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冷静沈着なレポーターの更なる武器―ファシリテーション力

レポーターからの転身

「さぁ!今日も始まりましたアベプラ○曜日です!」
 曜日ごとに変わるMCの冒頭あいさつの後に切り出すのは、インターネット番組であるAbemaPrime(以下:アベプラ)進行役のテレビ朝日アナウンサー平石直之さん。
 私の平石さんのイメージは「フットワーク軽く現地へ飛び、その場のリアルを的確に伝える冷静沈着なクールな人」であった。
 そんなイメージとは全く違うインターネット報道番組に起用されたと知った時はとても驚いた。失礼ながら「仕切る」イメージが私の中で皆無だったからだ。
 アベプラについては先の記事でも少し触れたが、生活スタイルの変化で視聴から離れていたタイミングでの起用だったため、初期の平石さんがどうだったかは私の知る由ではないのだが、今や「猛獣使い」と称されるほどの安定の進行の平石さんが、アベプラを通して培ったノウハウを詰め込んだのが、「超ファシリテーション力(アスコム)」である。


ファシリテーションって何?

 さて。ここでまず「ファシリテーションとは?」という方もいらっしゃると思うので用語解説から。

ファシリテーション(英: facilitation)は、会議等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させるリーダーの持つ能力のひとつ。(Wikipediaより抜粋)

 つまり、会議などの進行を円滑に進める進行の事を指す。タイムキーパーはもちろんだが、時に議論を焚きつけて活性化させたり、白熱した場面では場を治めたりと、その時、その場、その人に合わせて適宜コントロールしていくという、聞くだけで大層骨が折れそうな役回りである。
 元々現場からのレポーターだった平石さんご自身も「仕切るタイプではない」と認めているが、いかにして「ファシリテーション力」を身に着けたのか?

ファシリテーション力=○○力と○○○力!

 普段読書は好きでするものの(最近めっきり機会は減ってしまったが)、基本「自己啓発本」と「ビジネス書」は読まない私。なぜなら「それってあなたの感想(もしくは経験)ですよね?」感がどうしてもぬぐえないからだ。その人の視点はこのご時世SNSなどを見れば大体把握できるし、自分自身に当てはまらない可能性の方が高いと思っているため、書籍を買ってまで…と考えてしまう。(自伝はこの限りではない)
 とはいえ、平石さんの渾身の一作との事だったので、食わず嫌い・読まず嫌いも良くないとも思い、手に取る事にした。

 ※以下ネタバレを含む内容かつ超絶個人的感想となっておりますので、詳細を知りたくない方はブラウザバックの上、是非ともご自身で読んでみる事をオススメします※
 

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