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おじいちゃんサプライズ

夏休み。実家に帰省していた僕。

夜になって、おじいちゃんが

「みんな出かけようと」言い出した。


(花火でもするのかな?)

おじいちゃんの後について、

母や父、兄夫婦、妹夫婦に、

いとこたちに、僕たち兄弟。

ちょっとした人数で

夜の散歩が始まった。


向かう先は昼間、

いとこたちと行くトンネル。


トンネルには側溝があり。

そこにはザリガニが住んでいます。

煮干しを紐につけて垂らすと、

面白いくらいザリガニが

取れたのでした。


その側溝もさらに

抜けていくようです。


トンネルを抜けたら、

青々とした田んぼが

広がっている事は知っていました。

(田んぼなんて行って、

どうするんだろう?)


その、いつものトンネルを

抜け、文字どおり目をみはり

息を飲みました。


目に飛び込んできたのは、

宙を漂う無数の光。

緑色の小さな曲線が

夜の闇に幾重にも描かれ

明滅しています。


ホタルでした。


夜の田んぼの緑は深く。

稲に止まったホタルの光と

響きます。歩きながら、

飛び交うホタルを眺めて

いると綺麗すぎて

言葉になりませんでした。

「わぁ!すごい!」としか

口にしてなかったと思います。


今、ここであの光景を文章で

描こうにも、ふさわしい言葉が

見つかりません。

例えようが...ない


ホタルの光は、その存在自体が

原色。置き換えることができないと

思いました。


当時の田んぼは、

農薬が強くなかった

のかもしれないね。ホタルが

あんなに沢山見えたことは、

その後ありませんでした。


それから何年もして

すっかりホタルを見ることがなかった、

僕ですが。

「ぼくの夏休み」という

ゲームで思いがけず。

このホタルの感動と再開しました。


主人公の「僕くん」が、

夜に家を抜け出して

ホタルに感動する

シーンがあったのですが、、

見ていて(わかるわぁ....)

としみじみでした。

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おじいちゃんからもらった

夏休み最後のプレゼントは

ホタルの光。


夏の風物詩。またどこかで

眺められたらと願っております。



まだサポートを受けるところまで気が回っていないのですが...作っているカルタの印刷費にまずは回して形にしようと思います。作っているものを自費で作って営業がかけられるようにしようと思います