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クラフトビール日記:Omnipollo Noa Willett Vanilla

そろそろ冷蔵庫の中身がハイアルビールばかりになってきた。
中でもこいつ、OmnipolloのNoa Willett Vanillaは結構長いこと冷蔵庫の一角を守り続けてきて、ヌシみたいになってしまったもの。
結構いいヤツだけど、さすがにそろそろ開けないと。ということで、今日の一杯はこいつ。

今回飲むOmnipolloのコレは、実はあの Noa Pecan Mud Cake のBA版。バーボンのWillettの樽で20ヶ月以上熟成したもので、それにさらにバニラを加えたとか何とか。
バーボン樽で長期熟成というと 京都醸造の三銃士 が思い浮かぶけど、Omnipolloがやるとどんな感じになるのやら。

感想

香りはベリー系のドライフルーツとチョコ。チョコというか、なんか小麦粉系のお菓子っぽい感じもあるので、チョコクッキーみたいな感じかな?
香りには樽っぽさはあんまり感じない。

が、飲んでみると印象は一転。
主にはビターチョコと焼き菓子っぽい香ばしさ。それらを樽感というかBA感というか、結構ディープな熟成感が包み込んでいく。
ビターではあるのだけど、口に残るようなビター感ではないというか。ココアっぽい感じで受け入れやすい、かつ苦味自体は後にひかないタイプかなと思う。ココア感は結構残るけど(笑

Omnipolloと聞いて往年のビアギークが連想しがちな、高カロリーな甘ったるさはほとんど感じない。皆無とまではいかないものの、甘さ自体をほとんど感じず、結構ビターな方だと思う。
それでいて酸味もどぎつくなくて、直接液に触れた舌が微かに反応する程度。飲んだ直後は舌で感じるのだけど、その後広がるビター感や樽感にマスキングされていく。

元がノアピーカンマッドケーキなので、BA Mammutの時のようなオイリーな感じや複雑さはない。ただ、BAスタウト特有のまったりする感じは、BA Mammutにも似てるような気がしなくもない、かなぁ。
一応、オイリーではないけどコッテリ系ではある。液質もかなり粘性が高いというか、舌触りはとろっとした感じ。
Omnipolloだけあって個性のあるスタウトなので、時々チェイサーでリセットするとか、フードを使って仕切り直すとか、何かしら工夫しながら飲みたい。

全体的には最近のノアピーカンマッドケーキを飲んだ時の印象から大きく違えることはなく、確かに最近のアレがBAされたら確かにこうなるよね、っていう。
ある意味期待を裏切らない感じ。
ただ、やはり昔のOmnipolloのイメージが強いと戸惑うかも。

飲み進めていくと、三銃士飲んだ人ならノスタルジックな気持ちになるかもなぁ。
甘みと醤油っぽさを引いて、海外臭さを足した三銃士っぽいというか。
そうやって比較対象、連想の対象になる三銃士ってやっぱ凄かったよな、なんて。

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