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#番外記録(amazarashi編)

こんにちは、青木葎です。

先日、テレビでamazarashiさんの楽曲が紹介されたので好きという名の衝動で書き記そうとおもいます。ただただ好きなものを独断と偏見で好きというだけの記事なので、同じお仲間がいたら…いいなぁ…。

amazarashiLUNKHEADボクの青春に焼き付いたバンドでございます。(いつかLUNKHEADも書き連ねたいとおもいます。)

amazarashiは金無し学生の時にTUTAYAで見つけたことが出会いでした。まだ3枚ぐらいしかCDがなく、ジャケットで選んだのですがもう歌詞が刺さる刺さる。

バイトが出来ない学校だったので、どはまってからはお昼ご飯代やらいろんなものをけちってお小遣いをため、新品の盤を買って眺めて満足、歌詞を見て満足、そして曲を聞きながら歌詞を追って堪能してました。

もともと、学生時代から人付き合いが苦手(まあ、これが演劇をやるきっかけにもなったのですが…)で引きこもり気味だったボクが、「amazarashiさんを生で聞きたい」と言う願望がゆえに、家族と旅行や日々の買い物すら怖いといっていたボクがライブを見に一人で広島や東京にいきました。外へ連れ出してくれたのがamazarashiさんといっても過言じゃありません。

様々なバンドやj-pop、今はグローバルに洋楽やk-popもたくさんいい曲はありますが、amazarashiさんの魅力は秋田ひろむさんの作り出す「寂しげだがどこか救いの片鱗をみせてくれる、弱った時に無言で背中をぽんとおしてくれるような歌詞」だと思っています。

(★芋づる式にいろんなものを見たり来たりしたくなる癖なので、ブルーハーツさん、カンザキイオリさん(※秋田ひろむさんが影響を受けた/受けられた歌手の方)もここでいいなと…あぁ、色んなものが…でてきますが、ここでは割愛します。「首吊り台から」(ブルーハーツさん)と「アダルトチルドレン」(カンザキイオリさん)が好きです)

多分、好きな曲を挙げてたらとんでもない量になるので、特に思い入れが強い曲を独断と偏見と好みで5曲、あ、いや、10曲だけ紹介します。

①「爆弾の作り方」

https://www.amazarashi.com/disco/archive/?AICL-2128

純粋でいることの代償は つまり居場所が無いって事だ (中略)
潔白でいる事の代償は 誰かを傷つけるって事だ

ボクが初めて出会った曲です。

タイトルが変わっているなぁという印象から、この曲を聴いた時にぐっとゆさぶる何かがありました。こういう透明度があるが光る刃物みたいな歌詞が刺さったのです。

②「ジュブナイル」

https://www.amazarashi.com/disco/archive/?AICL-2529

そこから一歩も動かないのなら 君は「侮辱された人間」だ
そこから一歩歩き出せたら 君は「負けなかった人間」だ

怖いとは言うべきじゃないな 辛いとは言うべきじゃないな
どうせ誰も助けてくれない それを分かって始めたんだろう

この言葉にぼくはどれだけ救われただろう。

「あんたへ」というアルバムの歌詞カードの中で秋田ひろむさんは「人のために歌詞は書いていない」的なことを確か書いていたと思うのですが、ボクは貴方の紡いだ言葉で今死なずに生きてます。生まれてきてくれて、生きていてくれて、歌を作ってくれてありがとうございます、秋田ひろむさん。

よく部活や就活、仕事とかでもう駄目だという時に流れると奮起できます。秋田ひろむさんにすごく魅かれたのもこの曲でした。今まで自分が聞いてきた応援ソングは「僕/私/俺がいるよ」「きっとできるよ」とポジティブな言葉でアプローチをする歌詞でした。歌詞の中で全て成し遂げることだけでなく、「一歩」でもかじりついていく行動への称賛とと「どうせ誰も助けてくれない それを分かって始めたんだろう」という寂しいけど前へ進ませるこの一言でした。

③「ワンルーム叙事詩」

https://www.amazarashi.com/disco/archive/?AICL-2195

世界が終わる もうすぐ終わる 空しい 寂しい が新しい流行
もう全部嫌になったから この部屋に火をつけた
燃えろ 燃えろ 全部燃えろ 古いものは全部投げ入れろ
高くそびえ立つこの炎 この先照らすかがり火としよう
雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて
それでも 人生って奴には 負けるわけにはいかない

歌詞の世界観が「自分の家を燃やす」というぶっとんだ世界です。最初はすごいなぁ…と思う気持ちが強かったのですが、広島のライブで生で聞いた時の気迫と燃やした火を「この先照らすかがり火としよう」「 人生って奴には 負けるわけにはいかない」という覚悟がグッとくる一曲になりました。「虚無病」だったり「多数決」だったり、「新言語秩序」だったり、ディストピアというか秋田ワールド特有のぶっ飛び具合も魅力です。

④「未来づくり」

https://www.amazarashi.com/disco/archive/?AICL-2321

今までのことなんて帳消しにしたいんだけれど
今日までの失敗なんて破り捨ててしまいたいけれど
こんな僕だからこそ あなたが好きになってくれたって言うなら
もういいよ もういいよ それだけでもういいよ

胸はって 僕は僕だって 言ったっていいんでしょ
いつだって ここに帰ってきたっていいって言ってよ
僕は精一杯僕を肯定するよ
ただ僕を 信じてくれたあなたを 肯定する為に

泣いた。初めて聞いた時ボロボロ泣いた。秋田さんの必死に叫ぶような声も相まって沁みた。聞いて。

⑤「多数決」

自分の評価を人に任せる訳にはいかない
世界は移り変わる 昨日の価値は今日の無価値
罪悪も合法も 多数決で決まるなら
もしかしたら百年後は もう全員罪人かもな

これ、ライブがめちゃくちゃカッコよかったのですよ!!!(個人談)

amazarashiさんはライブへ行っても顔を見ることはできず、言葉を使ってのパフォーマンスを行うのですが、「賛成か 反対か 是非を問う 挙手を願う」というところがかっこよくてかっこよくて今でも覚えています。

また上記のとこに加えて、「時代は変わっていくのではなく吹きすさぶのだ」という皮肉節。ボク、「名前」という曲も好きなんですが、うん、このディストピア風味がまた、いいですよね((´∀`))

⑥「僕が死のうと思ったのは」

僕が死のうと思ったのは あなたが綺麗に笑うから
死ぬことばかり考えてしまうのは きっと生きる事に真面目すぎるから

テレビでも紹介されておりました。

この曲もグッってきます。言葉でうまく伝えられないのですが、「死にたい」ということをこういうふうに向き合ってくれるのかという表現をするのかと涙腺と心に感動を叩きつけられたのを覚えています。紹介してくれたタレントさん、ありがとう。ありがとうございます。

秋田さんはアコースティクギターでの弾き語りをテレビやライブで行うのですが、中島美嘉さんVer、amazarashiVer、弾き語りVerで同じ曲なのに雰囲気が違うので、もう、ぜひ。

⑦「ナモナキヒト」

名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が
ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街で たった今すれ違ったのだ
それを 出会いと呼ぶには つかの間過ぎたのだが
名前を付けてくれないか こんな傷だらけの生き方に

これはもう全部。強いていうならサビ。好きが言葉にできない。

生まれてきてくれて、生きていてくれて、歌を作ってくれてありがとうございます、秋田ひろむさん。これにつきます。

⑧虚無病

https://www.amazarashi.com/disco/archive/?AICL-3178

夢もない 希望もない 目的もない 味方もいない いない いない
人が嫌い 世界嫌い 言葉が嫌い 過去、未来 怖い 怖い 怖い
しいたげられて 追いつめられたら やむをえず防衛機制 復讐の狼煙
脅し 暴利 思い通り 思い通り 思い通り

これを聞くためにはじめて東京に行きました。ひとりで。隣県に行くどころか家からでるのも内気な自分には苦手でひーひーいっていたのですが、今思えばだいぶ自分ぶっとんでいたと思います。

この曲、小説があるんです。たしか「スターライト」や「新言語他秩序」等ほかにも小説を書いている曲があります。公式HPや公式特設HPでまだ見れるものもあるので曲を聞くときに読んでみるとより一層amazarashiワールドを楽しめます

https://www.amazarashi.com/live_kyomubyo/

⑨メーデーメーデー

大学卒業後、中小企業に就職 それを機に同級生の彼女と巣を作る
息子、娘一人づつ、四人家族の幸福 激務だが平均年収、越えて撫で下ろした胸
色んな事を諦めた 屈辱に顔しかめた そのお陰か都内の新築マンションには手が届きそうだ 少し光が射した 今まで以上に気張った それがまずかった 向上心や見栄が仲間を遠ざけた 鼻につくと陰口 罵り 嘲り
自分諭す、無になれ 同調圧力、ヒエラルキーの下で
住宅費 頭金 積み立て 鎖に繋がれた飼い犬だと気付いた
喜んでくれた妻の笑顔を裏切れなかった
────これは全部想像だ 今日、電車に飛び込んだ男についての

虚無病のアルバムの中に入って言っていた一曲。はじめは重いメロディの曲で、この文章だけスンッという感じで音が変わるんです。初めて聞いた時、「えっ?」と思うと同時にぞっとしたのを覚えています。

同じく、ぞっとした曲だと自分の墓穴を掘っていく「穴を掘っている」や聞けば聞くほどこれは虐待なのではと考えてしまう「自虐家のアリー」があります。

⑩「空洞空洞」

夢、希望も恨みつらみも 「君に会いたい」も「くたばれ」も
詰め込んだ火炎瓶で 世界ざまあみろ 空洞空洞
みんな死んだ焼野原で めでたしめでたしで終わり
そうだったらいいのにな なつかれちまった 空洞空洞

この曲もいいですよね!!(個人談)

このフラストレーションでぶん殴る感じが好きで、車で職場に行く時に毎日のようにかけ流していた時もありました。コンビニでマシンガン(※歌詞より)探したりとかね、してる人とかね、いたらボクとお友達になってください。

書き散らしたものがだいぶ初期のもの寄りですが、「令和2年」とか「アイザック」とか最近の曲も好きです。でもやっぱ「千年幸福論」や「夕日信仰ヒガシズム」「デスゲーム」あたりも捨てられない…。それだったらあまざらしの時の「ドブネズミ」とか「闇の中~ゆきてはかへらぬ~」も…うわあ…おわらない…。

増えていくのここまでとしたいと思います。それではまた。

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