38歳、ぽんこつ処女道 ~出会い編④~
トリさんに告白して頂いたので、早急に返事をしなければならない。
が、どう考えても、やはりときめきが見当たらない。
凪。
そして気持ちが盛り上がっていないせいかもしれないが、
なんというか…その…話していても、オモシロクナイ。。
神社仏閣以外で会話の好みが重ならず、何やら社会や政治に対する不満が多い印象。
自分のことを棚に上げているのは重々承知だが、ひとまずの正直な感想ということで。。
私は結婚願望は特になく、したいのはあくまで恋愛である。
少女漫画畑で育った身(38歳)としては、恋愛にときめきは必須!!
一緒にいて心が浮き立たない、というのは私にとって致命的だった。
しかし、いい人だとは思う。
マッチングアプリで色々な男性とやりとりしたが、
結局、会おうという気にまでなったのは、トリさんだけだった。
トリさん、、こんな私には貴重なお人なのではないだろうか…?
でもこれから先、トリさんにときめく日は来るのか…?
…。
……。
考えても分からん!
よし、保留にさせてもらおう!(´Д`)
(困った時の先延ばし)
というわけで、「恋愛というより友達感覚に近いこと」、
「まだ気持ちが定まらないので、もう少しだけ待って欲しいこと」を素直にLINEする。
トリさんからの返信は、
『分かりました。確かにまだ会って二回目だし、翔子さんの気持ちも分かりますから』
みたいな感じだった。
ひとまずほっとするものの、早く返事をしなければ、告白までしてくれた人に失礼だという焦りもあり、
考えた末、「あと3回会う内に決めよう!」と決意する。
そうと決まれば、トリさんのいいところ、私がときめくポイントを前向きに探さなければならない。
告白を保留にされたら、私なら誘いにくくなるから、次は私から誘おうと思っていると、友人からホームパーティーに招待され、それがなんと、トリさんの家の隣駅だった。
これは渡りに船と、「最寄り駅まで行くのでお茶しませんか?」とトリさんに声をかけてみる。
しかし、この友人からホームパーティーに誘われたのも初めてだし、
しかも、この友人とトリさんの苗字が同じ!
すごい偶然で、この時初めて「おや…?」という感覚があった。
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