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#6 夏が終わるぞー/くろさわかな

罵倒しあえる友、それが夏だった

夕方、ヒグラシが鳴いているのを聞きました。
夏が、終わりますね。

そもそも始まってました?って及川さんが言う気持ち、ものすごくわかります。今年はグダグダと梅雨が続いて、the・夏!っていう天気も一瞬で終わってしまった気がします。

夏が終わるって、どうしてこんなに寂しくなるのでしょうね。

そもそもわたしも、夏ってそんなに好きじゃないんです。
汗でメイクがどろどろになるのもしんどいし、エアコンと外気の温度差でへとへとになるし、人混みが苦手なのでフェスとか花火大会だって積極的に「行こう!」とはならないし。
思えば、夏って毎日のように「暑い~!」だの「だるい~!」だの文句ばっかり言っているような気がします。

わたしが暑い暑いと文句を言っても、気温が下がるわけもなく。淡々と暑いのが、夏。言葉に屈することなく、仕返しのように「暑い」を繰り返してくる。ならばとこちらが大型の洗濯物を出したもんなら、見計らったかのように土砂降りにしてくれる。それが腹立たしくて、だけどどこか面白がっている自分もいて、さらに文句を重ねてしまう。
エアコンをつけて「勝った!」と思ってみたり、ガリガリ君を食べて「どうだ!」と勝ち誇ってみたり。ちょっとした夏への抵抗が、楽しかったりするんですよね。

言いたいことを言いあえる友のような、くされ縁の幼馴染のような関係だな、と勝手に思っています。

だから夏が過ぎていってしまうのが寂しいのかな。
あんなに文句を言っていたのに、いざいなくなるとなると悲しい。
また来年、もどっておいでよ。
だけどあんまりパワーをつけすぎずに、ほどほどでね……。
うち、寝室にクーラーがないんですから。

くろさわかな

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先日、夏らしいことなにもしてないなと焦って、あわてて手持ち花火を買いました。

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待ちきれずに明るいうちに始める子どもたち。
1本しか入っていないちょっと特別な花火があるので、ちょっと喧嘩になりました…。
次回手持ち花火を買うときは、大きい袋を1つ買うのではなく、小さい袋を子どもの数だけ買うようにしたいと思います。

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