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突然DX担当になったのでIパス取得からはじめてみた。【BUCKET LIST#2】

私の勤め先はとにかく「最先端」や「イケてる感」が好きです。
どれだけ赤字が膨らもうが借金まみれになろうが、社長が高級志向なものでそこは譲れないみたいです。THE 形から入るタイプ。

社員からすれば「今それいらない…」的なシステムや設備を、「一流のブランドになるためには一流の環境に身を置かなきゃいけないんだよ!」と社長が押し切り導入

欲しがっていたのは社長だけなので、社員は誰も活用したがらず

「せっかく良い物を入れてやったのになんで使わねんだ!」と会議で大激怒

というのがお決まりなのです。

「今AI、IoT、自動化とかそういう分野ってものすごいスピードで進歩しててうちも力を入れていきたい部分なんだよね。だから、あなた中心でやってくんないかな。」

「え」
テクノロジーのテの字も知らない、ド文系で生きてきた人間の私が!
理数系が嫌いすぎてテスト勉強のたびに熱出してたような奴が!

しかしそこは雇われの身、断るという選択肢なんて存在しませんでした。


DX推進担当こと私、爆誕。(新部署、経験ゼロ)

あれよあれよという内に新部署が発足したものの、それで一体何をすれば良いのか?右も左もわかりません。指導してくれる前任者もいません。
会社からの指示も曖昧。「自動化とかシステムとか、そういうの導入して良くなるように好きになんかやってみてよ。」ザッツオール。

まずAIってなによ…システム開発ってなに…

当時もうすでにコロナで各地の体験会やセミナーがことごとく中止になっており、実際に勉強しに行けるような機会もほぼなし。

そういえば、IT関係の会社に転職した夫が最初にITパスポートなる資格を取得していたなと思い出し、まずは基礎的な知識をつけることを目標に勉強しようと思いました。
見当はずれかもしれないけれど、そこは「好きにやってみて」の言葉を逆手に取ってみました。違うと思うんなら言えばいいじゃんぐらいに開き直るしかありませんでした。

ネットでは「取っても意味のない国家資格◯選!」とかにランクインしていたりしてそこらへんが気になったのですが、最終的にはズブの素人である私にはむしろそれぐらいがいいやと開き直り!
Iパスの勉強をしながら、「もっとこっちの分野勉強したほうがいいな」とか、何かひとつでも今後の手がかりを掴めれば良いと思ったのです。

資格取得までの勉強方法

ITパスポートは受験者に対し50%~60%が合格しています。社会人受験者に絞ると合格率ももう少し上がるようで、取得しやすい国家資格だと思いました。
問題自体が特別専門的でないことも理由のひとつですが、受験者が多いので過去問や学習ツールが充実していることも大きいと感じました。

私の勉強方法は、参考書1冊とYouTubeで内容を理解し、あとはスマホアプリで過去問をひたすら説くというやり方でしたが、1問1問しっかり理解できるまで取り組めば、それで充分でした。

一部、最新のテクノロジー動向(5Gとかそういう新しい内容)については過去問にはないので、参考書の最新シラバスの学習が必要でした。
しかも最新シラバスから結構な割合が出題されたので、そこは本当見ててよかったと胸をなで下ろしましたが・・・。

取得後の今、何を思うか

結論から言うと、「勉強してみて良かった」と思っています。
資格自体が役立つというよりは、勉強したことでベンダー企業の営業マンが話している言葉の意味が分かるようになったり、知見が広がったことが大きかったという感じでしょうか。

IT関係の仕事に携わる人のための専門的な資格というよりは、現代の社会人が身に着けておくべき基礎的な知識、という表現がぴったりです。

これが果たして私の今後の業務に直結する知識なのか、という点は不明ですが、今回の人事がなければ何かを新しく学ぼうと思うこともなかったのだと考えると悪くなかったように思います。

学生時代には当たり前だった「何かを学んで身につける達成感」というものを久しぶりに味わった気がします。
大人になってからの勉強は楽しいと聞いたことがありますが、なんだかわかる気がしています。次はなにを勉強しようかな~なんて思ったり。





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