見出し画像

【貸付先徹底解剖】バルカン地域オンライン金融事業者ファンド貸付先「Credissimo社」の気になる情報をまとめて公開!


ブルガリアを代表するフィンテック企業Credissimo社

(写真:Company of the Year 2023(ブルガリア)受賞時)

Credissimo社は、“Technology Driven Consumer Finance”、を掲げるブルガリアを代表するフィンテック企業です。自社開発のITシステムを活用したオンライン・ローンサービスで、ブルガリアの融資市場にイノベーションをもたらしてきた実績が評価され、European Fintech Awards 2017、
Forbes Business Awards 2017、Company of the Year 2023など数々の受賞歴を有しています。2007年の創業来、15年以上に亘り着実な成長を遂げており、現在の顧客数は約52万人にのぼるなど、ブルガリアのオンライン・レンディング業界におけるリーディングカンパニーとして知られています。また近年は隣国の北マケドニアでもマーケットリーダーとなっているなど、積極的な海外展開にも取り組んでいます。


自社開発のITシステムによる多様なオンライン・ローンサービス

Credissimo社の提供するオンライン・レンディングは、AIやマシンラーニングによる与信モデルを活用し、HPやモバイル・アプリでのローンの申込みから、審査、入金までオンライン上で全ての手続きを完結させる融資サービスです。融資審査のためのアルゴリズムでは、顧客の年齢や年収などの基礎情報にくわえ、SNSなどのビッグデータを収集し、多面的な解析によってスピーディーかつ精密な与信判断を行っています。またブルガリアにおいて業界で初めてモバイル・アプリやチャットボットを導入したのもCredissimo社でした。Credissimo社はこのようなテクノロジーにおける先駆的な取り組みを、すべてインハウスで開発したITシステムで実現しています。

新商品の開発も積極的に行っており、ペイデイ・ローンやインストールメント・ローンと呼ばれる期間1か月~1年程度のいわゆる消費者ローンにくわえ、自動車ローンやBuy Now Pay Later(BNPL)と呼ばれる後払い決済サービスなど、顧客ニーズに沿った商品ラインナップを拡充しています。


IT産業の発展が注目されるブルガリア

(出典:外務省)

ブルガリアはバルカン半島東部に位置する東ヨーロッパのEU加盟国です。南にギリシャ、トルコと接し、東は黒海に面しています。各地にバラ畑が点在し一大生産地となっているほか、特産品のヨーグルトも有名です。日本の約3分の1の国土(11万平方キロメートル)に690万人の国民が暮らしています。世界銀行の発表によると、ブルガリアのGDP成長率は2021年で7.6%、2022年は3.4%と、EUと同水準かそれ以上を記録しています。2007年1月にEUへ正式加盟後、世界金融危機、欧州債務危機、新型コロナ禍などの影響を受けながらも、EU域内での貿易拡大、内需拡大とEU基金による公共事業投資を背景に、2022年までに名目ベースで約444億ドルから約890億ドルまで2倍以上の経済成長を遂げています。ブルガリアは社会主義時代から理工系と外国語の教育に力を入れてきた土台があり、豊富なIT技術者のリソースを背景に、近年はIT産業の成長が注目されています。2023年5月には、西村経済産業相が日本の経済産業大臣として約50年ぶりにブルガリアを訪問し、AI研究所の視察やデジタル・イノベーションの経済協力推進に向けた共同声明への署名を行いました。Fintech BulgariaのAnnual Fintech Report 2022によれば、ブルガリアのフィンテック業界全体の売上は2021年までの5年間で年率12%の成長を遂げており、Credissimo社はオンライン・レンディングのセクターを力強く牽引しています。

増収増益を続け2022年に過去最高の売上高・利益を達成

Credissimo社の財務実績(監査済み数値)

Credissimo社は2022年12月期の業績において、総資産44億円、売上高36億円、自己資本比率66%、ROA12%と健全性を維持しています。Credissimo社のようなノンバンクの業界水準に比して自己資本比率が高く、返済が必要な借入などの他人資本への依存度が低いため、経営的な安定を図り易く、景気や社会情勢などの一時的な影響を受けた際のレジリエンスが強いといえます。新型コロナ禍の影響を受けた2020~2021年においても保守的な運営を行いながら黒字をキープしており、2022年においては前年比+30%と大幅な売上増を果たし、過去最高の売上高及び当期利益を達成しました。このような財務内容を背景に、ブルガリアを拠点に欧州で格付事業を行う格付機関BCRA社から、一般に投資適格とされるBBBの長期発行体格付けを取得しています。

3年間に亘る元本償還率100%の償還実績

クラウドクレジットは、2020年にCredissimo社向けのファンド募集を開始し、これまで3年に亘り60本以上のファンドの募集実績があります。その間の元本償還率は100%で、償還の遅延等は発生していません。現在Credissimo社では、円建てのファンドを募集しており、過去の円建てファンドの実績利回りは5.70%~6.36%(21年2月~23年9月)となっています。

ブルガリアへの現地訪問

ソフィア本社
弊社メンバーとcredissimo社


2023年4月、当社メンバーがCredissimo社のソフィア本社に訪問しました。ソフィアはブルガリアの首都で、人口約120万人と同国最大の都市であり、フィンテック企業が集積しています。Credissimo社はその中心部に4階建てのオフィスを構えており、約140名の従業員を有しています。ワークスペースでは、オンレイン・レンディングのオペレーションに関わるリアルタイムのKPIがモニターに映し出され、従業員がいつでも確認できるようになっているなど、インハウスで開発したITシステムの強みがうかがえました。当社メンバーはオフィスの様子や従業員の働きぶりを視察するとともに、Credissimo社の経営陣と、足元の業況や今後の成長戦略についてディスカッションを行いました。

◇ファンドの手数料およびリスクについて
ご出資いただく際の販売手数料はいただいておりません。
なお、出資に対して、年率換算で最大4.0%の運用手数料を運用開始時に(または運用開始時および2年度目以降毎年度に)いただきます。
また為替手数料その他の費用をご負担いただく場合があります。
為替相場の変動、国の政治的・経済的なカントリーリスクや債務者の債務不履行等により、元本に欠損が生じるおそれがあります。
ファンドごとに、手数料等およびリスク内容や性質が異なります。
詳しくは、匿名組合契約書や契約締結前交付書面等をよくお読みください。

クラウドクレジット株式会社
第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2809号
一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 加入

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?