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呪詛の矢

さて、ちょっと前に投稿した、
倉庫の話の続きですが、
奥さんとパスタを食べながら、
倉庫に何かがいるという話をしていたら、
奥さんが突然、首のあたりを押さえて、
「あいたたた」と言い始めました。

何かエネルギーの矢のようなものが飛んできて、
首のあたりに刺さったような感覚があったそうです。

それで奥さんはその矢を抜くしぐさをして、
「エイッ」と僕の方向に投げました。
「おいおい、俺の方に投げるなよ」と言ったところ、
僕の方に投げたわけではなく、
倉庫に向かって投げ返したそうです。

そういえば倉庫のあるのは、
僕の席の延長上の方角でした。

そして、倉庫で「ありがとう」と言ってみたらいいという、
奥さんからのアドバイスについての感想ですが、
そういえば僕は倉庫で作業していて、
無意識のうちにある歌のある部分を
くり返し歌っていることがあります。

その日によって歌は違うし、
過去に何の歌を歌っていたかは、
ほとんど覚えていないのですが、
この前歌っていた歌は覚えています。

それは「あしたのジョー」の主題歌の一部で、
なぜその歌だったのかというと、
割と最近、クママンの宴会の二次会で、
アニソンばかりを歌うスナックに行って、
みんな順番にお得意のアニソンを歌ったのですが、
僕も何か歌わなければと思い、
特に得意な歌もなかったので、
家に帰ってからiTunesに入れていたアニソンの中から、
知っている歌を何曲かピックアップして、
CDに焼いて通勤とかの車の中で聞いていたんです。

その中に「あしたのジョー」も入っていたのでした。
なぜアニソンがiTunesに入っていたかというと、
テレビディレクターをしている時、
VTRに使うBGMに、
テレビで使われていた曲を使うこともあるかと思い、
ドラマの主題歌やアニメの主題歌など、
かなりの数の楽曲をストックしていたのです。

というようないきさつで、
最近「あしたのジョー」の主題歌を
あらためて聞く機会があったわけなのですが、
有名な1番の歌詞はよく知っていましたが、
2番の歌詞はおそらく初めて知りました。

それはこんな歌詞で、
僕が倉庫で繰り返し歌っていたのも、
この部分なのでした。

「親のいる奴、故郷(くに)へ帰れ、
俺と来る奴は 狼だ。」

なんという歌詞でしょう。
この歌詞を書いたのは、
寺山修司なんですよね。

なぜかこの歌詞が印象に強く残って、
倉庫で作業しながら、
無意識のうちに何回も繰り返し歌っていたんです。

倉庫にいる幽霊だか妖怪だかわからない奴が、
鎮魂のために欲していたからなのでしょうか?
写真は「東京タラレバ娘」のドラマの中の、
エネルギーの矢が飛んで来て突き刺さるイメージ。


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