ベロの位置ってなに?? 睡眠シリーズPart2
「睡眠の質を上げるために自分を観察すること」
歯科の視点からお伝えします。
1、噛み合わせと歯並び
2、舌の位置
3、姿勢
4、呼吸
5、寝具
前回part1では、「噛み合わせと歯並び」についてお伝えしました。
https://note.com/teethcafe/n/nd323fe9769d0
今回は
2、「舌の位置」です。
私が4年前に舌について興味を持ち、実践してきたことがあります。それが舌の位置と頭部の位置、そしたら姿勢を整えることにたどり着きました。
また、歯科技工士が作る補綴物(差し歯や入れ歯など)は、直接舌に当たる装置を作っています。
「舌の感覚」天然歯では感じていなかった、歯の当たり具合、出っ張りや摩擦、刺激は人工物になると敏感に感じます。
舌が感じた刺激は、脳に伝達して、快・不快を感じます。不快になると、それを回避するための筋肉が働きます。
舌は筋肉の塊です。
part1でお伝えしましたが、口輪筋と頬筋と舌の筋力の拮抗が無いとバランスが悪くなり、歯並びに影響します。
今回お伝えしたいことは、
舌位置による顎位のズレです。
顎位とは、上顎に対する下顎の位置です。
こちらの基準は、上下第一大臼歯の位置などの歯の噛み合わせを中心にした位置と顎関節の下顎窩と下顎頭の位置関係から決まる位置があります。
また頭蓋骨・下顎骨の成長のバランスから骨格レベルで顎位が変わり、不正咬合になるケースもありますが、まずは前者の点でお話をします。
ガタガタの歯並びや不快な差し歯を入れていると、敏感な舌は嫌がります。
右に嫌なものがあると、舌は左に移動します。
舌が左に移動すると、連動する筋肉も動き出します。下顎も左に動きます。
さて、満員電車で考えましょう。
右に嫌な感じの人がいます。(通勤あるある。笑)
だけど、左にも人はいる。
だけど、気持ち左に寄りたい。
足の位置はそのまま、体だけが左に傾く。
両足で支えていた重力が左へ偏ります。
体の重心も崩れ、筋肉も片側過緊張になります。
下顎は顎関節中心にぶら下がっている状態なので、筋肉によって固定、動作がおこなわれますので、筋肉の働きで片側にひっぱられます。
もちろん、噛み合わせの問題もありますが、筋肉レベルでも影響があるように感じています。
そんなイメージで簡単にお顔立ちは変わってしまうのです。
「舌位」
では、舌はどこに添えるの??
口蓋に舌を当てて、吸引が一番しやすい場所ってわかりますか?
口蓋(上顎の天井、深く窪んでいる)に舌がハマるようになっています。
食事をするときに、ペースト上になった食塊はここに集まり、嚥下します。
なので、唇は閉鎖、舌と上顎で食塊を喉に送り込みます。
ここが出来ないと、むせる、誤嚥に繋がります。
黒いラインの舌位置は少し前ぎみ。前歯をグイグイ押してしまいます。
イラストで伝えれきれなくてすいません。
矯正治療をされた方の舌の癖を治すのにも効果的ですので、一つトレーニング方法をお伝えします。
難しいですが、頑張って下さい!
まず、こんなストローを使います。実は、ストローじゃなくて釣り具屋さんに売っていて、「カラミ止めパイプ」ってゆうものです。
サイズは0.6mm / 1.0mm です。
舌の真ん中あたりに当てます。
そして、パイプを舌を使って口蓋で挟みます。
こんな感じで
あとは、ストローのようにコップに入った水を吸い上げます。
この時に、下の歯や唇を使わないこと。
この模型のように口を少し開いて、完全に舌と口蓋だけを使ってみてください。
パイプを挟む口蓋と舌の力だけで吸引します。難しいです。
初めは0.6mmだと吸い込めない人もいると思います。1.0mmだと簡単にお水を飲めます。
舌を持ち上げることは、沢山の筋肉が働いているんです。
舌骨に繋がる筋肉が大事
喉の奥・舌の根元からしっかりと舌を動かすことで、舌骨筋群が動きます。
舌骨筋群は、舌骨に繋がり、舌骨は胸骨や肩甲骨にも繋がっています。
舌骨は嚥下する時は上に上がります。
口を開けるときは、舌骨固定で顎を引っ張ります。
舌を動かせない、動かしていない人は、首周りの筋肉をあまり使えていないので、むせたり・発声が悪かったり・舌で歯を押してしまったりして歯並びが崩れます。
そして、頭の位置が前に出ている人も要注意です。筋肉を上手に動かしにくいと思います。どこかに筋肉の緊張がきてます。
今回お話しました舌位と顎位ですが、とても重要なポイントになります。
舌の位置をキープするためにも姿勢(頭の位置)が重要になってきます。
頭の位置を整えるためには、頚椎から胸椎、肋骨に働く筋肉も必要です。
連動して、腰椎・骨盤、足裏まで掘り下げます。
ということは姿勢に繋がりますので、
次回は3、姿勢のお話です。
皆様もご一緒に、健康的な美しさを手に入れましょう♪
今回のトレーニングと舌を上に
意識すれば、二重顎、弛んだ首元も引き締まるかも?!
わたしも昔から悩んでました。痩せ型なのに顎のくびれがないの?なぜ?
って。そして、学ぶと「なるほど!!」ってなったわけです。
続ければ変化は出ます!!(わたしも毎日意識してますよー)
Teethcafeでは、スマイルストレッチという口腔機能改善、笑顔に必要な筋肉を緩める、意識する、などのストレッチをお伝えしていますので、お気軽にお越しくださいませ。
ここまでで、歯並びがあって、舌位があって、顎位につながって、次は姿勢。
全身のつながり、気づいてきましたか?
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