ゴッドファーザーの焦燥

彼が支配する
全ての街の者が
彼にひれ伏し
服従の口づけを
掌に交わしても
渇きは止まらなかった
血に濡れた抗争も
裏切りの制裁も無く
穏やかな日々が
今は続いていても
彼は囚われていた
見えない何かに
使役し続ける事が
彼の魂を確かに
削り奪い壊して逝く
焦燥に駆られながら


読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします