硝子の心は砕けない

イタリア製の
革張り椅子に腰掛ける
ゴッドファーザー
幾つもの裏切りに合い
死を運ぶ天使に
背中まで抱かれても
彼の硝子の心は
砕けなかった
彼が信仰を捨てた時
その魂も死んだのだから
彼は何も感じやしない
見えない絶望に
延々と使役するだけ
沈黙を続ける
か弱き羊の群れの様に





読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします