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真の学びとは遊びそのもの

いきなりですが
ゾウの耳が大きいのは
なぜでしょうか?

ちなみにゾウは遠く
30キロ先の音を
聴くことができます。

そう言われると
耳が大きいから。と思って
しまうと思うのですが

実は足裏の神経から
音を拾っています。

それなら大きな耳は
なぜあるの?
というと体温調整の
ためにあります。

こんな風に
何かについて疑問に思い
こうなのかな?と仮説を立て
調べてみる。
すると、そうなのかぁ!!
と発見する喜び

おそらくみんなに
ある経験だと思います。

こうした好奇心と
追求心を育てる授業を
し続けた有田和正さんという
先生がいらっしゃいました。

今回は、先生の授業を
通して追求心を鍛え上げられた
子どもたちの例を
1つ挙げてみたいと思います。

次の文章を読んで
「はてな?」という
問題を考えてみてください。
(自分でも考えてみると
子どもたちの凄さが
わかって楽しいです)

川田君のとなりにすわっている
山下さんの筆ばこには、
いつも、きれいにけずられた、
えん筆がたくさん入っています。

「追求の鬼を育てるには」より

どれくらい出せたでしょうか?
私は要領を得なかったのも
ありますが、最初は
何個も出せませんでした。

同じ問題を小学4年生の子たちが
答えたものが以下にあります。

1えん筆を入れるのになぜ
「筆ばこ」というのか?

2なぜ、山下さんは川田君の
となりの席にすわっているのか?

3山下さんは
川田君の右どなり?左どなり?

4なぜ、きれいにけずられた
えん筆が、筆ばこの中に
入っているのか?

5なぜ、川田君は山下さんの
筆ばこをみたのか?

6トンボえん筆ですか?
三菱えん筆ですか?

7えん筆けずりでけずりましたか、小刀でけずったんですか?

8きれいにけずるってどういうけずり方ですか?

9川田君は、立っている?すわっている?

10山下さんは、立っている?すわっている?

11山下さんがすわっているとしたら、どんないすか?

12なぜ、たくさんのえん筆が入っているか?

13いつもとは、勉強のある日ですか?ない日ですか?

14山下さんの筆箱は、何色でどんな模様がついていますか?

15山下さんは、男?女?

16川田君は、男?女?

17筆ばこの大きさは、
どれくらい?

18長さは、どれくらい?

19川田君の年は、いくつ?

20山下さんの筆ばこには、
えん筆の他に何が入っていますか?

21その時は、何時間目ですか?

22その筆ばこは、買ってからどのくらいたっているか?

23筆ばこの値段は、どれくらいだったの?

24山下さんは、なんで「山下」っていうんですか?

25なんで、学校にいるんですか?

出た答えはざっとこれくらい。

1つの情報を見て、
これだけ疑問(視点)が
出せると、得られる情報の
精度も変わってくるかと
思います。

こうしたモノの見方は
他のものを見た時にも
応用ができます。

例えば、この小学生たちが
以下の歴史の一文を読んだら
どうなるでしょうか?

幕府は、鎖国を続けるか、
開国にふみきるかを
決定することができず、
返事をよく年にのばしました。

幕府とは何か、鎖国とは
具体的にどうすることか。
開国とはどうすることか。

どうして決定することが
できなかったのか。
誰が決定しようとしたのか。

どうして翌年に伸ばしたのか。
三年後でも良いではないか。
翌年にはきちんと返事を
したのか。

したとすれば誰が誰にしたのか。
返事の内容は
どんなものだったのか。
その結果幕府はどうなったか。

1つの情報を様々な角度から
眺め着眼点を見つけ、さらに
深い情報を引っ張り出していく。
調べることで発見する
楽しさを知り
どんどん学んでいく。
感覚的には遊んで
やってるから全く
苦にならないとも
思います。

インターネットには
大量の知識がありますが
自分から能動的に
必要な情報を引っ張って
くるには訓練が必要です。

こうした事は
実は物語を作ったり
大喜利を考えたり
することにも
繋がっていきます。

長くなってきたので
続きは別の記事にまとめて
みたいと思います。

ここまで読んでくださり
ありがとうございました。


まだサポートを受けるところまで気が回っていないのですが...作っているカルタの印刷費にまずは回して形にしようと思います。作っているものを自費で作って営業がかけられるようにしようと思います