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僕のマンガ道 第6回 山野一とねこぢる

僕が「ガロ」をリアルタイムで読み始めた頃、
毎月のように精力的に作品を発表していたのが
山野一さんだ。

そして1985年7月号から一年間、
「四丁目の夕日」が連載され、
僕は毎日を次号が発売されるのを待って暮らし、
次の回を貪るようにして読んでいた。

後に山野さんは「鬼畜系漫画家」、
というジャンルに分類されているが、
そのマンガには高度な哲学が
メッセージとして隠されている。

その後山野さんは当時の奥さんとの共作で
「ねこぢるうどん」の連載を始めた。

青林堂から「ねこぢるうどん」の
最初の単行本が出た時には
「ガロ」に掲載された全ての作品は収録されておらず、
僕は編集部に電話して
「他の作品は単行本化しないんですか?」
と聞いた覚えがある。

後に「ねこぢるうどん2」が出版された。

その後ねこぢるは爆発的な人気になり、
複数の雑誌で連載され、アニメにもなり、
キャラクターグッズも販売された。

その人気の絶頂で奥さんのねこぢるは
謎の自殺を遂げている。

一人になった山野さんは
ねこぢるyというペンネームで作品を発表していたが、
2006年に再婚。2008年には双子の女の子が生まれて、
双子を主人公にしたマンガ
「そせじ」を電子書籍で出版している。

写真は水木しげる先生と一緒に写っている山野さん
長身の美男子



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