見出し画像

屋久島days②縄文杉

7月の終わりに屋久島へ✈
台風の影響で計画通りには進まず、一日早く帰ってきたが、それを含めてもいい旅だった。忘れないうちにまとめておきます。


*2500字なので少し長いです

荒川登山口へ

早朝 3:10起床。
4:10に送迎、そこから登山口へ。

縄文杉までは、往復12時間。一応ルートも何回か確認。
一人で行ったら遭難確実、なのでツアーを申し込む。

ツアーは、新婚さん・女子2組・男性1人、そしてうちの6名。

25分くらい走ったところのバス停留所で車が止まり、朝食と合羽のズボン着用。

5:00のバスに無事乗り込み、さらに25分かけて登山口へ。
ここで記念撮影📸

5:45 撮影

往復12時間の修行の始まりであった。

トロッコ軌道

片道2時間40分、ひたすらトロッコの道が続く。

鹿児島観光サイトからお借りしました


この道は大正13年に敷設され、昭和30~40年代前半にかけて大活躍した。荒川に架かった橋を何度もわたる。

橋を渡るのが、スリリングすぎるので、
「僕一人だけなら引き返してますわ」
「ほんとですよね(それなー)」

ちなみにこんな橋が3つほど↓ これ、手すりがあるけど木の板の間は隙間あるでふつうにこえーよ。
他の橋もバランス崩したら危ない場所ばっかり。

小杉谷橋 6:32撮影
「もののけ姫」前半でアシタカとサンが出会った川のモデル 


途中、ガイドさんに「君は心配だな」と言われる。
低身長ゆえの悲しい性、歩幅が小さいのだ。それを指摘される。
おもわず「そうなんですよー!」
職業を聞かれたので伝えたところ、
「そうか!でもその職業だと体力ある人多いし、まあ大丈夫でしょう」と言われる。

最初から指摘してくれる人ってたいてい良い人、なので安心感が増す。

ガチで歩くことに集中していたのであまり写真撮ってないが(しかもこのために買ったデジカメを宿に忘れるw),こんな風景でした。


小杉谷小中学校跡 林業で生計を立ててたため以前はここに集落があったのだ
6:33撮影
三代杉 8:12撮影


大株歩道~ウィルソン株

トロッコ軌道が終わると、屋久杉の森と山道へ。
岩場が続いたと思えば高低差のある階段があったり。

岩場を歩くのは好きなので楽しかったのだけど、階段がなかなかしんどい。
この辺りでガイドさんから「意外とすいすいだね」と声をかけられる。
「ありがとうございます!☻」やはり褒められるのはうれしい

翁杉 8:59撮影
2010年9月に倒れた、縄文杉に次ぐ太さだった杉

ウィルソン株に到着。

ウィルソン株 9:06撮影
ウィルソン株内部 ハートが有名ですよね
10畳分のスペースがある

ウィルソン株とは、1914年にアメリカのウィルソン博士によって紹介された屋久杉の一番大きな切り株。博士は朝ドラで放送中の「らんまん」に出てきた「プラントハンター」だったそうで、牧野博士のように自ら野山で植物を採取する人だったそう。
ちなみに、この株は秀吉が方広寺大仏殿の建材として島津氏に命じて伐採させた切り株、という説も。のちに家康が秀頼にいちゃもんつけて大坂冬の陣につながった、あの「国家安康 君臣豊楽」の方広寺ですね。

そして縄文杉へ

そしてここからが難所が3つ。
階段の高低差が激しかったり、手すりのない長い階段を登ったり、息が切れてましたが、なんとか登り切りました。途中、階段をよじ登るためにガイドさんにストックを持ってもらうことに。ここが一番しんどかった。

樹齢3000年以上の大王杉 10:07撮影
夫婦杉 10:11撮影
うちの後ろの枝ですが、2本の杉が3mの距離・高さ10mで癒着してるのです 
遺伝子が同じだと起こるらしい

この後、子宝杉というのもありました。しんどかったので写真は撮らず。
黄土色で綺麗な杉でした。つるつるして丈夫だったし。撮ればよかった…


とにかく頑張って歩く。この杉はおもろいのでパシャ。

ガイドさんは「マグロの頭」と呼んでいた。
10:39撮影

そして…

10:44撮影

ようやく縄文杉!!!!


やったぜ!


ここにきて、それまでの疲れがふっとんだ 

この太さで一本の杉、そして推定される樹齢は7000年。

「神々しいですね」とコメントしあう。
頑張ったかいがあった、仕事も嫌な時あるけどここまでの道のりに比べたら大したことない、と本気で思った。


帰り

さくっとご飯を食べて、合羽を着て縄文杉を見ながらツアーの人を待つ。

雨は降ったりやんだりでまじ寒かった…夏にあんなに冷えるとは。
合羽で全身黄色の人になってたら(この後ガイドさんに「おい!黄色の人!」と呼ばれるw) ツアーのお姉ちゃん(うちより年下)に「わー寒そう!」と抱きしめられそうに。

帰りの行程も同じ道。
ガイドさんに「下りは意外といいね」
先ほどの階段の難所は意外とひょいひょい、岩と岩の間をぴょんと飛ぶ余裕も(これがたぶんいけなかった)

と、思っていたら…トロッコ軌道で太ももとか股関節の筋肉痛で足取りが皆さんよりゆっくりに。

ガイドさんにまたもや心配をかける。
「他の子は写真撮っても大丈夫、だけど君はダメ、僕の後ろでずっと歩き続けなさい」
先ほどのお姉ちゃんも「荷物持ちましょうか~?」と気さくな関西弁で声をかけてくれる。歩けないほどではなかったので、丁寧に断ったが気持ちがうれしかった。

そしてとうとう入口付近に!


以下のブログからお借りしました。

15:50頃、無事に荒川登山口に到着!
自然と拍手が…涙 やったー!やりきった!!


16:00発のバスには間に合おうね、と話していたので間に合ってよかった!

とにかく、修行の一日でしたがなんとかやり切って達成感でした。
ガイドさんはいい意味で古き良き学校の先生のような人で、心配をかけた以外にも屋久島の自然・文化・コケ…いろいろな話を聞いてすごくおもしろかった。ツアーで同行した人たちも気さくな方たちでよかった。

最後に、この日歩いた歩数

やっぱりトロッコでめちゃ歩いてるわ
なんとか無事に終わってよかってです。

ちなみにガイドさんが本気出したら往復3,4時間だそう…まじかよ。
世の中まだまだ知らないことばかり。

読んでいただいてありがとうございました☻
次の記事でラストです✐
台風が近づく中、どうやって帰ったのか??
乞う、ご期待☻

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?