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[機材レビュー]これは良い!楽器用ワイヤレスヘッドホン Audio Technica ATH-EP1000IR

オーディオテクニカから、楽器用の超低遅延ワイヤレスヘッドホンが発売されるというニュースが流れてきた。Yamaha ワイヤレスギターアンプTHR10II Wirelessを使い始めてギターシールドから解放されて以来、ヘッドホンのケーブルがやたら鬱陶しいと感じるようになってしまっていたところだったので、迷わず注文した。

過去に使っていた赤外線のワイヤレスヘッドホンはあまり音質がよくなかったので、正直なところ到着するまで大きな期待はしないようにしていたのだが、このヘッドホンは開封して使い始めてすぐに良い意味で期待が裏切られることになった。シンプルに、非常に良い。

レイテンシーは体感的にゼロ

ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンでよく採用されているBluetoothではなく、あえて赤外線通信を採用したことによって実現されている超低遅延ハイブリッド赤外線システムのレイテンシーの小ささはすごい。スペック上で0.001秒以下と謳われているが、実際にギターの演奏で使用していて音の遅延は体感上ゼロだった。

ノイズなし

昔使っていた赤外線ヘッドホンはかなりノイズがひどかったため、今回赤外線ヘッドホンを買う上ではその点が心配だったのだが、驚くほどノイズがない。少なくとも自分の環境では、「ほとんど気にならない」ではなく「全く気にならない」レベルだ。

音質は若干ハイが強い

まだおろしたてということもあり音質はこの後変化していく可能性があるが、現状では普段使っているATH-M20Xに比べて若干高音が強くクリアに感じられる。気持ちよくギターを演奏するのに十分すぎる音質だ。高音が強いためか、ステレオ感も強く感じる。

適度な強さの締め付けと軽い本体

締め付けも弱すぎず強すぎずといった感じで、長時間つけていても痛くならない強さだ。本体重量は約250g。長時間使っていてもストレスを感じない快適さだ。

充電が切れたら有線で使える

ヘッドホンにはイヤホンジャックが用意されており、充電が切れてしまった場合でも有線ケーブルでつないで有線ヘッドホンとしても使用できるようになっている。

トランスミッターも充電できればなおよかった

購入前から一点気になっていた点は、トランスミッターの使用に充電が必要な点だった。普段YamahaのTHR10II Wirelessを電源から切り離して使用しているのだが、このヘッドホンと組み合わせて使う場合はトランスミッターの使用のために電源の近くで使う必要が出てきてしまう。トランスミッター自体も充電式で電源から切り離して使用することができたら最高だったのだが、今後そういった商品が出てくることを期待したい。

結論: すごく良い

結論として、シンプルにとても良い。実売2万円という価格はヘッドホンとしては安くはないが、この快適さが手に入るのなら大満足だ。ヘッドホンのケーブルのストレスから解放されて、今まで以上にギターをストレスフリーに弾けるようになった。気になるエイジングによる音の変化とバッテリーの持ちについては、しばらく使ってみてからまたレビューしようと思う。

2024.01追記
2年半ほど使ったらバッテリーが劣化してきたので交換しました


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