います。

って書き始めたのにもう4月、、、!?!
流石に社会人編が始まるまでに書き上げたくて、いま東京行きの新幹線で記憶の引き出しを片っ端から開けてる。頑張る。

…で4月に一気に書き上げてから読み返して推敲する暇もなく社会人編に突入し、2023年まとめでも書こうかしらなんてnote開いて下書きにこれを見つける2024/01/14(日)昼下がり。今更過ぎるがせっかくなので落とします。

◉音楽

・大人 / ザ・おめでたズ


おめでたズのこのアルバムには就活期間にものすごく助けてもらった思い出と恩があって、改めて聴き直してみると本当に良いアルバムだ〜〜とジンときた。
毎日忙しいし大変な事もあるけど、生きるすべてが自由そのものじゃない?って大人讃歌を壮大に謳ってくれる一枚。だから、大人の所謂ネガティヴな部分だけを切り取って毎日思い巡らせてたあの時期に、なんとか前向きでいられたのはこのアルバムのおかげだったな〜と思う!

しかも煙草(『たばたば』)とかビール(『GOOD BEER』)みたいに、大人にのみ許された嗜好品っていうきわめて具体的で形式的な観点から「大人」を見つめて歌ってくれるのも面白い。

特にこの『ライドンタイム』は紛れもなく私の歌で、一語一句違わずシンパシーを感じて嬉しくなる。
こんな大人になりたいし、引き続きこの曲が後ろで流れる生活が送りたいなと思う!


・PRISMATICS / TENDRE

2022年のベストはTENDREの『IMAGINE』だったけど、今年のこのアルバムにも本当に沢山お世話になった。私の生活の柔らかい部分を全部担ってくれている音楽。今年はこの『PRISMATICS』のリリースツアーを観ることが出来て、念願の初ワンマン参加が叶った年(イマジンツアーはのっぴきならない都合で行けなかった、、)だったので、それも含めて思い出の1枚。後のライブパートでも追々ゆっくり書くことにします!
”明日は明日 どうぞ笑って迎えて”と歌ってくれる、『SUNNY』が特にお気に入り。


・優しい手 ~ Gentle Hands / Original Love &TENDRE


Apple Musicが集計してくれるREPLAY2022によると、2022年リリース楽曲のなかで再生回数が一番多かった曲。確かにめっっっちゃくちゃ聴いた!
Original Loveのトリビュートアルバムで2組の親和性については重々承知していたつもりだったけど、田島さんがTENDREの音楽性をいかに愛してるかがこの曲で改めてひしひしと伝わってきて、なんかもう全部抱きしめたくなった。粋なんよな~!
フジロックでのコラボレーションも最高だった。泣


・way back / DENIMS

こちらも同率で2022年いちばん聴いた曲。

特別でもない日を特別にさせてくれた音楽と
平穏な日々が尊い事に気づいてしまうくらい
揺るがされた日常を
守っていたい

綺麗じゃなくても生き抜いていく覚悟なのさ
今はあなたがいればいい

じっとしながら聴いてると、カマチューさんの歌声で紡がれるその言葉たちに涙が出る。

DENIMSの曲は本当にどれも自分の生活にヒタヒタに染み込んだ、いわば私の日々におけるサントラなんだけども、この曲はその側面が特に色濃く出てる曲。私にとってめちゃくちゃ大切な曲。

効能として、勇気付けてくれたり励ましてくれたり、時には思い切って大きく出てくれるような音楽があって良いと思う。
それでも私は音楽にはいつも等身大で素直でどこかちょっと情けなくあってほしくて、DENIMSは誰しものパーソナルな部分に潜む弱さを照らして愛してくれているような気がする。このway backは特に、弱さを包み込むような強さや優しさをくれる曲だと思う。 

そして、この曲の歌詞のモデルになった風景に、もしかすると私の家も映り込んでいるかもしれない。ボーカルのカマチューさんとお話しさせてもらえる機会があって、その時にポロッと聞いたこぼれ話。
この曲を作った人と同じ景色を見ていること、同じ街の匂いを知ってることがこんなにも幸せだと思える。本当に大袈裟じゃなく、廃れ切った街やけども!笑

1月にリリースされたアルバムにも収録されていて、アルバムで聴くとまた違った良さがあってまた聴き直してる!ツアー大阪が待ち遠しいです。


・Being Funny In a Foreign Language / THE 1975


1975、2022年のハイライトにしたいぐらい、ものすごく思い出!それはこのあとライブの欄でまたじっくり書こうと思う。
私は音楽を文学に近い受け取り方で楽しんでる節があるから、長らく洋楽は範疇外とすら思っていたけど、ここ数年は新しい耳を授けてもらったんかなてぐらい洋楽聴くのが楽しい。1975はその筆頭!
特に『I’m In Love With You』はリリース前にサマソニで初めて聴いた曲で、実直な言葉と柔らかい音が美しくて優しくて大好き。『Oh Caroline』も何度聴いた(聴いている)か分からない…
なんて素敵なアルバム。めっちゃくちゃ大事な一枚になった。


◉映画

・偶然と想像

公開自体は昨年末だったので食い込ませるか迷ったけど、個人的に鑑賞したのは今年に入ってからなので2022年の作品とします!(ガバガバ)

抑揚がないままそれでも弾む会話、表情が見えないのになんでかむき出しの感情が、ずっと気持ち悪くて気持ち良い3編。
劇中の「会話ってこんなにエロいんだ」を体現するみたいに、まさに絶妙な間合いで来てほしいところをまさぐってくる登場人物たちの会話が新感覚だった〜

最後の『もう一度』はロコディのコントにこんな設定あったな〜と既視感にニヤニヤしながら観た。3本あったなかで一番好きでした!

このなんかへんな余韻、が最高に心地良い映画。


・窓辺にて


またとんでもなく良い映画を観てしまった。
今泉監督、バイブル過ぎる…

とにかく会話が楽しい、心地良い。
キャラクターみんなが憎めなくて愛すべき存在。今泉監督が、いかに映画の中で息をする全ての人を愛しているのかがビシビシ伝わってくる。
稲垣吾郎の人生初パチンコ(知らん)に立ち会えるのも面白かった。

街の上でのカップルがまた観れるのも最高。今泉作品の若葉竜也がたまらなく良い。冒頭の台詞にあった「真剣に向き合ったら、続けても辞めても必ず後悔する」ていうのは真理だと思った。

生活に起承転結って無くて、それを丁寧に見せてくれる映画のことを好きで居られるのは幸運なことだなーと思う。
食べたあとの後悔も加味したうえで、喫茶店ででっかいパフェが食べたい!


・そばかす

この映画の主題について、この1年掛けてずっと考え続けていたような気がしてて、だから偶然にも2022年の映画納めがこのそばかすになったのが締め括りみたいで本当に良かった。
noteにも近しいことを何度か吐き出した記憶がある。

上映中は蘇畑さんに感情移入しすぎてしまってぐー-っとなったり頭や心がフル回転していたけど、映画館を出たあとはやけにスカッとして私も走り出したくなった。
三浦透子さんの澄んだ声が羊文学との親和性バツグンな主題歌も相まって、最高な映画体験になりまして思い出の1本!


◉動画

・シン・りょうシリーズ / ニューヨークOfficial Channel

またしてもニューヨークがとんでもないエンターテインメントを生み出してしまった年!笑
色んな疑惑や噂が錯綜する中、りょうが筋金入りのニューヨーカーなのがそもそも愛おし過ぎて贔屓しちゃってた。笑
前年の花鳥風月の時は正直そうでもなかったのだけど(ごめんなさい)、シンりょうから一気に神保町よしもとに関心を持ったこともあって、個人的には新たな出会いをもたらしてくれたありがたコンテンツ。

・地元凱旋ライブで森田が泣いた。舞台裏&ステージをたっぷりお見せします。 / 裏さらば

さらばのYouTubeに関しては一本も漏らさず全動画で人生を思いっっっっきり楽しくしてもらってて本当に頭が上がらない。単独ライブ五穀豊穣も最高だったし!!!!

下品に磨きをかけた本チャンも大好きだけど、この一年は個人的に裏さらばがアツくて、裏が更新されるたびめっちゃ嬉しかった。
特にこのジモトーク炸裂の堺編が大好きです。同じ土地で生まれ育ったんやなーと、嬉し恥ずかしい気持ちになる。勿論恥ずかしさもある。笑
タコ焼き食べにアメ村行くやつも好き!

◉演劇

・ゴジゲン 第18回公演 『かえりにち』
@スズナリ (4.16)

就活中に面接で東京に行く機会が何度かあって、その度に何かしらウキウキな予定を作ってなんとかご機嫌にやり切れたのは我ながら去年のファインプレー。
そのなかでも抜群にナイスタイミングだったのが、この下北沢はスズナリで観たゴジゲンの公演!

舞台は来なかった台風の避難所として使われるはずだった役所の一室。一晩の一期一会、かえりみち未満、物語未満の物語。全員のやり取りが小気味良くて可笑しくて、ずっと聞いてたかった。
「愛ってそんなにおしゃれじゃない」「岡村ちゃん?」って小ボケとか悪メッシのくだりめちゃくちゃ好きだった。

ずっと何か起こりそうで何も起こらない、これって「ちょっと思い出しただけ」元ネタのジャームッシュから着想得たりしたんかなとか思ったり。

とにかく本物の松居大悟〜〜!!!てなった。終始。
アフタートーク付きの回だったこと、最前列だったことなんかもあって、演者としての松居さんも作り手としての松居さんも、同じ人だけど違う面としてどちらも堪能できた。

◉ライブ

・DENIMS 「Bubbly Lovely Safari」
@Santa Maria Cruise (9.3)

去年いちばんのライブは何かと聞かれたら、あれだけ沢山の思い出があるなかでも悩まずにこの夜が思い浮かぶ。それぐらい群を抜いて最高の夜だったな〜〜
船上の工場夜景と遠くどこかのイベントで上がる花火、音楽とお酒と友達と、心躍るものが全部あの夜船の上に集約されてた…

・SUMMER SONIC 2022  
@ZOZOマリンスタジアム/幕張メッセ (8.20)

The 1975が本当に存在してて、マシューが煙草ふかして酒仰ぎながらあんな曲こんな曲やってて、汗だか雨だか涙だか分からん水額に滲ませながら思いっきりシンガロングする観客でぎゅうぎゅうで。

幻じゃないとおかしいぐらい自分が存在してるのが不思議な空間。後ろのバックスクリーンに映るモノクロの映像がまるでイギリス映画みたいで、でもそれは目の前のステージで今起こっている出来事で。紛れもなくあの夜の私は当事者だった、雨降るなか確かに間近で観た景色と聴いた音が今でも鮮明に思い出せるから。

自分の人生が一本の映画になるとして、収録待ったなしの1時間半。大好きな曲いっぱい聴けて涙出た…!


・ニューヨーク単独ライブ 『Last Message』
@COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール (6.25)

ラジオから分かるように二人の生活のあちこちにお互いに共有できる笑いの種があること、その種をネタとして昇華させて提供してくれること、それを二人と同じ価値観を持って笑いとして受け取れることが改めて嬉しくて堪らなかった!

自分が出せる全種類の笑い声出した気がする。「ウワ〜!めっちゃニューヨーク!」って、思わず形容詞にしたくなるお笑い!これこれ〜!

構成やVTRのゲストなんかも含めたライブ全体通してめちゃくちゃ洒落てて売れっ子を実感したし、そんななかでこのクオリティのネタ仕上げてることに驚いたし、やっぱり二人の真っ直ぐ正直なお笑いは最高だし!
ずっとそのまま、どこまでも行ってくれ!オッケーですと言わせてくれ〜〜〜!

あと去年に引き続きオンラインサロン様様な特等席に腰抜かしそうになった、今後も月1000円お納めします…

ルミネで開催されたネタコレクションも運良く観れたの本当に最高やった。喋りなしでみっちりネタだけ詰め込んだ2時間15分、夢みたいで思い出してもニヤニヤしてしまう。

やっぱりどう考えても就活中が一番楽しかった気がする。無理矢理にでも楽しい方へ舵を切ろうとする努力は本当に大切!

・浪漫革命pre. NEW ISLAND FESTIVAL
@味園ユニバース (12.24
)

これ、本当にただただありがとうございました…浪漫には頭が上がらん…
大好きな味園ユニバースで大好きな4組が一堂に会する夜があったこと、奇跡過ぎる。全員集合のアンコールでは浪漫革命があんなつぁの間奏でDAMENAOTONA・ユアンと踊れ・棒人間と各バンドの曲(おそらくじろーさんの趣味嗜好加味してのセレクト。笑)を繋ぎでカバーして、自分のための時間に思えて幸せで夢みたいで死ぬ前に見る夢かと思った。
同じ気持ちでアンコールを見届けたお客さんはきっと私だけじゃないはずで、近い魅力を異なる音で鳴らす、ナイスな顔ぶれが集った証拠だ。浪漫革命が好きな人たちから愛されバンドで嬉しいよ!

・ドーナツ・ピーナツ単独ライブ「D&P」
@よしもと漫才劇場
(1.30 / 3.27 / 5.28 / 7.31 / 9.22 /12.24)

大好きで応援しているドーナツ・ピーナツの単独、一度も逃さず観られて最高の年になった!

その過程で上方漫才協会大賞の新人賞受賞やABCグランプリの決勝進出があって、stand.fmでのラジオが始まったりラヴィット!で全国ネットのテレビに初めて出たり、、、

本当に目まぐるしい一年だった!
音楽は私にとって与えてもらうもので、なんとなく応援とは意味が少し違う気がしてて、だからドナピに抱くこの気持ちはある種新鮮で。

どの月も忙しい合間を縫ってネタ作って開催してくれただろうに、本当に全回面白かった。
誰かを応援するって楽しい!一年通して同じ名前の付いたライブに通ったことで、改めて体感できた!

春からも大阪に居られるそうなので、今年度もなんとか観に行けたらいいなと思ってます。4月の単独はバッチリ取ってる!


後出しも後出しだがこんなもん!本当は「本」ってカテゴリも設けるつもりだったんだけど、本だけ4月に何も書き残してなくて、加えて読書だけ日付をもって記録を特に付けておらず…(4月の時点で思い出すことを諦めた模様)
一体2022年の自分がいつ何を読んでいたかまるで思い出せないので、泣く泣く割愛です。今年(2024年)はマメに記録に残そうと思う。
と心ばかりの編集(推敲)後記でした…

今年も感化され放題の年にしたいと思います。
容赦なしでよろしくお願いします!

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