障害者とは何か、の基本

 障害者手帳を取ることを決意したあと、そも障害者とは何か、について、考えてみようと思った。
 障害者手帳を今まで取らなかったのは、手続きのめんどくささもあるが心理的抵抗があったからだ。
 自分が障害者である、と認めること。それに心理的抵抗があった。
 いうなれば、差別感情である。(友人の一人は、自分で稼げないことへの負い目ではないか、といってくれたが。)
 差別は多くは、無知からはじまる。私は、学生時代のボランティア活動や学問分野の関係などで比較的、障害者への知識はあるほうだと思っていたが、障害者について、正面切って、考えたことはなかった。
 そこで、本を数冊読みつつ、考えてみた。
 障害者とは、障害を持つ人のことだが、その障害とは何か。
 以前は、心身の問題としてとらえる向きが一般的だったようだが、最近は、業界・学会では、社会、あるいは共同体へのアクセスに苦労する人、を指すようである。
 欧州では、国語を喋れない外国人なども、含めてそのカテゴリーに入れていることが、その概念の理解の助けになるだろう。
 また、老いた状態の身体機能、場合によっては精神機能、についても、同カテゴリーに入る。
 その、カテゴリーの人たちを社会に包摂していくかたちを、広義の多文化共生、バリアフリーと捉えたいと思う。(多分、似たようなことを書いている人はどこかにいると思うが)
 その過程で生じる問題や、下支えする論理について、これからの考察対象、場合によっては社会活動実践対象に加えてみたいと考えている。

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