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嘘?ごまかし?行動経済学 その1

話題の行動経済学とは?小さな気づきで 人を動かし経済を動かす 大きなヒントとは?

「ファン・セオリー(楽しい理論)」:楽しいことであれば、人が行動する可能性は高くなる。


この記事は、注目が増してきた行動経済学についてまとめます。

2009年にスウェーデンの駅で行われた有名なプロジェクト「どうやったら駅の利用者はエスカレーターではなく階段をもっと使ってくれるだろうか?」の実験が行われました。

日本では「階段もつかいましょう」や「エスカレーターは2列に止まって乗りましょう」という看板が目立ちますが、劇的な変化はありません。

しかし人間の行動心理を理解すれば、マーケットや経済において大きな変化と影響を生むことが可能だったりするのです。プロジェクトでは、階段にセンサー付きのピアノを模したタイルをひき、踏んだ箇所からその音がでるように細工しました。

そうすると、楽しそう!と魅了された人々は、階段を次々と選ぶようになったのです。忙しい駅の混雑していたエスカレーターは、ガラガラになってしまったのでした。このプロジェクトで、階段を使う人の割合が通常よりも66%上昇したそうです。

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