生霊に負けるな
この文章を書いたのは5年前(2017年)である。
今、吉野奏美さんの
「霊感体質かなみのけっこう不思議な日常」
というマンガを読んでいるのだが、
このマンガは現在9巻まで出ていて、
巻ごとに特集されているテーマがある。
例えば1巻はパワースポット編、
2巻はキズナ編というふうに。
6巻のテーマは生霊で、
この巻に僕の体験と
すごく共通する内容があった。
僕はかつて、
強い生霊を送って来る知り合いがおり、
当時はまだ生霊という概念を知らなかったので、
自分なりにそれを「念力」と呼んでいた。
その人は当時の奥さんだった。
最初はその人と一緒にいると、時々、
胸がギューッと締め付けられるような感覚があり、
なんだかおかしいなと思っていたのだが、
だんだんその人と一緒にいなくても、
その感じがするようになっていった。
僕はなんとなく、
その人が「念力」を出しているような気がして、
「念力を出さないでよ」、
と言うようになったのだが、
その人は「そんなもの出してないよ」と、
いつも言っていた。
ある日、家でその人と一緒にいる時に、
ものすごく胸が苦しくなって、
頭痛もしてきた。
寒い季節だったので、
風邪かなにかだろうと、
横になって耐えていたのだが、
それが5時間くらい続き、
どうにも耐えられなくなって、
「救急車を呼んでください」と、
その人に頼んだ。
その人が電話してくれたのだが、
救急車が来るまでの数分間のうちに
僕の頭痛はスッと引いていった。
おかしいな、あれだけ苦しかったのに、
と、僕はただの病気ではないんだなと思った。
その頃の僕は、
その人が「念力」を出している、
つまり「生霊」を送っているという、
確信は持てなかったというか、
生霊という概念自体を知らなかったのだが、
なんとなく身の危険を感じて、
だんだんその人と別居するようになっていった。
しかし、一緒の家にいなくても、
その人の気配というか、
生霊を感じることは度々あり、
「またあいつ来てるよ」と、
怖ろしくなったり、
腹が立ったりしていた。
時々会う機会に
「念力を出すのはやめてくれませんか」
とお願いしていたのだが、
いつも「そんなもの出してないよ」と、
言われるだけだった。
ある日、また「念力」を感じた時に、
すぐにメールを送って、
「今、念力を出してたよね」と指摘したら、
そのメールには返事がなく、
その日を境にその人の「念力」を
感じることはなくなった。
実は本人には自覚がなく、
ピンポイントで指摘されることによって、
本人も自分が「念力」を出している、
つまり「生霊」送っているということに、
気付いたのかもしれないと思った。
これが10年以上に渡る
僕と生霊の戦いである。
「有吉反省会」という番組で、
ヒョウ柄の衣装を着て、
下ネタばっかり言っている
作家の岩井志麻子さんも、
ある人の生霊に
数年間悩まされた時期があり、
そのことを「あの女」という本に書いている。
岩井さんが「5時に夢中」という番組で
その女性のことを話している時、
その女性の生霊がスタジオに来て
共演の中瀬ゆかりが
急に咳込んだことがあり、
その様子はかつて「中瀬親方むせる」
というタイトルでYouTubeにあがっていた。
さて、吉野奏美さんの本だが、
吉野さんもかつて
ある人の生霊に悩まされていたことがあり、
その時に生霊を送っていた人の
守護霊のようなもの(吉野さんはガイドと呼んでいる)
を呼び出して、
「生霊で困っているんだけど、
あなたの監督がなってないんじゃないの」
とクレームを言うと、ガイドが
「大変申し訳ございません
では今からお教えする方法を
試してください」と言って、
生霊のかわしかたを教えてくれる。
これがそのやり方
ガイド「嫉妬や恨みのエネルギーはコードとなって
あなたのチャクラに刺さります」
ガイド「ですから着ぐるみを脱ぐように
チャックを開けて自分がそこから出てまた閉めます」
ガイド「それを右隣に置いてください」
ガイド「もしまた生霊が来たら
くり返し分身を作って
分身同志を重ねていきます」
かなえ「でもそんなことしたら
私の元のエネルギーが薄くなるんじゃない?」
ガイド「分身一体に使うエネルギーは
髪の毛一本抜くのと同じぐらいなので大丈夫です」
ガイド「嫉妬や恨みはコードを伝わって
あなたの分身に入ります」
ガイド「重くなると空中に浮かび
やがて本人に戻るでしょう」
これを絵付きで(つまりマンガで)
解説されるのでとてもわかりやすかった。
このやり方を
生霊に悩まされている頃に知っていたなら・・・
自分の実体験があるので、
いかにこのマンガが真実で
役に立つマンガなのかがよくわかる。
ちなみにこの記事を書いた約1年後、
僕はちかみつさんに四国まで会いに行き、
その帰りに徳島駅でバスの待ち合わせ時間が
8時間ほどあり、近所の書店で、
大量にマンガを買って読みながら過ごした。
そこにこの本の第10巻もあったのだ。
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