夜の帳が降りる頃
赤い猫は街に潜み
人と同じ振りをする
番犬が嗅ぎ回る中
その姿形すら変えて
深い霧の果てに降りた
梟は死を担いで運ぶ
闇に囚われない様
音さえも消し去って
森の狼がこの物語を
終わらせる為に現れて
赤い猫は朝を拝めず
梟の羽に抱かれて消えた
平等な筈の死に包まれ



読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします