#5 香り

マスク生活が続いている。

2年ほど前に始まったこの生活様式、
最初の頃は家からも出るのがためらっていた。

この生活が始まった最初の頃外に出る時は完全マスクで、家の中でしかマスクを外せなかった。

そうすると、嗅覚が「家の中の匂い」しか感じられなくなっていた。
久々に誰もいない外でマスクを外して深呼吸をすると、全ての香りが懐かしく感じた。

嗅覚を忘れてない？

普段生活するなかで、嗅覚は忘れがちかも知れない。
香りをわざわざ嗅ぎにいく行為は急に思いつかない。

美味しい料理が出たとしても
「うわー　美味しそ〜」
スゥー(鼻で香りを吸う音)
とはさすがにしないだろう。

むしろ嫌な臭いの時に、
鼻を摘んでシャットダウンする
方が確実に多い

なので香りを感知しない方がいいと思える場面の方が多いため
重大な必要性がある五感のうちの一つ嗅覚は忘れがちなのかも知らない。

フレグランス

家にいる時間が増えてから、部屋の香りしか感じられないので、
フレグランスを買ってみた。

フレグランスは無印良品で揃えているものを試した。

自分がフレグランスを試していた時期、友達も始めた人がいてどんなものを使っているのか色々と話し合った。

この香りが欲しい。

フレグランスを選んでいると
「この香りが欲しい！」
「だけど無い」
がよくある。

自分はヒノキの香りが欲しい。
和歌山県の吉野にある、
建築家の長谷川豪さんが創った
「吉野杉の家」に泊まったことがあり、
そこでは一階が杉、二階がヒノキで造られていた。

そこで過ごした時の香りがとても良かったので、似たような香りを探しているのだが、これがなかなか見つからない。

世の中に
ウッディな香りや、ヒノキの香りのフレグランスはあるのだが、自分の体験した香りとはけっこう違い中々妥協できないでいる。

場所での記憶や印象は嗅覚が大きく関係していると感じた。

場所と嗅覚

自分の友達で
「トイザらスのフレグランスが欲しい」とずっと言ってる。
確かに子供の頃に感じたワクワク感を嗅覚でも覚えていたら、
あのトイザらスの香りはとても嬉しい空間を作れるだろう。

同じく自分も小学生くらいの時の地元で祖父と一緒に夕涼みしていた夏の蚊取り線香の香りが好きだったから、
ヒノキの香りも欲しいけど
蚊取り線香のフレグランスもあったらいいな〜と思う。

今回はここらで