気になって眠れなかった

理研の笹井さんという人が自殺したが、
最近ニュースなどを見ている時間があまりないので、
ちょっとトンチンカンな事を書くかもしれない。

あくまで僕の個人的な意見なので、
その点ご了承ください。

人が一人亡くなるということは、
大変なことなので、
もちろん軽くコメントなどしてはいけないのだが、
それでも書かずにいられないのは、
それなりの憤りがあるからである。

また、自殺をする人というのは、
人間の生命の法則から言えば、
常軌を逸した、ある意味狂気の沙汰なので、
普通の解釈を適用してもいいというものでもないかもしれない。

それをふまえてのことだが、
死をもって決着とするのは不誠実な態度だと思う。

それはいじめ自殺などでも同じだ。
うちの子供と同世代の子供が、
いじめを受けて自殺する度に、
僕は子供にこう言ってきた。

「いじめられて自殺するくらいなら、
いじめた相手を殺しに行け、
相手が強くて歯が立たないなら、
俺が手伝ってやるから」、と。

僕は子供を犯罪者にしたくないから、
その時には僕が手を下そうと覚悟している。

幸い子供は死ぬほど酷いいじめには遭っていないようで、
僕もこうして、一般市民としての生活を送ることができている。
だからいじめられずに育った子供に感謝している。

もしかしたら親がそれだけの覚悟をして生きているから、
子供もいじめられずに済んでいるのかもしれない。

冒頭から話がそれにそれてしまったが、
そもそもSTAP論文が本当かインチキかなんて、
日本国民の99パーセント以上の人にとっては、
どうでもいいことである。

ごく少数の関係者にとっては大問題かもしれないが、
それは権威とかメンツにとっての大問題に過ぎず、
誰かが命を持って償わなければならないほどのことではない。

小保方さんが論文の書き方を間違っていたのなら、
小保方さんが「すみません間違ってました」と言えば済むことだし、
小保方さんが意図的にインチキをしていたなら、
笹井さんが「すみません、うちの部下が、
インチキをやっており、それに気が付きませんでした」
で済むことだと思う。

「そんなことでは済まない」と思う人は、
何が済まないかというと、権威やメンツの問題が、
「済まない」というだけなのだろうと思うのだ。

そういったしがらみから、笹井さんは、
酷く叱責されただろうし、
本人のプライドもあっただろうし、
科学者というのは元々、狂気の領域に、
足を一歩踏み入れているように思えるし、
それら色々の要素が相まって、
自殺という結果になったのではないかと思う。

おそらくIPS細胞に対する対抗意識はあったと思うし、
それで功を焦り過ぎたということはあったかもしれない。

そして小保方さんが、
ムーミンや割烹着やパステルカラーの研究室など、
本題とは別の要素で、
一時的にせよマスコミの寵児になってしまったということもある。
このことはどの程度意図されていたことなのだろうか?

まず、マスコミが最初に小保方さんを持ち上げ過ぎた。
ただ、これはよくあることだし、
普通なら小保方フィーバーが徐々に鎮静化し、
数年後に「あの人は今」と振り返られる程度のネタだった。

ところが騒動が鎮静化する前に、
騒動を強制的に冷却するような事実が発覚した。
これが、ただ発覚しただけなのか、
誰かが、意図的に仕掛けたのかがわからない。

後々こんな大事件になるくらいの不備な論文が、
なぜ世界的に権威のある雑誌に載る以前に、
誰かに指摘されなかったのかがわからない。
なので、この論文の掲載の時点から、
すでに意図されていたことなのかとも思うのである。

僕が知っている問題点は、他の論文からのコピペ、
図版の差し替え、実験ノートが杜撰、
というようなことくらいであるが、
それが大学院の学位論文の頃から行われていたのなら、
元々科学者の論文というのはその程度のものなのかもしれないし、
そうやってうまく世渡りして、
研究者や医者になっている人も多いのかもしれない。

それならば、科学とか医学というのは、
元々その程度のものであり、
今回の「発覚」は、理研か小保方さんに悪意を持つ、
誰かが意図的に誘導しただけのことなのかもしれない。

笹井さんは「再生医療の第一人者」だったらしい。
彼が亡くなることで、そのポストに、
繰り上げ当選する人もいるのかもしれない。

誰が、何の目的で、
今回の一連の騒動を誘導しているのか?
少なくとも、小保方さんひとりの、
自己顕示欲や物欲、色欲だけではないだろう。

それとも、科学や医学というものについて、
もう一度考え直すためのきっかけとして起きた、
自然現象に過ぎないのだろうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?