ハイド&ジーク

高名な医者の彼は日々
匿名の嘴に突かれて
気が触れてしまった
知らない自分が
惨劇を起こしても
彼には止められず
意識の中で眺めるだけ
怒号も悲鳴も無垢の涙さえ
知らない自分が楽しんで
気が付くと彼は
血の海の端で立ち尽くす
知らない自分を
諫める事すら叶わずに

読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします