見出し画像

とんちさんと会う夢

時々見た夢をFacebookに投稿していたのだが、
この夢の話はnoteに転送したか覚えていないので一応転載しておく。
2016年に見た夢のようだ。


久しぶりにハッキリしたストーリーの夢を見た。
印象深い夢は時々Facebookに書いていて、
その夢に関する文章を小冊子にまとめたりもしてみたが、
いまいち読んだ人からのリアクションが薄くて、
そのせいもあってか、
最近はあまりストーリーのある夢は見ていない。

でも夢は面白い。
つげ義春が夢を題材にして書いたマンガは、
どれも傑作揃いだ。
だから僕も支離滅裂な夢を見た時は、
懲りずに文章にしている。
今朝見た夢はこんな夢。

以前から気になっていた映画が、
上映されるという情報を得た。
あまりメジャーな映画ではないので、
映画館ではなく、
カフェのようなお店で、
こじんまりとした上映会が催されるようであった。

僕はあんまり気乗りがしなかったが、
一応その上映会場まで行くことにした。
それは福岡市の西区のあたりにあるカフェのようであった。

天神のバスターミナルのようなところで
バスを待っていたら、
そこでとんちピクルスさんと会った。

少し立ち話をして別れたのだが、
そういえばとんちさんは西区に住んでいるので、
そのカフェの場所を聞けばよかったと思った。

チラシを見てそのカフェのある場所の地名が
行き先に書かれているバスを探す。
(夢の中ではその地名をはっきりと読んでいるのだが、
どうしてもその地名は思い出せない)
ちょうどその行き先のバスが来たのだがひどく混んでいる。

東南アジアの路面電車のように、
ポールにつかまってやっと立って乗ることができた。
「只今お客様は47人乗っておられます」と、
車内ではひどくたどたどしいアナウンスが流れている。
定員オーバーではないことを伝えるために
一人乗るごとにアナウンスしているようだ。

それにしても下手なアナウンスだなと思っていたら、
学校の制服を着た女子高生がアナウンスしていた。
職業体験のような実習をしているらしかった。

バスはひどく混んでいるので、
僕は後ろのお客さんに頭がくっつくくらいの距離で、
ぎゅうぎゅうに押し込まれ、
そのお客さんの方を向くこともできない。

そこには通学の女子高生が乗っているらしく、
僕の頭にちょんちょんと触りながら友達と何か話している。
なんか僕に好意を持っているような雰囲気なので、
嫌な気はしない。

バス停を3つくらい過ぎると、
急にバスの中がすいてきた。
僕は後ろをふり向けるようになったので、
後ろの女子高生はどんな子かなと、
見ようと思って振り返る。

するとそこには詰め襟の学生服を着た、
男子高校生の5人くらいのグループが乗っていた。
もう女子高生たちは降りて、
この子たちに入れ替わったのだろうかと思ったが、
だからといってそんなに嫌な気はしなかった。

「君達何年生?」と聞くと、
みんな恥ずかしそうにしてなかなか答えない。
でもその中の一人が、
「もう10年くらいは学校に通っています」と答える。
「えっ、10年って、この子何歳だ?」と思うのだが、
そんなに歳をとっているようには見えない。

「もしかしたら小学校、中学校、高校が、
エスカレーター式になっている私立の学校だろうか?
でも福岡にそんな学校ってあったっけ?」」と思う。

その彼が持っているスポーツバッグに、
学校の名前が刺繍されているのだが、
その学校名に心当たりがない。
(この学校名も夢の中でハッキリと読んでいるのだが、
やはり今は思い出せない)

その中のひとり、
天然パーマの男の子と少し話しをしていると、
僕が降りるバス停に着いてしまい、
その高校生たちも同じバス停に学校があるらしく、
みんな一緒に降りた。
高校生たちはゾロゾロと学校の方向へ歩き始めたが、
僕はカフェのある場所がわからず、
天然パーマの男の子に
「ねえ、ここらへんに、
白木屋さんっていうお店あるかな?」と聞く。
白木屋というのがカフェの名前だった。

ところが天然パーマの男の子は、
僕の質問には答えず、
黙って歩いて行ってしまう。

後から考えると、白木屋のことを知らなかったので、
答えることができなかったのだろうと思えたが、
その時は僕の質問が聞こえなかったのだろうと思い、
大きな声でもう一度聞いた。
すると天然パーマの子が振り返り、
淋しそうな、悲しそうな顔をした。

「ああ、この子は知らないのかな」
と思い、何か言おうとしたら、
道の向こうから
「白木屋さんはこの先の二本目の道を曲がって、
その路地の奥に行くとありますよ」
と大声で教えてくれる人がいた。

その人は道路の向かい側の美容室で、
髪を切っていた男の人で、
頭にシャンプーの泡をつけたまま、
美容師さんと一緒に歩道まで出てきて、
僕に道を教えてくれたのだ。

「ああ、この街の人はいい人ばかりなんだな」と、
なんだか嬉しくなって、
教えられた道を歩いていくと、
そこはゆるやかな下り坂になっていて、
なんかいい感じの街並みだった。

初めて歩く街だったが、
なぜか知っている街のような気がした。
教えられた路地を歩いて行くと、
つきあたりに空き地があって、
見覚えのある建て物が建っていた。

「あれ、この場所来たことがあるぞ」と思ったら、
以前電気工事の会社で働いていた時に、
休憩で立ち寄ったことがある店のようだった。
(もちろんそれは夢の中でのことで、
実在する店ではない)
「でも、あの時に休憩で来た店なら、
ここは熊本っていうことになるな」と、
夢の中なのに妙に論理的に考えていた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?