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【開催報告】CrossMentorship in 九州9期

2023年秋は北日本・関東・九州3エリアで、「自分らしいキャリアを歩みたい」という大学生を対象にキャリア形成支援プログラム「Cross Mentorship」(以下クロメン)を開催しました。
クロメンでは学生同士や社会人との一対一の対話(1on1)を通して、自己内省による自身のキャリア観の醸成と長期的に支援し合える関係作りを目的にしています。

自己内省は自分ひとりで考えればできるように思えますが、クロメンでは他者と対話をすることで自分をより深く知ることができると考えています。
1on1で自己開示を行うことで、他者から見て自分はどう映るのかを聞き、その他者からの言葉によって気づきを得ます。自覚していなかった自分の性格や価値観を知ったり、自分の強み・弱みを再度確信したりとその気づきは様々です。
この経験を経て再度自分の考えを整理することで深い自己内省をしていきます。

九州9期では、10大学から17名の参加者が集い、3〜4人の参加者とチューター1人のチームに分かれて、それぞれの将来像について真剣に考えました。
プログラム全体の詳細は特設HPをご覧ください

https://crossmentorship.com/


DAY1

 当日の様子

DAY1では、事前に行ってきたMVV(Mission, Vision, Value)シートの共有とプログラムでの目標を、チーム内と各個人で言語化し参加者に伝えました。1on1に関するレクチャーを実施した後に参加学生同士での1on1を複数回行い、お互いの将来像について考察してもらいました。

自分の将来について考えたり発信することに抵抗があった参加者のK.Kさんは、1on1を通して自分の考えと具体的な行動を明確化することで必要な仮説やステップを適切に設定し行動に移すことができました。また、参加者全体的には分野が異なる人から意見をもらうことや視点を与えることで、自分の内面状態を多角的に捉え直すことができていると感じました。その後のコンテンツにも前向きに参加してくれるようになりました。

他の大学と交流したり、自分の価値観や将来についての像を伝える機会は少ないと思うので、Day1を通してその機会を参加者に提供できたのは非常に有効だと思います。(文責:谷口彰)

 参加者の声

目標を具体的に決めなければいけないと思っていたが、将来自分がどういう人間になりたいかなど大きな枠を決めて、明確にしていくことが大事なことがわかった。私自身、「心理の専門家」としてハードルが高い存在ではなく、気軽に相談できる少し年上の「お姉さん」のような存在になりたいということに気づいた。(九州大学 N.Mさん)

自分の考えや思いを言葉や文字に起こすのは難しいところがあったけど、今回1 on 1してこここうした方がいいんじゃない?とかアドバイスをもらって頭の中が少しスッキリしたように思います。まだプログラムは続くので行動も起こして実現に向けて頑張っていきたいと思います。(熊本大学 S.Tさん)

DAY2

 当日の様子

Day2では、Day1で生じた新たな気づきやDay間での仮説検証などを通して得られた発見をもとに、MVVをブラッシュアップして社会人との1on1に挑みました。最初の自己紹介のときは、社会人と対面して少し緊張している参加者の様子が伺えました。

しかし、1on1が始まると、社会人の方が話しやすい雰囲気を作ってくださり、リラックスして対話できている参加者が多くいました。社会人の目線からMVVについて鋭く質問されたり、それに通づる原体験をかなり深く質問されたりして、MVVに対する納得度が高まった人もいれば、ほとんど振り出しに戻ってしまった人もいたかと思います。

いずれにしろ、「本当に自分のやりたいことはこれなのか」「これをどうやって社会で実現していくのか」といった問いに本音で向き合い、自分で考えるだけでは得られない気づきを得られる大変貴重な機会になりました。(文責:山本健人)

 参加者の声

社会人の方とお話しさせて頂いて社会人から自分のMVVはどのように見えているのかといったことが分かってよい機会だった。自分の夢の実現のためにどう行動したらよいのかということも聞くことができて、自分の考えが深まった。(都留文科大学 M.Tさん)

経験値が豊富な社会人の方とたくさん話すことができて、自分の軸を理解することや将来の像を想像することができました。(立命館アジア太平洋大学 K.Iさん)

DAY3

 当日の様子

運営、参加者が一丸となって駆け抜けたCross Mentorship in九州9期の集大成となるDay3でした。「私は世界をどう彩るか」のテーマのもと、自分が成し遂げたいことや、プログラム中の成長について参加者全員から発表がありました。自分なりの将来像について堂々と話している姿は素敵でした。

その後発表内容を踏まえて、他分野の人とグループにわかれ、お互いの強みを活かしてもしコラボするなら何をするかについて話し合い、発表してもらいました。興味、関心が異なる中どんな化学反応が起こるか楽しみでしたが、想像を超えたアイデアが生まれて驚きました!最後にこれからの行動の宣言をしてプログラムは終了しました。

Day3でひとまずCross Mentorship in九州9期は終了ですが、これからも思考と行動を繰り返していってほしいです。(文責:篠田早輝・堀川咲希子)

 参加者の声

今回、色々な方の発表を聞いている中で、「今日の発表がゴールではなく、新しいスタートである」ということを強く感じた。自分もみんなの前で言語化して目標を発表したからには、今日をまた新たなスタートとして、目標に向けた取り組みを積極的に行っていこうと思った。(山口大学 N.Iさん)

スライドを作る過程や今日の発表を通して、今一度、自分のやりたいこととじっくり向き合うことができました。また、発表を通して、自分の目標を発信することはとても大切なことだと改めて実感しました。(福岡大学 K.Aさん)

プログラム全体を通して

 参加者の声

CroMenに参加して、自分の思いを伝える力や思いを行動に移す力がついた。初めは「これは無理かもしれない……」と思って一歩引いていたことも、1on1や仮説検証を重ねていくうちに、できそうかも!と思えるようになった。 今回はタグが近い人や誘っていただいた方としか1on1をできなかったので、今後さまざまな分野の人とお話していきたい。(広島大学 T.Hさん)

最初は結構MVV(Mission, Vision, Value)が曖昧で、どうしようかというところもあったけど、どんどん変遷を重ねてよりよくできたことはとても良い経験ができ、特に対話や自己分析ができたのは良かったです。これからも今回の活動をバネにいろいろなこととに挑戦してみたいです。(熊本大学 Y.Iさん)

普段ならしないような、人生規模でのやりたいことの話を1時間、2時間としたり原体験だけではない他人の考えをきいた上での自己分析を行って自分の「やりたい」を考え直す機会になったと思っています。 選考を含めて約2か月、思考の方向性に悩むことなく突き進めたと感じていますが、ここからは逆に悩み、思考をし続け、より満足していける人生を歩めるよう日々勉強していきたいです。(九州大学 K.Nさん)

プログラムディレクターより

プログラム開始時点では自分の中で考えはしっかりあっても、なかなかそれを他の人に伝えられないような参加者が多かった印象でした。しかし、Dayを重ねるごとに自発的に1on1をして対話したり、行動に起こしながら自分の将来を考えることで、Day3の発表ではプログラムを通して明確になった将来像を自信をもって伝えることができていました。

今回の九州9期では、これまでに多くの学生が参加している九州大学やAPU以外にも、長崎大学や熊本大学、広島大学など、九州の内外の様々な大学の学生が参加しました。普段の大学生活では出会わないような学生同士で、それぞれの大学で学んでいることや将来やりたいことについて話し合うことができていました。また、1年生や2年生など比較的学年の低い参加学生も多かったですが、学年が低くてもこれから専門性を磨きたい分野をしっかり持っている学生が多かったのも印象的です。

今回のプログラムに参加したことをきっかけに自分の目指す将来像に向けた行動を加速させていけるよう、プログラムで対話したり行動したりした時の気づきを忘れずに持っていて欲しいです。(文責:中谷優介)

▼九州9期ディレクターのこがねん(中谷優介)さん▼

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株式会社CroMenでは、学生や若手社会人向けに
様々なキャリアデザインプログラム「Cross Mentorship」
を運営しております。

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https://linktr.ee/CroMen

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編集:青柳春希

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