📝No.2（実験内容/備考編）

こんにちは、青木です。
こちらは、主に「実験演劇」とした理由について書き殴ります。

（関連記事）

本編作品は作品はこちら→https://editor.note.com/notes/nb5c0602b71a7/edit/

前回はこちら↓
〇📝No.1（エンディング/テストアンケート編）→https://editor.note.com/notes/n2a0199a1f77c/edit/

〇「実験演劇」の実験部分…

①体験型演劇の手法導入
②小劇場の距離感の最大有効活用
③裏シナリオの設定

①体験型演劇の手法導入

5年前のネタを引っ張り出した時に、どう生かそうかなとネットの海を探していたら見つけました。長くなるのでここでは割愛。

→詳しくは備忘録へ　https://note.com/crow69/n/na401079832af

②小劇場の距離感の最大有効活用

あてどなし名義で書いているものは「ボクの知ってる劇場や公演空間での上演を想定」してかいている部分もあります。そのため、劇場の雰囲気を知るためにも公演を見に行くのですが、最近あった1年かけて行う地元の演劇祭を見て、もし本当に出れたら以下の特徴が生かせないかなと思ってました。

「目線や表情が結構はっきり見える」
→・表情に着目してほしい演出が可能
　・大道具ではなく小道具にこだわることで世界表現が可能
「役者と観客の距離が近い」
→・席を作っているので通常の劇場のように段差がないので映画のようにスクリーンを見る感覚ではなく、目の前の空間を見るイメージだったので（疑似）イマ―シブシアター仕立ての設定でもいけないか。

いきついたのは「観客席まるごと物語の中に登場する座席にしてしまう」という設定になりました。席を作って公演するタイプだと視点がまっすぐ（役者の空間と高さが一緒）なので「ここ同じ空間ですよ」っていっても自然と入り込めないものかと思っておりました。

③裏メモの設定

（補足・全体イメージ）
　本来、台本だけで読み手に伝えなきゃいけないのですが、今回哲学が絡んでいるのでほんとに補足程度に…。

●世界観…アメリカとかイギリスとか英語圏で放映されてそうなテレビ番組

●キャラクター

物語全体イメージ図

　●裏メモシステム

PR動画で「Hurtful（※心が傷つく方）・Discussion・Entertainment」という言葉を作った時に思いついたこと。

★Hurtful（※心が傷つく方）要素　※観客/役者両方
・鬱ゲー仕立てのエンディング（目標は【観る鬱ゲー】）
・役それぞれ背景をつけ、演じる役者のみがその背景を背負った（傷をつけた？）状態にするシナリオ（裏メモ）を作成。A4一枚程度。
→覚えなくてもいいですし、アドリブで使ってもらってもいい。ただ、まるでその人生を味わってきたかのように意識してもらえると最高。

★Discussion（討論）要素　※主にシープとウルフ
・（全体図より）シープとウルフには自らの正義が「告解室の住人」にとって「一番最善の解決策であるか」「自分の側がいかに判断として優れており、投票するに値するか」のように演じてもらいたい。
→その時、裏メモから生まれたアドリブや表情がでてほしい（希望）。
　そして通常のストレートシナリオと異なり、相手の背景の情報がまったく
　ないので、なぜそんな自分の考えや表情が通用しないのかもがき苦しみな
　がら楽しんでほしい…。

★Entertainment要素…※主にアドバン

Entertainment【名】
①〔人の〕もてなし、歓待
②〔あるものから受ける〕楽しみ、喜び、気晴らし
③〔娯楽の分野としての〕エンターテイ（ン）メント、芸能
④〔公演される〕エンターテイ（ン）メント、演芸、ショー

英辞郎ontheWEBより引用

・物語の前半主軸は③として進んでいき、後半は②として観客が見て行けるように進んでいってほしい。（し、脚本も頑張りました）
・裏メモから生まれたアドリブや表情がでてほしい（希望）。
・あと、アドバン自身は「観客の味方」でも「シープの味方」でも「ウルフの味方」でもない、完全中立の番組司会者であるエンターテイナーの役割を演じてほしい。

●裏メモとストレートシナリオの違い

…これに近い演技方法や手法がうまいことみつけられなかったのでイメージとしてはこんな感じです。上手く伝わっていればうれしい…。

ストレートシナリオ（一般的なシナリオのやつ）

裏メモを用いたやつ（今回やってみたいやつ）

・エンディングが決まっているストレートものでいう「裏切り」。
結末が決まっているために物語の節々に過去やそれを匂わす言動を観客やそれを演じる役者のために「起承」の時点で練り込まないといけない。

・今回は物語の進行上「観客自身の価値観を頼りに決める」ことがキーになるために討論と考察を楽しんでもらいたいがゆえ、キャラの背景に余計な感情移入はしてほしくない（選択に影響出るから）。

・しかし、役者にはキャラを作り込んでもらいたいので、そのためのヒントとしてキャラクターの【主張が生まれた背景】【イメージできる創作物】【青木からの要望】が書かれたA4一枚のメモ（裏メモ）を参考にしてほしい。（※かなり簡素に作った創作やTRPGにおけるキャラシートのようなものがイメージとして近い）

・あと、ウルフとシープに至っては自分のキャラをひたすらつくりこんでキャラ同士でセリフと演技（ときにアドリブ）で討論して戦ってほしいので相手の背景がわかる裏メモはその役を演じる本人のみみてほしい。

〇備考（作成背景のようなもの）

ネタ自体はもう４～５年にあったものの、どうやって展開していいかわからず放置していました。

「（我ながら）かっこいいオチができた！！」という思い付きに加え、思考実験にはまり出した時期だったので「思考実験を使ったお芝居書いたらきっとかっこいいぞ٩( ᐛ )و」ぐらいの感覚でした。さらに哲学やら宗教の要素が入っているのは、当時、今以上にamazarashiさんに心酔していて…はい…「アノミー」「ヒガシズム」「メーデーメーデー」…全部大好きです…はい…。また、どこかでまとめようとは思いますが、思考実験の本、法哲学の本、倫理の本、宗教・哲学の解説動画などなどを参考にしました。これが成長となっていたらいいのですが…。

でも、体験型演劇用のシナリオの模索で使える日が来るとは思いませんでした。…このタイプはどこかになにかしら増大な負担か莫大な資金がかかることがわかったのでもうよほどのことがない限り手をださないと思いますが…作って後悔はありません…楽しかったです……_(´ཀ`」 ∠)_

それでは…。