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ペテロ第一の手紙 3章7節       妻へのリスペクト

【新改訳改訂第3版】
Ⅰペテ3:7 同じように、夫たちよ。妻が女性であって、自分よりも弱い器だということをわきまえて妻とともに生活し、いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。それは、あなたがたの祈りが妨げられないためです。

Οἱ ἄνδρες ὁμοίως συνοικοῦντες κατὰ γνῶσιν, ὡς ἀσθενεστέρῳ σκεύει τῷ γυναικείῳ ἀπονέμοντες τιμήν, ὡς καὶ συγκληρονόμοις χάριτος ζωῆς, εἰς τὸ μὴ ἐγκόπτεσθαι τὰς προσευχὰς ὑμῶν.

直訳:夫も同様に、知識に従って彼らと一緒に住み、女性とのより弱い均一な器のように、あなたがたの神との対話としての祈りが断ち切られないように、人生の恵みの共同相続人であるとして、彼らに完全な価値を与えます。

はじめに

前回は、アブラハムの妻サラの事例を通して、夫に従うことについて語っていきました。今回は、7節を取り上げます。ここでは、ペテロが夫に対する勧めについて語ります。1節から6節までは、妻の義務について語ってきましたが、7節では、夫が妻に対する義務について述べています。その義務とはなんであるのかを見ていきたいと思います。

同じように

3:7 同じように、夫たちよ。

7節を見ますと、新改訳聖書では、『同じように、夫たちよ。』という呼びかけから始まります。この同じようにという言葉は、前節のアブラハムの妻サラの事例を引き継ぐと考えますと、

6節の後半 あなたがたも、どんなことをも恐れないで善を行えば、サラの子となるのです。

当時、サラは、ユダヤ人や当時のクリスチャンから信仰の母として認められていたようです。異教徒であっても、神の民に加えられ、霊的なイスラエルとして加えられているわけですから、異邦人クリスチャンの妻にとって、霊的な母としてあがめられていたサラの子と認められることは特権と考えられていたようです。それと同様に、信仰の父としてあがめられていたアブラハムの子として、夫たちが加えられると解釈が成立します。

異邦人のクリスチャンの夫がユダヤ人が正統的なアブラハムの子孫であることを誇りにしていましたが、異邦人にとっては、アブラハムの子孫であることはある意味特権でした。その特権に異邦人クリスチャンの夫もその恵みにあずかれるという意味がここではあります。

ところで、現代のクリスチャンにとって、サラの子、アブラハムの子の意味がどれだけあるのかという疑問も浮かび上がりますが、それは、霊的な正統性を示すことになります。さらに、もはやキリストが私たちを救ってくれたので、アブラハムという存在は意味がないと断じる考えもあろうかと思いますが、そもそも、神がアブラハムに与えた契約は、いかなるものであったのかといいますと、

アブラハム契約
(1)彼には約束の子が与えられる
(2)彼の子孫は地のちりのように増え、彼は多くの国民の父となる
(3)カナン全土が彼とその子孫に永遠の所有として与えられる
(4)彼の子孫によって地のすべての国々は祝福を受ける

こうした契約は、すでに完了したものもありますが、今も契約が継続しているものもあります。こうしてみていきますと、神が与えたアブラハム契約は、いまだに有効であり、十戒も含めて、現在に生きる私たちにも有効な契約であることがわかります。

ですから、現代に生きるクリスチャンの夫たちは、アブラハムの子孫である特権を受け継いでおり、住んでいる国家を潤し、祝福をもたらす器として、立てられているということを自覚しなければなりません。

アブラハムの子孫たる条件とは

アブラハムの子となる特権の重要性について理解しましたが、夫がアブラハムの子孫としてなすべきことは一体何であるのかということです。

まず、第一に妻が女性であることを考えなさいということです。

この7節では、女性を『弱い器』と訳しています。

弱いと訳したἀσθενεστέρῳ(アステネステロー)の原型アステーネースは、活力がなく、弱さ(枯渇)の状態で生活する意味があります。力の不足を意味し、十分な力がないため、「弱く、病弱」といった意味になります。さらに、無能力をもたらし、障害者や、自分で行うことができない人を説明する言葉です。

当時の女性の立場は、文字通りアステーネスでした。経済的な基盤を保持することができない立場に置かれておりました。現代においても、多くの国では、女性は弱い立場に置かれたままです。エスディージーズ(持続可能な開発目標)の中で、『ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う』という項目がありますが、現代においても女性の立場は低いままで据え置かれているという現実があります。

出産育児といった、経済的に自立が困難な状況に置かれやすいこともあり、なかなか社会進出が厳しい制約が女性にはあります。

5: ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性および女子に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚、および女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
5.4 公共のサービス、インフラ、および社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
5.5 政治、経済、公共分野のあらゆるレベルの意思決定で、完全かつ効果的な女性の参加および平等なリーダーシップの機会を確保する。
5.6 国際人口開発会議 (ICPD) の行動計画および北京行動綱領、ならびにこれらの検討会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康および権利への普遍的アクセスを確保する。
5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ、および土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。
5.b 女性のエンパワーメント促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。
5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性および女子のあらゆるレベルでエンパワーメントのための適正な政策および拘束力のある法規を導入・強化する。 
持続可能な開発目標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

以上を見ていきますと、女性に対する問題と男性のアドバンテージが示されているわけです。こうした課題に取り組み、女性の権利を擁護し、支えることがアブラハムの子孫としての役割であるということになります。ここで、

Ⅰペテ3:7 同じように、夫たちよ。妻が女性であって、自分よりも弱い器だということをわきまえて妻とともに生活し、いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。それは、あなたがたの祈りが妨げられないためです。

『わきまえて』という言葉がありますが、本文では、γνῶσιν(グノーシン)という言葉になります。このグノーシンは、グノーシスという言葉が原型になります。グノーシスは、新約聖書では、キリスト教の一般的な知識、正しい生活に見られるような道徳的な知恵というような意味です。ですから、現代に生きる夫たちは、女性の権利擁護を信仰によって擁護していく立場にあるということです。形だけ、表面的にということではありません。前回も言いましたが、このために『心をこめて従う』ということです。夫の義務の第一は、女性の権利擁護を実践し、考慮するということになります。

アブラハムの子孫としての条件の第二番目は、妻を尊敬するということです。

尊敬という訳はτιμή(ティメー)ですが、その意味は、正当な評価を与えるという意味になります。つまり、女性は、古代はもとより、現代にいたるまで正当な評価がされていないということです。尊敬する、敬うということは、自分が自己卑下して相手を高めるということではありません。それは失礼です。相手の立場を理解するだけでなく、一人の人間として認めることです。新改訳聖書では、『いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。』として認めるように訳されています。TEVを見ますと、『 彼らはあなたと一緒に神のいのちの賜物も受け取るので、彼らを敬意を持って扱ってください。』と訳していますが、つまりどういうことを言っているのかといえば、

夫と妻は、役割や立場の相違はありますが、神の前には同等であるということです。人間は、『神のかたち』として創造されました。それは、人間には、神のかたちとして相違が無いということです。つまり、神の前には優劣はなく、神のかたちとして同じであることをペテロは説いているということです。

つい私たちは、自分の稼ぎや能力でもって比較することに慣れてしまい、優劣を決め、稼ぎが少ない分、妻を見下す傾向があろうかと思います。こうした考えはあらためなさいということです。

一人の人間として、神のかたちとして相互に認めあう。これが、クリスチャンとしての義務であります。夫であれば、妻を認め、尊敬していくことが求められるわけです。

こうして、私たちは、相手がクリスチャンであろうとなかろうと、相手をリスペクトしていく存在として、神によって定められていることがわかるのではないでしょうか。相手をリスペクトできる存在として、私たちは生まれ変わった存在です。

もともと、キリストは、創造主なる神の一人子であり、神と同格のお方です。リスペクトされるのが当然であるわけですが、私たちがリスペクトする前から、私たちをリスペクトしてくれているお方です。そのキリストにならう者ととして変えられている私たちは、女性を擁護し、女性を尊重し、自分のように愛すべき存在であることを認めることは容易いはずです。そのように私たちは新生しているのです。それでこそ、私たちは、アブラハムの子孫であるのです。

妻を愛することは信仰生活のいしずえ

Ⅰペテ3:7 同じように、夫たちよ。妻が女性であって、自分よりも弱い器だということをわきまえて妻とともに生活し、いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。それは、あなたがたの祈りが妨げられないためです。

最後に、『あなたがたの祈りが妨げられないためです。』とあります。妻を尊敬することの益についてペテロは語っております。それは、祈りが妨げられないということです。これは、どういうことなのかといいますと、同じ家庭内に住み、伴侶の価値を認めることで家庭内の平安がもたらされるということです。正しさを主張して、相手にその正しさを守るように指示するなら、相手に不満が生まれるでしょう。社会や会社では、正しさを遵守するように相手に求めます。それで秩序が保たれていることがあろうかと思いますが、これを家庭に適用したらどうでしょうか。決まり事だらけで家庭がギスギスしたものになりかねません。そうした決まり事は、常に相手への尊重ということが見えてきません。不満が常に渦巻くということになるかと思います。相手へのリスペクト、愛があってこそ家庭の潤いが生まれるというものです。潤いのない家庭には、神との正しい祈りの関係が生まれるはずもありません。

私と私の家とは、主に仕える。 ヨシュア記24章15節

とヨシュア記にありますが、その基盤には、妻との関係、とりわけ妻へのリスペクトが必要だということです。7節『祈り』といありますが、その祈りとは、インタラクティブとありました。つまり、神との対話です。神との対話が常になされる前提として、妻との正しい愛の関係が必要だということです。私たちの信仰生活の成功を求めるならば、夫も妻も相互に認め合い、仕えあうということが信仰生活の正常化をもたらすことを覚えていきましょう。色々と、問題もあったアブラハムですが、誰よりもサラを愛していました。妻を愛することが、家庭を円満に保ち、神との正しい関係が築かれるとペテロは伝えております。その結果どうなるでしょうか。まず、家庭が祝福されます。家庭は国家の鏡ですから、家庭が祝福されれば、それが国家への貢献につながるという理屈です。そうして、私たちの上に、アブラハムの契約が成就し、アブラハムの子としての役割が全うされます。このことをクリスチャンに委ねられていることをしっかり覚えて、この世に貢献する者として祝福されていきましょう。

Translation 対訳

【NASB】
1Pe3:7 You husbands in the same way, live with your wives in an understanding way, as with someone weaker, since she is a woman; and show her honor as a fellow heir of the grace of life, so that your prayers will not be hindered. 
あなたの夫も同じように、妻は女性なので、弱い人と同じように、理解のある方法で妻と一緒に暮らします。 そして、あなたの祈りが妨げられないように、人生の恵みの仲間の相続人として彼女の名誉を示してください。

【KJV】
1Pe3:7 Likewise, ye husbands, dwell with them according to knowledge, giving honour unto the wife, as unto the weaker vessel, and as being heirs together of the grace of life; that your prayers be not Jhindered.
同様に、あなたがたの夫は、知識に従って彼らと一緒に住み、妻に、より弱い器に、そして人生の恵みの相続人として、名誉を与えます。 あなたの祈りが妨げられないように。

【TEV】
1Pe3:7 In the same way you husbands must live with your wives with the proper understanding that they are more delicate than you. Treat them with respect, because they also will receive, together with you, God's gift of life. Do this so that nothing will interfere with your prayers. 
同じように、あなたの夫はあなたよりも繊細であるという適切な理解を持ってあなたの妻と一緒に暮らす必要があります。 彼らはあなたと一緒に神のいのちの賜物も受け取るので、彼らを敬意を持って扱ってください。 何もあなたの祈りを妨げないようにこれをしてください。

【口語訳】
一ペテ3:7 夫たる者よ。あなたがたも同じように、女は自分よりも弱い器であることを認めて、知識に従って妻と共に住み、いのちの恵みを共どもに受け継ぐ者として、尊びなさい。それは、あなたがたの祈が妨げられないためである。

【新共同訳】
一ペト3:7 同じように、夫たちよ、妻を自分よりも弱いものだとわきまえて生活を共にし、命の恵みを共に受け継ぐ者として尊敬しなさい。そうすれば、あなたがたの祈りが妨げられることはありません。

Οἱ Case V Number P Gender M
ὁ,ra \{ho}
1) the 2) this, that, these, etc.

ἄνδρες Case V Number P Gender M
ἀνήρ,n \{an'-ayr}
1)性別を参照して1a)男性の1b)夫の1c)婚約者または将来の夫の2)年齢を参照して成人男性と男の子を区別する3)男性4)一般的に使用される 男性と女性の両方のグループ

ὁμοίως ὁμοίως,d \{hom'-oy-os}
1)似ている、似ている、似ている1a)似ている:つまり1b)似ている:つまり物に対応している

συνοικοῦντες
Tense P Voice A Mood P Case N Number P Gender M
συνοικέω,v \{soon-oy-keh'-o}
1)一緒に住む 1a)家庭内の交わり 1b)夫婦の性交

κατά,p \{kat-ah'}
1)から下へ、全体へ2)に従って、向かって、沿って

γνῶσιν  Case A Number S Gender F
γνῶσις,n \{gno'-sis}
1)知識は、一般的な知性、理解を意味します1a)キリスト教の一般的な知識1b)より高度な1c)特に、属するなど、この宗教のより深くより完全で拡大された知識。 クリスチャンにとって合法および違法なものの1d)正しい生活に見られるような道徳的な知恵

 ὡς,c \{hoce}
1) as, like, even as, etc.

ἀσθενεστέρῳ Case D Number S Gender N
asthenēs(形容詞、1 / A「なし」とsthenos、「活力、強さ」から派生)–正しく、活力なしで、弱さ(枯渇)の状態で生活しています。(asthenēs)は、必要なリソースの不足(「不十分」)を伝えます。文字通り「十分な力がない」ため、「弱く、弱く(病弱)」です。asthenēs(「弱い」)は無能力をもたらし、障害者または障害者(深刻な制限から妨げられている)のために「自分でできる」ことができない人を説明します。

σκεύει 
Case D Number S Gender N
σκεῦος,n \{skyoo'-os}
1)船舶 2)道具 2a)複数形 2a1)家庭用品、家庭用品 2a2)特に帆とロープに使用される船舶のタックルと兵器 3)比喩的  3a)質の高い人、選ばれた楽器 3b)悪い意味で、邪悪な行為を成し遂げる助手

τῷ Case D Number S Gender N
ὁ,ra \{ho}
1) the 2) this, that, these, etc.

γυναικείῳ Case D Number S Gender N
γυναικεῖος,a \{goo-nahee-ki'-os}
1)女性、女性、女性のまたは女性に属する

ἀπονέμοντες Tense P Voice A Mood P Case N Number P Gender M
ἀπονέμω,v \{ap-on-em'-o}
1)割り当てる、分割する

τιμήν Case A Number S Gender F
τιμή,n \{tee-may'}
1)価格を固定する評価1a)価格自体の評価1b)購入または販売された人または物に対して支払われたまたは受け取った価格の評価2)所有または示されている名誉2a)所有している名誉の評価 彼が保持している階級と役職の理由による2b)敬意、敬意

 ὡς,c \{hoce}
1) as, like, even as, etc.

συγκληρονόμοις  Case D Number P Gender M
συγκληρονόμος,a \{soong-klay-ron-om'-os}
1)仲間の相続人、共同相続人2)他の人と自分に割り当てられた何かを取得する人、共同参加者

χάριτος Case G Number S Gender F
χάρις,n \{khar'-ece}
1)恵み1a)喜び、喜び、喜び、甘さ、魅力、愛らしさを与えるもの:スピーチの恵み2)善意、愛ある親切、好意2a)神が魂に聖なる影響を与える慈悲深い親切の 彼らをキリストに向け、キリスト教の信仰、知識、愛情を保ち、強め、高め、そしてキリスト教の美徳の行使に彼らを燃やします3)恵みによるもの3a)神の恵みの力によって支配される人の霊的状態 3b)恩寵のトークンまたは証明、恩恵3b1)恩寵の贈り物3b2)恩恵、報奨金4)感謝(恩恵、サービス、恩恵)、報酬、報酬

ζωῆς Case G Number S Gender F
ζωή,n \{dzo-ay'}
1)人生1a)活力を持っているか生きている人の状態1b)すべての生きている魂2)人生2a)神に属する本質的かつ倫理的な人生の絶対的な充実の状態、そして彼を通して両方に 次位の「ロゴス」と「ロゴス」が人間の本性を身につけたキリストへ2b)本物で本物の人生、活発で活気のある人生、神に捧げられ、祝福された、この世界でさえ信頼を置く人々の部分で キリスト、しかし復活の後、(それらの中でより完璧な体の中で)新しい加入によって完成され、永遠に続く。

εἰς,p \{ice}
1) into, unto, to, towards, for, among

μή,d \{may}
1) no, not lest

ἐγκόπτεσθαι Tense P Voice P Mood N
ἐγκόπτω,v \{eng-kop'-to}
1)切り込む、道を切り落として進路を妨げる2)邪魔する

προσευχὰς Case A Number P Gender F
προσευχή,n \{pros-yoo-khay'}
1)神に宛てられた祈り2)祈りの捧げ物のために用意された、または適した場所2a)シナゴーグ2b)ユダヤ人が祈ることを望まなかった野外の場所、都市の外、シナゴーグがなかった場所2b1) そのような場所は、小川のほとりや海の岸にあり、祈りの前に手を洗うための水が供給されていました。

ὑμῶν Case G Number P
σύ,rp \{soo}
1) you