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エッセイ

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#習慣

「やってみよう症候群」を通じて気づいたこと

私には発作的に行ってしまう行動がある。 それが、「やってみよう症候群」だ。 きっかけは、忘れもしない2017年のお正月。auの三太郎シリーズのCMだ。 WANIMAの「やってみよう」という曲に合わせ、三太郎たちがいろんなことに挑戦するCM。私はこれを初めてみた瞬間から、めちゃくちゃ感化された。やりたかったことやってみよう。このシンプルなメッセージに心を打たれた。 私は「やってみなければわからない」という言葉が大好きだ。根拠はないが文字通り、何事もやってみなければわから

堕ちて出逢えた「無色」の自分

中学校の終わりくらいの歳になってからだっただろうか。誰かの目に映ることを極端に恐れるようになった。一方で、「何者か」にはなりたかった。自己表現したいけれどうまくできない、そんな曖昧な思春期を送っていた。 そんな中、自分を表現する唯一の手段があった。それはバドミントンだった。 暑さ40度を超える体育館の中、乾いた床にシューズが甲高く擦れる音。わずか8センチにも満たないシャトルを打つ音。ぶっ倒れる寸前まで走り込み、コートの傍で汗を拭いながらキンキンに冷やしたポカリスエットを飲

ダニに教わった、熱中する趣味の見つけ方

「ちょっと布団で寝られそうにないから、部屋がきれいになったらまたくるね」 彼女と半同棲生活をはじめて8ヶ月、今まで何不自由なく過ごしてきた。このままなんとなく過ごしていれば、ずっと一緒に過ごすことになるのだろうと思っていた。その矢先、事件が起きた。この話は、目に見えない不安との戦いを通して得た「熱中」に関する人生訓である。 きっかけは、彼女が家に泊まった時、足が痒くて寝られないと言われた時である。 とても嫌な予感がした。家の掃除は割と丁寧にしている。6畳一間の部屋には、

ボディソープの切れ端を捨てたとき -日々の積み重ねと向き合う-

毎朝、シャワーを浴びてから仕事に行く支度を始める。その日、ボディソープに手を伸ばすと、ちょうどあと2〜3回使うと無くなってしまう程度の量しかないことに気づいた。詰め替え用パックを買っていたので、お風呂場で先端を切って開ける。切った先端のゴミを洗面台に置き、ボトルに詰め替えて一安心をする。さあ、仕事に行こう。 仕事から帰ってくる。夕飯を作らなきゃと思いつつ、結構疲れたのでまずはお風呂に入ることにする。シャワーをひねると、朝に詰め替えたパックの先端の切れ端が洗面台に置きっぱなし