見出し画像

架空地方都市・某市(それがし)が出来るまで

〇本作を作るにあたって(重要)

★本編

①某市に登場する人物・建物・出来事はすべてフィクションです。

★これは「存在しない事件による誤解」をさけるためでテレビドラマで殺人事件が起こる時にその撮影場所の地名を使わないのと同じ理由です。その実在都市の名前をつかう=そこで起こった範囲の出来事しか語ることが出来ない/表現範囲が限られてしまうため、今回は架空の都市にしています。

★ATELIER事件にはニュースなどで見かけた今の芸術にまつわる古今東西のご時世ニュースを思わせる部分を練りこんでいたりいなかったりします。世の中の話題として出てきても作者の地元とはなんも関係ない話も出てきます。

②本作は、あくまで劇場型の犯行【風味】に仕上げています。

悪ぶった作品ではありますが、炎上したいわけでも誰かに迷惑をかけたいわけでもありません

★本作で使用している素材はすべて「個人・商用問わずに使えるフリー素材」(書籍分は、「書籍の購入者に限り、個人・法人(商用利用)を問わず、そのままもしくは加工して使用できる」文言が記載/書籍はしっかり作者が購入した上で使用)しております。(本編の下側にクレジット記載)


〇某市と某所の立地が似ていることについて

●最初は…

もともと、地元に劇場が出来る関係もあり「実在の立地を使って実写交じりの謎解きっぽく、いっそ劇場なら劇場型犯罪っぽい感じのやつ作ってみたら面白いんじゃないか」というところから始まりました。

そのため、ここで白状させて頂くなら【立地だけ】作者の地元・某所をモデルに作成しています。地図自体の道はそのまま現物ではなく偽物の道を書き加え、場所の雰囲気、通りの名前もバラバラにしています。

3番目の新聞の下側のあれ

立地をモデルにした理由は当初予定していた実写部分の撮影(★実際の開発前の盛り上がりの落差がまだ残る街並みや雰囲気も作品に入れ込んでみたかった…)に加え、謎多が多いRabbitHallWorksの関係者が「地下アトリエに出入りする秘密の入り口っぽいところ」や「画材や材料などの調達できる店がルート」「芸術に執着する人が(ボク個人の体験談含め)どのへんで出入りして情報共有してそうか(仲間とか集めるためにね)」を全部実際に歩いた距離をもとに加味して作っていました。

そのため、本来は謎の解説動画を作る予定はありませんでしたし、地図はなく、動画を追って「もしかしてあそこじゃないか?」と思わせ、見てる側にたどり着かせる展開にしたかったんです。

●しかし…

①元ネタ(草稿)とテーマとイメージの混同
②地図の使用と撮影許可

上記2点の問題が発生しました。

①(元ネタ(草稿)とテーマとイメージの混同)は、根っこの物語のネタ(走り書き)が「恨み」を題材にして書かないといけなかった課題だったことです。

★元ネタというか、はじめは「苦い思い出をすべてネタにしたろ」といっそ努力不足だったことも、あきらかにどうしようもなかったことも、とにかく悔しかったことをすべて練り込みこみ、書き殴ったものでした。そのため、アトリエという単語もでていません。

裏テーマ(QRコードに仕込んだアトリエの一部人物たちの手記)やバンクシーをはじめストリートアートについての本を読んでいくうちに、演劇だけでなく芸術表現全般に広げ、そしてどんどん作者の趣味アウトローで狂気的な人達も出したくなったことで、あまりにも現実とイメージが乖離してしまっったため、これは線引きが必要だと感じ、架空の町にしました。

②(地図の使用と撮影許可)も、実写にする=そこの出来事になってしまう=出せるテーマや出来事が限られるということになり、やめました。舞台にするといっても元ネタが元ネタなので過剰な地元賛美をしては意味がなかったので。そして、調べるとグーグル等一般流通している地図は著作物にあたり、商用か私用かで許可書の有無が変わってくるかもしれないということがわかりました。多分、何万も応募数がある中で選ばれるとは思っておらず、ダメ元で作っているとはいえ、お金が絡む微塵の可能性があるならば、少しでも迷惑をかけないようにしたいと思ったからです。

そんな経緯があり、「空想の町で起こった、だけど妙にリアル味のある架空の出来事」とするために作者視点で書いた独自都市=「某市(それがし)」が生まれました。

それでは、本編でまたお会いしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?