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派閥

日本の組織にはまだまだ派閥が存在する。
縦社会は根強く、権力者に気に入られた人が既得権益を手にしていく。

組織内にも与党、野党に似た対立はある。
旧態依然の組織は生え抜きが与党、転職組が野党になりやすい。
ただ政治と違い、転職組が与党に配置されることも多々ある。

そして意見の食い違いが大きくなると転職組が潰されて結局、何も変わらずだ。
最悪転職組が離職することになる。
本来、外部の意見を取り入れるために中途採用をするのだが、実際は違う。

以前あるテレビ番組で若手議員が改革をしたいなら、まず巨大勢力に入ったほうが良いと言っていた。
権力を握っている与党でないと、結局負け犬の遠吠えになるだけで、実績も上げることなく潰されてしまう、と。

この考え方は非常に合理的であると共感した。
古い組織は自分たちの積み上げてきた過去を否定されることを激しく嫌う。
しかし同じ政党と認識させると転職組の意見に耳を傾けるようになる。
不思議だ。

同じ提言をしても立ち位置によって変わるのだ。
組織においては派閥は重要だ。
身も心も捧げる必要はないが、
権力のある派閥の一員にならないと改革は起こせない。
相当実力がある人なら大丈夫だが、
それでも風当たりは強い。

派閥を見極め、程よい距離感で一員となり、
改革を進めていくのが実は最短距離なのでは、
と最近思う。

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