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8/10は「道の日」、8/4は「橋の日」

           

こんにちは!クリテック工業の採用・広報担当です。

皆さんは「道の日」や「橋の日」をご存知ですか?私たち、クリテック工業は道路や橋に関わる専門装置を扱うメーカーです。

今回は、私たちの仕事と密接に関わる道路・橋の歴史と、「道の日」「橋の日」の由来について、ご紹介したいと思います。


株式会社リットーミュージック様のメディア
「耳マン」の特集ページに取り上げられました!

江戸時代から400年かけて発展した日本の道と橋の歴史

江戸時代、徳川家の日本統治が幕開けし、世の中は戦国時代から安定的な社会へと変革する時代へと移り変わりました。街にはインフラが整備され、国全体が近代的な文明を取り入れようと活気づいた正に歴史の転換点です。

なかでも江戸を発展させた要因として上げられるのが、東海道をはじめとする五街道の整備です。日本橋を起点に全国を網羅するように伸びる5本の陸上交通路は、幕府直轄のもと一定間隔で宿場が設置され、旅人は各休みどころで疲れを癒しました。

それから400年以上の時が経ち、今なお私たちの生活に欠くことのできない“道路”や“橋”は、江戸時代の頃と変わらず重要な役割を担っています。

しかしその安全性や利便性、ネットワークは段違いに進化を遂げました。かつての砂利道やでこぼこ道は、滑らかな走りを提供するコンクリートに変わり、洪水のたびに流されていた多摩川州域の橋は、日進月歩の技術革新により強固な橋が架けられました。

日本の道路網は今も昔も変わらず縁の下の力持ちとして、人々の暮らしを下支えしています。それぞれの重要性と道路愛護の精神、そして道路に対し親しみを持ってもらおうと、国が定めたのが「道の日」と「橋の日」です。

日本各地には、驚くべき工夫や技術が搭載された道路が数多くあります。普段何気なく渡り歩く道ですが、歴史をも感じ取ることのできる2つの交通系インフラについて、今一度理解を深めていきたいと思います。

8月10日は「道の日」

「道の日」は8月10日と制定され、道路の重要性や意義について人々の関心が高まるようにと、1986年に建設省(現在の国土交通省)が定めました。

1920年の同日、日本初の近代的道路整備計画である「第一次道路改良計画」が幕開けし、明治期の道路路線から新たな国道を整備することで国内の道路網をさらにアクセスのよいものに整えようと試みたのです。

それから100年経ち、現在では道路の歴史や利用価値など人々の興味を広げようと、全国各地で「道の日」の催しが開催されています。昨今のコロナ渦を受け各地のイベントは見送られる現状がありますが、こうした企画が人々の交流を深め、街の発展のきっかけとなっています。

道が担う役割は、人や物流の移動を効率的に行うだけではありません。災害時の緊急輸送や避難路として機能するなどの一面もあると同時に、道路を中心に街がつくられ地域の振興に寄与しています。

例えば、東京都板橋区、都道447号線にはクリテック工業の伸縮装置が採用されている二重構造の橋があります。船渡大橋という名のこの橋は、上は車両専用、下は歩行者専用といった特殊な仕様となっており、映画やドラマの撮影が度々行われる有名スポットです。

2019年に放送された日本テレビドラマ『イノセンス冤罪弁護士』や今年2020年に話題を呼んだ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』などでも登場し、赴きあるそのたたずまいがエンターテイメント制作に一役買っています。

船渡大橋が人々の生活に役立つのはもちろんのこと、そこに道路があるからこそ生まれる経済活動など、道がもたらす効果や存在意義は多様な広がりを見せています。

8月4日は「橋の日」

橋の日は、「8(は)4(し)」の語呂合わせとして宮崎県から発祥し、全国各地へと広がりました。ランドマークとしても親しまれる橋梁は、景観美が備わっているものや多機能を搭載した技術的な架橋など、その種類は多種多様です。

クリテック工業では、橋の建設に必要不可欠な橋梁用伸縮装置(ジョイント)の開発、施工を行っており、日常の生活を支える企業として安全かつ高性能な製品の提供に努めています。橋梁用伸縮装置とは、橋台と橋桁、又は、橋桁と橋桁との隙間(遊間)に設置されるものです。


橋梁用伸縮装置について、こちらの記事で簡単に説明しています!

橋梁を設計する際、橋桁が温度変化により伸び縮みをするため、橋桁と橋台と、また橋桁と橋桁とがぶつかり合わないよう遊間(隙間)を設けます。この遊間を覆い、車や歩行者の走行を確保するために橋梁用伸縮装置の施工は必須となります。

伸縮装置の形はギザギザした櫛型のものや歯形のものなど様々です。毎年「橋の日」に合わせ、どのような橋にどのような形の伸縮装置が装備されているのかなど、小学生の自由研究テーマとして取り上げることも面白いかもしれませんね。

例えば、都道474号線には、隅田川に架かる清洲橋があります。建設当時、両岸である「深川区”清”住町」と「日本橋区中”州”町」からとって「清洲橋」とされたのが、その名の由来です。清洲橋は、関東大震災の復興事業として永代橋とともに計画されました。永代橋を「男橋」と呼ぶのに対し、その優美さから「女橋」と呼ばれ地域のシンボル的存在として親しまれている橋梁でもあります。

2000年には永代橋と並んで「第一回土木学会推奨土木遺産」に選定され、2007年には都道府県の道路橋として初めて国の重要文化財に指定されました。情趣を感じるそのたたずまいは写真家やファンを魅了し、人が多く集まる観光スポットとしても有名です。橋は人々の憩いの場としても存在しており、その景観は多くの人の心に深く刻まれます。

道や橋につまっている歴史やドラマに想いを馳せて

普段から馴染みある道路や橋は、日本の交通インフラを守るだけでなく、経済活動を活発化させる大切な役割をも担います。“道”がもたらす効果や存在意義は多様な広がりを見せており、生活面や経済面においてなくてはならない存在だということに改めて気づくものです。

当たり前に存在する道には歴史やドラマが詰まっており、そうした過去に想いを馳せてひも解いていくのもまた記念日の醍醐味です。

本記事をきっかけに、地図を片手に橋梁探訪などしてみてはいかがでしょうか。道の魅力を発見できる学びの機会として、こどもたちと一緒に取り組むのもよい時間となると思います。


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