クール・グリース

壁に口紅で
アイラブユーと
書き残し
失踪した娼婦
クール・グリースで
髪を纏める
不良少年は
Z1に夢中のまま
夜の公道を
走りだせば
全ての物を
置き去りにして
見えない星さえも
掴めると思った
彼はまだ
何も知らない
支配する事や
使役される事さえも
彼はまだ
無敵だった
本当に
無敵だったんだ





読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします