煙草を捨てる

猥雑な街で
僕は吸いかけの
煙草を捨てる
いつものよに
雑居ビルの隙間から
飛び出した鼠が
消しかけた火を眺め
笑いながら消えた
僕を見上げて
眠れない街は今日も
誰かを飲み込んで
回り続ける
骨すら残さずに

読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします