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ラマダーンについての、Q&A(2)

ラマダーンの時期が、毎年違うのはなぜ?


去年のラマダーンは**から始まったのに、今年は違うの?!という
質問も多いです。

イスラムのカレンダーである「ヒジュラ暦」は太陰暦のため、
1年で11日くらいずつ、暦がずれていきます。

私が初めてラマダーンを経験した時は、真冬である2月でした。
おととし、昨年と夏至を挟むタイミングでしたが、
今年は5月17日からで、6月14、15日に終わります。

結婚当初の「ラマダーンは2月」に戻るのって、
あとどれくらいなのかしら?と、時々考えます。



ラマダーンのスタートは、”新月”で分かる

ヒジュラ暦は太陰暦であると書きましたが、
新月から次の新月までが「1ヶ月」になるため、
ラマダーンの始まりも、新月で分かります。

8月の最後の日、夜空に新月が確認できたら、
ラマダーン(9月)のスタート。
翌日の最初のお祈りの前から、断食も始まるわけで、
その日になるとみんな夜空を見上げますね。

もちろん、新月が確実に見えるかどうかは分かりません。
そのため日本で見えなかった場合は、
マレーシアで見る新月を基準にしています。

今年は日本でもマレーシアでも確認できなかったので、
5月16日から?とされていたラマダーンは、5月17日からとなりました。

ちなみにパキスタンでは、家族で夜空を見上げ、
新月が確認できると、「チャンド-ムバーラク」(新月おめでとう)と
伝え合い、ラマダーンのスタートを喜び合います。

夜空の月が、新月から三日月、そして満月になり、徐々に欠けていく。
いつものカレンダーではなく、月のサイクルを見ながら、
「ラマダンも半分過ぎたなぁ」とか「あと少しだなぁ」と感じていくのは、なかなか趣もありますよ(^^)

★5月15日に日本で新月を確認する方々の様子が、記事になっていました。
皆さんの努力、恥ずかしながら私もこの記事で初めて知りました。
【見えない新月、見ようと奔走 ラマダン決める「新月観測」に密着】
(withnews 2018/5/17)


★月刊誌【料理通信】に記事が掲載されました!
「食のバリアフリープロジェクト:FREEなレシピ 9
ムスリム・基礎知識編」

こちらの記事は、勉強会「はじめの一歩」の内容が盛り込まれています。
「はじめの一歩」を知りたい方、ぜひご一読ください(^^)

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