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無理だ無理だと言う周りの声を跳ね除けて

久しぶりに連絡が取れた長男くんが帰ってくるというので、場所を整えて待ってました。
ひとを否定する人ではないのですが(信頼)、話題が話題なので食欲は出ませんでしたが……。
私の分まで長男くん食ったような気がしますね何杯食べるんだよお前さんはよ。

他愛ない話から、するりと本題に入ります。

兄「お前に与えるもの(愛情)が不足してるんじゃなくて、反応の仕方がソウジャナイなんだよな、父さんはさぁ」
私「全くもってその通りだわね」
兄「具体的にどんなことあった?」
私「わたし身体障害と、元から生理が重くて、結果的に1日動けないとかあるじゃん」
兄「そうみたいだな。」
私「仮に生理だったとして、動けない意図を伝えられない状況なわけ。そのまま苦しんで、3日目か4日目には楽になってくるから動けるんだけど」
兄「3日目か4日目かー。」
私「父さんは母さんに「娘が降りてこない」って言うだけで終わり」
兄「うん??」
私「母さんは「きちんと食べなさいよ」って言うだけ」
兄「動けないんだよな?」
私「動けないよ。起き上がれもしない。お前らが来い感に苛まれる」
兄「そりゃそうだよ」
私「私の感性はおかしくなかったの?」
兄「動けないのに食えって何って話だけど?」
私「でも仮に話が通じてもな、『明確な指示をください』なんだよ」
兄「70歳が??」
私「それに頑張って『おなかにいいたべもの』って書くとするじゃん」
兄「頑張るなぁ」
私「カツ丼が置いてあるわけ」
兄「」
私「スーパーの硬い肉のカツ丼」
兄「そこせめて麺類……」

兄「俺が思うにさ、お前は父さん達の愛情とか信じてるから、父さんの言ってること的外れだと思うわけ」
私「愛情を信じられないほどではないかな。むしろおとん分かりやすすぎるやろ。『娘の顔みたいから、会社の昼休憩帰ってきちゃった~♡♡』とか言う人だぞ」
兄「正直お前には甘いと思う」
私「私にベタベタに依存してると思う」
兄「子離れ出来てないと思う」
私「まあ修学旅行程度でも『毎日メール送れ』だからね。私何歳なのよ」
兄「でも過保護な訳ではなくて、むしろ関わり方が間違ってるから放任に近くて」
私「ネグレクトではあるけども、愛情がないわけではないから、過放任とも言いきれない」
兄「第三者はそれがわからないんだよな」
私「友達は『あなたが大事なのであって、あなたのお父さんが大事なわけではない』だからね」
兄「それもだけど。お前がいくら父さんはこういう人だって説明しても、『お前から聞いた父親』の像から出ない。『(父の名前)』という人間として見れない」
私「確かに。」
兄「だからこれは、第三者では解決しづらいことなんだよ。」

兄「父さんはお前の障害についてどう?」
私「精神科は駐車場までしか来ないよ」
兄「おい。」
私「総合内科は、大切な話だと思ったから引きずって入ったけど、『若い医者だったな』くらいしか聞いてないよ」
兄「おい。父さんそういうとこだぞ」
私「?」
兄「娘の障害を理解しようとしろって話だよ。俺みたいな身体障害(視覚障害者)は分かりにくいけど、精神障害者は特に理解が要るだろ。叔父さんだってそれで職を失ってるんだから」
私「あそこは誰も叔父さんの味方してないよ」
兄「マジで?」
私「従姉も従妹も従弟も見放してたよ。配偶者はヒステリックになっちゃってて、そんな冷たい家庭で当事者が癒されるわけもなく。」
兄「叔父さん大変やな……」
私「家のために頑張って病んだのに、誰も支えてくれなかったね。」
兄「刺さるわ」
私「なぜ」
兄「今回の発端、俺らにもあると思うから」
私「…………。」
 (長男が帰ってくるまでの辛抱だと思ってた事があるとは言えない)
兄「母さんも、父さんも、お前に依存してきた。俺も次男もそれから逃げた。お前だけがそれを背負って、限界が来たんだよ」
私「…………。
  まあ、母さんの依存と、父さんの甘えは、強かったかな」
兄「それをせめて次男が多少でも持ってれば違っただろうけど」
私「無理でしょあのサイボーグ。母さんが私にばかり依存してきたの、共感して欲しかったからだよ」
兄「確かに次男に共感は無理だ」
私「父さんが愚痴り始めたらさっさと部屋に戻るから、話聞くのも私になるし」
兄「それも悪かったよな」
私「……。仕事の愚痴はいいよ。大変だったね、お疲れ様でいいから。でも私、福祉大行ってたやん?」
兄「うん」
私「『精神保健福祉学』みたいな講義があってね。虐待の項目について話をしていく時間がある訳。わたし発狂しそうになったよ。落書きして耐えてたけど」
兄「父さん達がやってる事に当てはまるからか」
私「当てはまってるのを認めたくなかったからだね。」
兄「そうだと分かっててもお前は話を聞いて、問題を処理して、手を回して、無理をしてきたんだろ」
私「…………。」
兄「だからこそな、俺たち三兄弟で、代わる代わると言うか……」
私「老々介護にならないように分散するんだよね」
兄「そうそれ。33年間お前に全部丸投げしてきたぶんが、ツケが回ってきたんだよ」
私「…………。」
兄「親父たちは年齢的にも、もう変われないからさ。俺たちが、お前に合わせて変わっていくしかないわけ。月水金は俺とか」
私「透析日は母さんがキレやすいから、」
兄「例えばの話だけど」
私「ああいや、ごめん、薬害でキレやすい母さん宥めるのいつも私だったから、条件反射……」
兄「キレられる重い分担を条件反射的に受け持とうとするくらいまで追いやってたんだな、俺らは。ダメな兄貴2人で悪いな」
私「ええと……、、、」
兄「今一番余裕が無いのはお前なんだよ。俺を盾にしたっていいんだ」
私(しょぼんぬ)
兄「変わりたいだろ。世間は逃げるのが正しいとか、毒親は話が通じないからとか、なんとか言うけど。33年頑張ってきたんなら、お前は家族を大事にしてるはずなんだ」
私「…………。」
兄「叶わない諦めろって声に頷きたいか?」
私「いやだよ」
兄「じゃあ三人で頑張ろうや。兄弟なんだから。
  いつまでもお前が一人で頑張るのは、終わりにした方がいいんだよ」

ずっと


ずっと


ずっと


ずっと

ずっと


ずっと


誰も助けてくれなかった。
だから一人でやってきた。
叶わない諦めろとうるさい声も。
私は叶えるんだから黙ってろと啖呵を切って、強情な世間知らずと掌を返されても

それでも手放せなくて泣いた

そんな思いをしてる人は、私以外にもいるだろう
前例がひとつでも出来れば。
私なんて矮小な存在の精神など惜しくはないと

投げ捨てるのを
兄に
アチラサマに
止められたのだと。

これが誰かにとっての何かになるなら
無駄な記事ではないのだろうから

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