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人生で初めて救急車に乗った件。

先週、人生で初めて救急車を呼んだ。

昼過ぎから、なーんかお腹痛いなーと感じ始め、

両肩も筋肉痛のひどい版みたいに痛み始める。

ヒーヒー言いながら、なんとか出先から帰宅し、

なんだろ?と思いつつ夕飯を食べた時にそれは起こった。


お腹がギューンと締め付けられて、息がうまく吸えない!!

痛い、痛い、これはヤバイのか…?

息を吸っても、お腹が広がらない。

しばらく痛みを観察しておさまるのを待ったが

全然おさまらない!!

エマージェンシーで看護師の姉に電話すると、珍しく出てくれた。

「あの……ヤバイかも……お腹が痛くて……息が吸えない」

息も切れ切れに、必死で状況を訴えると、

「おねえに電話しても何もできないんだから、救急車を呼べ!」

と怒られた。

なんと、救急車を呼ぶという発想はなかった。

救急車を呼ぶかどうかの判断、難しくないですか?

こんなんで呼んでもいいのだろうか、みたいな。

しかし動けないほど痛いし、冷や汗もダラダラ出ている。

看護師にお墨付きをもらったので、急いで救急車に電話した。

119の電話相手にも、

「あの……お腹が痛くて……息が吸えなくて……動けません」

と、これまた息も切れ切れに報告。

10分後ぐらいに救急車は来てくれた。


しかし団地住まいなので、救急車は目立つ。

やだなーと思いながら待っていると、5階の我が家まで隊員の人が来てくれた。

ピンポンされて気づく。

私、下着姿やん!(夏だから、はしたない格好で飯食ってた)

しかし、服を着るのすら辛い。動けない。

しかし半裸で出るわけにはいかない。

なんとかTシャツ短パンをはく。ノーブラは許してもらおう。

玄関に行くと、「下まで歩けますか?」と言われる。

マジすか!鬼すか!

うちは団地なので、エレベーターがないのだ。

もし歩けないと言ったら、おんぶしてくれるのだろうか。

痛い。しかしさっきよりはマシで、歩けなくもない。

「……歩けます」

よろよろしながら一階まで降りたら担架に寝かされた。

わー、初担架だー、と若干感動するが、痛くてそれどころじゃない。

痛みでバッグを用意する余裕もなかったので、

スマホと鍵と財布とお薬手帳とタオルをバラバラに抱えてきて

全部、バラバラと担架に落とす。

救急車内に運ばれると、わー、救急車内だーとまたもや感動する。


手足がしびれる感覚があり、以前も脱水症状になったことがあるので

それかもしれない、と思う。

前回はこんなお腹の痛みなかったけど。

「脱水症状かもしれません」と訴えるが、なぜか隊員に無視される。

あれ?聞こえなかったのかな。

隊員は私を運ぶ病院を探していて、全然見つからない雰囲気。

血圧はかってくれたり世話焼いてくれてる隊員にもう一度

「脱水かもしれません」と言ったが、再びスルーされるw

後々、姉に二度も訴えをスルーされたことを話すと

素人判断を聞くはずないやん、と一蹴された。なるほど。
(結局、脱水ではなかったのでやっぱり素人判断だったw)


救急車内で待機するものの、どうやら受け入れ先が見つからない模様。

待ってる間に、徐々に痛みがマシになってくる。

痛いけど、ピークは過ぎたかも。

4件目の受け入れ先でNGが出た時点で、痛みがおさまってきたので今日は帰りますと申し出た。

「本当に大丈夫ですか?」と聞かれたが、

なんか救急車呼ぶほどではなかったかもという気もしてきて、

「大丈夫です、たぶん脱水です」
(※この時点では頑なに脱水と信じている)

と言って、よろよろと救急車を出た。

そのままよろよろとスーパーまでいき、2Lのポカリを買う。

頑なに脱水と信じてるので。

帰り道、救急車とすれ違い、

スマホと鍵と財布とお薬手帳とタオルと2Lポカリを抱えたまま

ご迷惑おかけしましたと頭を下げた。


その夜、姉が心配だからうちに来とけ、と迎えに来てくれる。

さすが看護師。

車で姉の家まで向かう間、「痛いよー、痛いよー」と

ゾンビのように呻いていた。

翌日、姉の家の近くの内科に行く。

血液検査の結果が二日後に出るから聞きに来てくださいと言われ、

そのつもりだったのだが、翌日に「すぐ来て下さい」と言われた。

え…なに…ビビるやん。

病院に行くと、速攻診察室に通され、さらにビビる。

血液検査の結果、肝臓の数値が異常だと言われた。

通常、一桁~30?ぐらいの数値なのに1000超えてるという。

診断は「急性肝炎」。

我、死ぬの?

自分の健康に絶対的な自信があったので、めっちゃ大げさにショックを受けるが、死ぬ病気ではなかった。

ひとまずすぐ入院だと言われ、大きな病院に紹介状をかかれる。

入院かー、初めてだー。

姉に、

「救急車で運ばれてたら、そのまま入院してただろうね。
うちに来た時、夜間救急で見せてたら…」

と、なぜか手遅れみたいな言い方されて泣きそうになる。

我、死ぬの?

しかし、大きな病院で、入院前に再び血液検査をしたら

なぜか肝臓の数値が下がっていた。

まだ異常値ではあるが、このままピークアウトしたら入院しなくてもいいかもと言われる。

肝臓の数値はこういうことがあるらしい。

お腹痛すぎて、一日絶食状態だったことも良かったのかも。

先生に原因は何ですかと聞くも、よく分からんと言われた。

ウィルスならこんなにすぐ良くなるはずないし、

生ものも食べてない。ストレスでここまで異常値になることもない。

神のみぞ知る、らしい。

私が病院にかかる時は、原因不明なことが多いなーと思った。

大体、ストレスが原因って診断は、原因不明とイコールだし。

原因不明だと何に気をつければいいか分からないのでモヤモヤするが

なにはともあれ、健康に感謝した。

漫画の『はたらく細胞』が思い浮かぶ。

見えないところで頑張ってくれたのかも。

ありがとう、私の細胞たち。

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