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全力で推したい「FINAL FANTASY IX」について語る

noteを始めてすぐ公式企画の「#全力で推したいゲーム」が目に入ったので、私も一番好きなゲーム「FF9」について語りたいと思う。
元々noteを始めたいと思ったきっかけは「自分の好きなゲームを紹介したい」だったので、丁度良い気もする。

01.出会いはゲーム好きの隣人から借りたことだった

私の家には母親がゲーム好きだったこともあり、家にいくつかゲーム機があった。
PSも気が付いたら家にあった。更に母や姉が買ってきたゲームや借りてきたと思われるゲームがいつの間にか置かれていて、FF9もそのうちの一つだった。
隣の家に住むゲーム好きの隣人が貸してくれたFF9が、私とFF9の出会いだ。

02.それまでFFは難しいゲームという印象だった

FF9を遊ぶまで、私が遊んだFFは4と5だけだった。それも、当時小学生だった私は自力ではなく母に教えられながらしかクリアできなかった。
アビリティだとかレベルだとかをよく理解していなかったし、重厚なストーリーは10歳にもならない子どもには難しかったと思う。
それでもFF9を最後まで遊ぶことができたのは、あたたかみのあるグラフィック、人間味のある登場人物、王道ファンタジーを感じされる音楽があったからだ。

03.RPG=ファンタジーというイメージ

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私にはRPGに対して、少し憧れがあった。
RPGというゲーム全てを難しいものだと思っていたし、その難しいRPGをプレイしているというと、なんだかかっこよく思えたからだ。
だからRPGを遊んでみたい気持ちはあったら、どうにもなかなかそうしなかったのは、私の思うRPGと世に出ているRPGのイメージがずれていたからだと思う。
当時の私の中で、RPGというと剣と魔法の世界のような王道ファンタジーの世界観というイメージがあった。
だが世に出ているゲームは、もっと未来的でSF要素の多いゲームが主流だったように思う。
もしかしたら王道ファンタジーなゲームはたくさんあったのかもしれないが、当時の私には知る術がなかった。現にサガフロンティア2や聖剣伝説 LEGEND OF MANAのようなゲームがあったが、私がこれらのゲームを知るのはもっと大人になってからだった。
そんな中で、RPGの金字塔と言われるFFシリーズの、しかも最新作がこんなに自分の思うRPGとイメージがマッチしていたとすれば、遊ばない手はなかった。

04.かっこよくてかっこ良過ぎない主人公に恋をした

FF9は、キャラクター全員が頭身低めに描かれていて、まるで人形劇のようで愛らしい。
その中でも主人公のジタンは、もちろん主人公なのでかっこいい立ち回りをするし、仲間想いでやさしく、時にはふざけたことも言うムードメーカーだった。

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16歳というとまだ子どもに思えるが、まだ小学生だった私には十分16歳は大人であったし、やはり見せ場が多いので好きにならないわけがなかった。
ジタンはかっこいい反面、ヒロインのガーネットに相手にしてもらえなかったり、ナンパに失敗したりと格好がつかない場面も良い。でもそこか、プレイヤーにとっては親近感を覚えられるし、かっこ良過ぎないキャラクターが不思議と魅力に思える。
ゲームを進めると、そんなジタンと一緒に冒険が出来ているようで楽しかったのを覚えている。
有名な「誰かを助けるのに理由がいるかい?」という台詞を聞けたときには、これがジタンなんだとプレイした人は思うことだろう。

05.ヒロインも、完璧じゃない一人の女の子だった

FF9のヒロインであるガーネットはお姫様だ。
美少女で品があり、主人公からも初めから好かれているので完璧なヒロインに思える。
でも本当はそうでないところが、FF9の良いところだ。
物語の要所要所で、ガーネットは葛藤する。
自分の目的、存在意義、本当に正しいことは何か。それらの全てが分からなくなり、彼女は頭を悩ませていく。
物語の冒頭で、ガーネットは母親の暴走を止める為にジタンに自分の誘拐を依頼する。王道なファンタジーのお姫様のイメージにピッタリだ。
その後も誘拐されたりジタンと甘酸っぱいイベントがあったり召喚が出来なくなったりと波乱万丈な場面が多く、ヒロインとしてのノルマを次々と達成していく。
でもそんなガーネットが、実は少し苦手だった。
良い意味で人間くさい登場人物が多いFF9で「お姫様」というイメージが強すぎるガーネットはどうも浮いているように思えた。
だが、物語中盤のあるイベントで私は彼女が大好きになった。
召喚獣バハムートによりジタン達一行のいる場所が危ないから逃げよう、という緊迫した場面で、ガーネットは「お母さまが危ないから助けに行く」と言うのだ。
皆で逃げようという雰囲気の中で、ガーネットは母であるブラネを助けたいと譲らない。もともとガーネットがジタンに誘拐されてまで城を飛び出したのはブラネを救うためなので言いたいことは分かるが、ブラネは目的の為にガーネット達を殺そうとまでしていたし、仲間の命が危ない場面でそれを言うのか?とも思うだろう。
あのジタンでさえ「あんなやつ母親として案じる必要はない」とまで言う始末。
だがその後のガーネットの台詞で、私の彼女への印象ががらっと変わった。

「わたしにとってあの人が母親なの!!」
「ジタンにわかってもらえなくたっていい!!」

そして、それだけの理由でガーネットは単身母親を助けに行こうとするのだ。
母を救うのに理屈は不要だ。ガーネットの「母親を救いたい」という気持ちが少しも揺るがず、芯の強い女性だと分かる場面だと思っている。
特になんでもなくサラッと終わる部分なのだが、私はこのシーンが大好きだった。
「ああ、ガーネットも母親のいる普通の女の子で、ただ母親を助けたいだけの普通の女の子だったんだ」という気持ちでいっぱいになって、私はガーネットが大好きになった。

06.FF9のおかげで色々なゲームを好きになった

元々ゲームは好きだったが、私にとっては家にあるゲームがすべてで、自分で面白そうなものを調べたり買ったりすることは無かった。
だがFF9をクリアして、もっとこんな面白いゲームを遊びたいと思うようになったのだ。
今まで友達が持っていたものを借りて読むぐらいしかなかったゲーム雑誌を自分で購入してみたり、ネットで調べてみたり、ゲームショップをまわってみたり、ゲームを探すのに方法はいくらでもあった。
むしろ何故今までこれらをやらなかったのだろうと不思議に思うぐらい、ゲームの情報は身近にあった。
そこから、私のゲーム好きの人生がスタートしたのだ。

07.最後に

今でこそFF9は知らない人はいないんじゃないかと思うぐらい有名で、推したいゲームとして改めて紹介する必要も無いかとも思ったが、私のとってFF9はゲーム好きへの原点で、思い出の中の大事な作品だ。
いつでも好きなゲームを聞かれるとFF9と答えるが、きちんと文章に書き起こしておくのも良いかもしれないと思い、今回の企画にFF9で参加したかった。

ちなみにFF9はあらゆるハードで遊ぶことが可能なので、未プレイで興味のある方・遊んだことあるけどもう一度あの感動を体験したい方は、ぜひ遊んでみてほしい。

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