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Fry to Fly Project

廃食用油から作られる持続可能な航空燃料「SAF(サフ)」。
従来の航空燃料に比べてCO2の排出量を約80%s削減することができる、最近非常に注目を集めているエネルギーだ。

観光業界においても、移動で発生するCO2は大きな課題の一つであり、カーボンオフセットをはじめ様々な取り組みが行われている。その点でも、SAFは桁違いに有望なエネルギーであり、業界としても関心が高まっている。

先日、SAFに取り組む企業の方から「Fry to Fly Project」のことを伺った。まずは、エビフライを飛行機に見立てた画像に心を掴まれ、話の最後には業界を超えた広がりの可能性に、まるで子供のようにワクワクする気分になった。

SAFにとって必要となる廃食用油は私たちの生活の中の様々なシーンで発生している(家庭からも、ホテルからも、レストランからも等)。しかし、驚くべきことに回収された廃食用油の年間10万トン以上が国外に輸出されているのだ。この事実は全く知らなかったため、本当に驚かされた。

海外ではSAF事業が先行して進んでいること等から、廃食用油が高価格で取引されているとのこと。資本主義社会的には当然の流れであるが、循環型社会・サステナビリティの観点からは、大きな矛盾がある。

現在、Fry to Fly Projectへの参加企業や自治体は急速に増加しており、企業間協力や協働も生み出されつつある。私の所属する組織や自治体はまだ加盟していないが、まずはこの話を関連部署と共有し繋げていきたたいと思う。