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プーチン親衛隊グヴァルディアとは?ヒトラー式軍隊構造の確立まで

ロシア人のYouTuberの方々が、情報発信しなくなられたこと、ロシア国民の多くが、プーチン氏を支持していること、その背景が気になりました。

その謎を解くにあたり、下記の記事がありましたので紹介します。

ナチスの「ドイツ国軍」⇔「ナチス突撃隊SA」⇔「ヒトラー親衛隊SS」構造を
プーチン氏は「ロシア国軍」⇔「連邦保安庁FSB」⇔「プーチン親衛隊グヴァルディア」という武力構造で実現し、誰も政権批判ができないことがよく分かりました。

5ページにわたる長い記事の内容をご紹介!詳細は上記サイトでご確認ください。

3月16日公開の本連載(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69294)の頃は、まだ「今回はロシアが軍事的に勝利」との予測が出ていたところ、

3月18日、米中首脳電話会談、そして翌週米大統領がポーランドに飛び、23日にはロシア大統領特別代表を務める新興財閥のチュバイス氏の亡命が明らかになり、敗色は隠しようもなくなりました。  

3月24日には「キーウ(キエフ)占領電撃戦失敗」による「実質的敗北」で、富豪の高官チュバイスに限らず、比較的経済状況に余裕のあるロシア市民が近隣諸国に脱出し始めれば、一般大衆もざわつき始めるものです。 しかし、ロシア国内はまだ「翼賛勢力」が幅を利かせている現実があるようです。

プーチンの私兵「ロシア国家親衛隊:グヴァルディア」

一寸先は闇というソ連~ロシアの国情が恐怖政治体制を維持し、亡命したロシアスパイを執拗に暗殺。。。かつてナチスが独裁体制を作り上げたのとそっくりの「暴力装置の多重構造」が存在します。

プーチンの私兵「ロシア国家親衛隊」は、40万人規模まで膨れ上がっています。

大統領直属の「国営の私兵」 は、2016年のプーチンの「ロシア連邦大統領令」の「ロシア国家親衛隊:グヴァルディア」で誕生します。ロシア国軍とは独立した「プーチン個人のボディガード」「大統領の私兵」で、「保安」「警護」「諜報」「工作」「暗殺」などの任務に当たります。トップには、柔道仲間で叩き上げのヴィクトール・ゾロトフが就任し、 既存勢力のクーデターに対しても圧殺できる武力体制を作っています。それ以外にロシア国軍90万があるのだから、プーチンとしてはウクライナ侵攻、キーウ占領など朝飯前、と高を括ったのも無理ない話かもしれません。

3月18日、「クリミア併合8周年記念祭」も、スタジアム20万人の群衆を「国家親衛隊」隊員の家族から選べば、狙撃されない安全が確保されます。

ヒトラーのナチス「親衛隊」SS 

思い出されるのが、アドルフ・ヒトラー個人に忠誠を誓うナチス「親衛隊」SSで、党員40万人以上を集めて行われた「ニュルンベルク党大会」です。  

ナチスが創始したマスゲームなどのイベントは、戦後もソビエト連邦、中国、また北朝鮮などに継承されています。

1933年、ナチスドイツが政権をとるときは、「ナチス突撃隊SA(1921-45)」が大きな戦功を挙げましたが、ヒトラー批判が起こります。 1934年「長いナイフの夜」クーデターで、「突撃隊長SA」のエルンスト・レームらは「国家反逆罪」容疑で射殺され、この粛清を実行したのが、元はアドルフ・ヒトラー個人の身辺警護「ナチス親衛隊SS」(1925-45)で、古株の突撃隊は解体再編されます。

スターリンからナチスへのプーチンKGB再編成

これとよく似た状況が、プーチン独裁体制下のロシアで、過去10年来起きます。 ソ連崩壊後、KGBは「解体」は「再編強化」されて、ロシア連邦保安庁FSBに格上げされ、スターリン時代に大粛清を実行したラヴレンチ―・べリアの内務人民委員部NKVDは、秘密警察・暗殺部隊となりました。

FSBは、35万人規模の諜報機関・秘密警察となり、プーチンは1998年7月~99年8月まで第4代長官を務めます。エリツィン大統領の指名でロシア連邦第1副首相→首相代行(1999年8月9日)→首相(8月16日)→エリツィンの引退で大統領代行(12月31日)→大統領選挙で過半数の支持を集め大統領当選(2000年3月26日)と 1年半で大統領に。

プーチンが独裁政権を築いた背景

プーチン「首相」が大衆人気を集めるのに成功したのは1999年10月~2000年2月にかけての第2次チェチェン紛争での「勝利」で、史上最悪と言われる徹底した軍事攻撃で無人の焼け跡と化したチェチェンの首都「グロズヌイ」に凱旋パレードたことにあります。「劇場戦争」を背景に権力を掌握して、経済の立て直しをアピールしながらロ、シア版「戦後高度成長」を演出してゆきます。  

「旧KGB」などロシアの治安・保安・国防関係者は「シロヴィキ」と呼ばれ、プーチン政権を支えてきました。新興財閥オリガルヒのボリス・ベレゾフスキーは「長いナイフの夜」同様の難に見舞われかけ2001年に英国亡命し、2013年に「自殺」したとされますが、幾度もテロリストに命を狙われています。

プーチン私兵の「ロシア連邦親衛隊」とは?

2016年に、ナチスのSSを彷彿させる「プーチン私兵」として「ロシア連邦親衛隊」が組織されます。

「親衛隊」グヴァルディアのヴィクトール・ゾロトフは「プーチンの片腕」、ニコライ・パトルシェフはFSBのプーチン後任で、アレクサンドル・ボルトニコフもプーチンの「同志」となります。プーチンは権力母胎のKGB-FSBを解体再編して軍隊化し、スターリン粛清のべリア機関よりも悪質な、ホロコーストのナチス親衛隊の21世紀版を、護衛につけたわけです。  

ナチスが「ドイツ国軍」⇔「ナチス突撃隊SA」⇔「ヒトラー親衛隊SS」という構造であったのと同様、現在のロシアは「ロシア国軍」⇔「連邦保安庁FSB」⇔「プーチン親衛隊グヴァルディア」という武力構造の上に政権は成り立っています。

プーチン政権の今後

しかし、若いFSBエージェントたちは優秀なスパイで、今後この勝算のない戦争が長引けばロシア社会経済がダメージを被るかよく分っており、プーチン排除を考える者もでてくるかもしれません。  

もし、このプーチン親衛隊「グヴァルディア」内から反逆者が出てくれば、それより先にプーチンを守る盾がありません。

人は他者を批判するとき、期せずして己を語るものです。プーチンがゼレンスキーを「ネオナチ」と呼ぶのは、ネオでなく本物のナチスを手本に、ジェノサイドの武力構造を築いた自分を認識しているのかもしれません。

いつも強気のペスコフ報道官がいつもの強気の姿勢から、ロシアが停戦を望んでいると発言しました。

ロシア大統領報道官「軍の多大な損失出ている」 交渉による停戦の可能性も(2022年4月8日)

https://www.youtube.com/watch?v=-Koazi7Erv0

 ロシアのペスコフ報道官が「我々の軍には多大な損失が出ており、大きな悲劇だ」 とインタビューに答え、軍事作戦を完了させるか、停戦交渉を通じて戦闘を終わらせることを望んでいるとも語りました。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

ロシア企業が、ブチャの市民殺害を避難し、これは、ロシアの企業では異例のことだそうです。

ロシア国内では、軍事作戦の侵攻をテレビ放映しています。

4月8日のニュースハイライトです。

マリウポリにある大学の教授「科学と人道上の最大の惨事」

マリウポリ国立工科大学のヴェスリー・エフレメンコ教授は、室蘭工業大学の清水一道教授と共同研究を続けており、3分50秒の英語のビデオメッセージが届きました。「マリウポリではもう科学の研究はできない。授業もないし学生もいない。通りには廃虚と市民の遺体があるだけだ。私たちは家を失い、仕事を失い、避難民になった。これは第2次世界大戦以降のヨーロッパで科学と人道上の最大の惨事だ」と現地の状況を伝えています。

ゼレンスキー大統領 “ボロジャンカはブチャより深刻”

ゼレンスキー大統領は、キーウ北西ボロジャンカの状況に触れ「ボロジャンカはもっとひどい状況だ」と述べ、ブチャよりも深刻な被害が出ていると訴えました。



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