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私の物語④

第二志望の高校だったが、公立だし、まあいいか。と思っていた。

この「まあいいか」が「ここの高校で良かった!」と感じることができたのは高校卒業後の話だが、そんな話はまた今度でまあいいか。

高校で初めての中間考査が始まる一週間前の頃、不安な科目があった。
それは、「地理」だった。
細かくは覚えていないが、地理は点数が取れるか不安だったのかな。
だから、放課後に地理の先生に教えてもらうことになったのだが、
何だろう…。謎の安心感(笑)
義務教育も終わったし、丁寧に教えてくれる人なんて高校にいないだろうと
思っていたから。そんな地理の先生を見た私は決意をする。

地理の先生になる。

なんて単純なんだ。私は。情けないくらい、単純。日本一の単純人間。
教師になりたいとは思っていたが、
何の教科にするかははっきりしていなかった。
そんなわけで、単純なJKは、今まで以上に地理に力を入れるのだ。
するとだんだん地理の成績が良くなるのだ。そりゃそうだ!
でも振り返ると元々小学生のころから都道府県を覚えるのは得意だったし、
地理が根っから嫌いではなかった。(簡単だとは思わないけどね)

地理の授業を受けていると、
いかに自分の見ている世界が狭いかが分かった。
それを特に感じたのは、「棚田」を取り扱った授業の時だ。
私は梨畑に囲まれた地域で生まれ育ったため、田んぼとは無縁な生活だった。
だから、棚田という存在を知った時、こんなに綺麗な風景が日本にあることに感動した。これもまた単純な内容だが、地理を通して知れたことだ。
それ以来、私は田舎好きになる。農業にも興味が湧くようになる。
地理を通して、広い視野を持てるようになった。「好き」が増えた。

こんなに地理について語ったのは初めてだ。
…とはいえ、現在もまだまだ勉強は足りない。深く追求していきたい。